大西康雅
大西 康雅[1][2](おおにし やすまさ、1910年3月6日[3] - 没年不詳)は、日本の元俳優。本名・旧芸名は大西 康雄(おおにし やすお)[1][2]。
人物
編集詳細な時期は不明だが、戦前から俳優活動をしており、1950年代ごろから東宝の専属俳優となり、以降ジャンルを問わず数多くの映画に出演している。彫りの深い日本人離れした顔立ちから、外国人の役を演じていることがしばしばである。
1971年、専属俳優システム崩壊後も俳優を続け、1970年代末まで活動した。
同じ東宝の専属俳優である加藤茂雄によると、大西は誰よりも東宝に深い愛着を持っていたという[2]。また、熱狂的な相撲ファンであったといい、1954年公開の黒澤明監督映画『七人の侍』では実際、大西の口利きで本物の相撲力士が撮影に参加した[2]。
主な出演作品
編集映画
編集- 新生の歌(1941年 沼波功雄監督):トーマス・グレエ 役
- 太平洋の鷲(1953年 本多猪四郎監督):見送りの男 役
- 七人の侍(1954年 黒澤明監督):百姓 役
- ゴジラシリーズ
- 透明人間(1954年 小田基義監督):代議士、路面電車に群がる男 役 [2役]
- 獣人雪男(1955年 本多猪四郎監督):大場の仲間 役
- 空の大怪獣 ラドン(1956年 本多猪四郎監督):牛を盗まれる農夫 役[1][2]
- 恐怖の弾痕(1957年 日高繁明監督):与太者 役
- 地球防衛軍(1957年 本多猪四郎監督):防衛隊幹部 役
- 大怪獣バラン(1958年 本多猪四郎監督):記者 役
- 恐喝(1958年 佐伯幸三監督):島村 役
- 暗黒街の顔役(1959年 岡本喜八監督):石山の家の男 役
- 宇宙大戦争(1959年 本多猪四郎監督):演説者の側近 役
- 独立愚連隊西へ(1960年 岡本喜八監督):八路軍兵士 役
- ガス人間第一号(1960年 本多猪四郎監督):銀行員 役
- 妖星ゴラス(1962年 本多猪四郎監督):政府関係者 役
- 海底軍艦(1963年 本多猪四郎監督):轟天建武隊将校、ムウ帝国人 [2役][注釈 1]
- 宇宙大怪獣ドゴラ(1964年 本多猪四郎監督):飛行機の乗客・飛行機を見送る男 [2役] [注釈 1]
- 国際秘密警察 火薬の樽(1964年 坪島孝監督):世界統一同盟幹部 役
- フランケンシュタイン対地底怪獣(1965年 本多猪四郎監督):清水トンネルの工夫[注釈 1]
- 100発100中(1965年 福田純監督):羽田空港の男 役
- フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ(1966年 本多猪四郎監督):ビアガーデンの客、自衛隊幹部、村上運動具店の店主 [3役] [注釈 1]
- 赤毛(1969年 岡本喜八監督):百姓 役
- 激動の昭和史 沖縄決戦(1971年 岡本喜八監督):自決する住民 役
- 人間革命(1973年 舛田利雄監督)
- 日本沈没(1973年 森谷司郎監督):財界関係者 役
- HOUSE (1977年 大林宣彦監督):村の老人 役
テレビ
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集参考文献
編集- 洋泉社MOOK 別冊映画秘宝(洋泉社)
- 『別冊映画秘宝 モスラ映画大全』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2011年8月11日。ISBN 978-4-86248-761-2。
- 『別冊映画秘宝 初代ゴジラ研究読本』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2014年8月24日。ISBN 978-4-8003-0452-0。