大社淑子
経歴
編集福岡県北九州市生まれ[1]。青山学院大学文学部卒業[2]、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了、法学部教授、2002年定年、名誉教授。ほか、梅光女学院大学専任講師、関東学院大学助教授を歴任した[3]。
英文学を専攻し、現代の英国女性作家を研究、翻訳、特に米国黒人女性作家のトニ・モリスンの翻訳で知られるが、アイヴィ・コンプトン=バーネットの研究書も出した。
著書
編集- 『トニ・モリスン 創造と解放の文学』(平凡社) 1996
- 『アイヴィ・コンプトン=バーネットの世界 権力と悪』(ミネルヴァ書房) 2005
- 『ドリス・レッシングを読む』(水声社) 2011
- 『ミューリエル・スパークを読む』(水声社) 2013
- 『イーディス・ウォートンを読む』(水声社) 2018
共編著
編集翻訳
編集- 『文化人類学入門』(エドワード・タイラー、塩田勉,星野恒彦共訳、太陽社) 1973、のち新版 1981
- 『言語と文化』(H・ランダー、岡野松雄共訳、大修館書店) 1977
- 『他人の娘たち』(リチャード・スターン、早川書房) 1979
- 『火よ燃えろ!』(ジョン・ディクスン・カー、早川文庫) 1980
- 『ホットハウスの狂影』(ミュリエル・スパーク、早川書房) 1981
- 『始まりへの旅』(ハイム・ポトク、早川書房) 1982
- 『生存者の回想』(ドリス・レッシング、サンリオ文庫) 1984、のち水声社
- 『大統領のミステリ』(フランクリン・D・ルーズヴェルト他、ハヤカワ文庫) 1984
- 『エロスと神と収容所 エティの日記』(エティ・ヒレスム、朝日選書) 1986
- 『シカスタ アルゴ座のカノープス』(ドリス・レッシング、サンリオ文庫) 1986、のち水声社
- 『愚行の世界史 トロイアからヴェトナムまで』(バーバラ・タックマン、朝日新聞社) 1987、のち中公文庫
- 『愛と悲しみの探偵』(S・F・X・ディーン、早川書房、ハヤカワ・ミステリ) 1988
- 『生きることの意味を求めて エティの手紙』(エティ・ヒレスム、晶文社) 1989
- 『イングリッド・バーグマン 時の過ぎゆくまま』(ローレンス・リーマー、朝日新聞社) 1989
- 『最初の礼砲 アメリカ独立をめぐる世界戦争』(バーバラ・W・タックマン、朝日新聞社) 1991、のちちくま学芸文庫 2020
- 『女の書く自伝』(キャロリン・ハイルブラン、みすず書房) 1992
- 『エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事』(イーディス・ウォートン、新潮文庫) 1993
- 『ミセス・スティーヴンズは人魚の歌を聞く』(メイ・サートン、みすず書房) 1993
- 『文学にみる二つの戦後 日本とドイツ』(アーネスティン・シュラント,J・トーマス・ライマー、朝日新聞社) 1995
- 『ハムレットの母親』(キャロリン・G・ハイルブラン、みすず書房) 1997
アンソニー・バージェス作品
編集- 『MF』(アントニイ・バージェス、早川書房、アントニイ・バージェス選集 8) 1978
- 『ビアドのローマの女たち』(アントニイ・バージェス、サンリオSF文庫) 1980
- 『アバ、アバ』(アントニイ・バージェス、サンリオSF文庫) 1980
トニ・モリスン作品
編集- 『鳥を連れてきた女』(トニ・モリスン、早川書房) 1979
- 『青い眼がほしい』(トニ・モリスン、朝日新聞社、女たちの同時代1) 1981、のちハヤカワ文庫
- 『白さと想像力 アメリカ文学の黒人像』(トニ・モリスン、朝日選書) 1994
- 『ジャズ』(トニ・モリスン、早川書房、トニ・モリスン・コレクション) 1994、のち文庫
- 『スーラ』(トニ・モリスン、早川書房、トニ・モリスン・コレクション) 1995、のち文庫
- 『パラダイス』(トニ・モリスン、早川書房、トニ・モリスン・コレクション) 1999、のち文庫
- 『ラヴ』(トニ・モリスン、早川書房、トニ・モリスン・コレクション) 2005
- 『マーシイ』(トニ・モリスン、早川書房) 2010
- 『神よ、あの 子を守りたまえ』(トニ・モリスン、早川書房) 2016
脚注
編集- ^ 日外アソシエーツ 1985, 103頁.
- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.304
- ^ 日外アソシエーツ 1985, 103-104頁.
参考文献
編集- 日外アソシエーツ 編『現代翻訳者事典』日外アソシエーツ、1985年。ISBN 4816905294。
- 「大社淑子教授 履歴および研究業績 (大社淑子教授 退職記念号)」『人文論集』2001