大泉町 (練馬区)

東京都練馬区の町名

大泉町(おおいずみまち)は、東京都練馬区町名。現行行政地名は大泉町一丁目から六丁目。住居表示実施済み地区である。郵便番号は178-0062[3]。以前の町名は旧・北大泉町[5]

大泉町
東京都立大泉桜高等学校
東京都立大泉桜高等学校
大泉町の位置(東京都区部内)
大泉町
大泉町
大泉町の位置
北緯35度45分49.04秒 東経139度36分11.2秒 / 北緯35.7636222度 東経139.603111度 / 35.7636222; 139.603111
日本の旗 日本
都道府県 東京都
特別区 練馬区
面積
 • 合計 2.078 km2
人口
2022年(令和4年)5月1日現在)[2]
 • 合計 21,916人
 • 密度 11,000人/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
178-0062[3]
市外局番 03[4]
ナンバープレート 練馬

地理

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練馬区の北西部に位置する地域。北部を埼玉県和光市、南部を東大泉、南東部を三原台、東部を土支田、西部を大泉学園町と接する。関越自動車道東京外環自動車道が通り、大泉インターチェンジがある[6]

町内には白子川が流れ、同川と接する「清水山の森」は、23区唯一の大規模なカタクリの群生地として知られる[7]。他にも、練馬区立大泉町もみじやま公園、練馬区立大泉橋戸公園、稲荷山憩いの森(民有樹林)など、高い木立をそびえる雑木林や公園緑地が多い。外環道と補助230号線の交差部には都営大江戸線新駅の建設も予定されている[8]

世帯数と人口

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2017年(平成29年)12月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]

丁目 世帯数 人口
大泉町一丁目 2,210世帯 5,249人
大泉町二丁目 2,130世帯 4,713人
大泉町三丁目 1,699世帯 3,930人
大泉町四丁目 1,618世帯 3,790人
大泉町五丁目 1,042世帯 2,210人
大泉町六丁目 1,135世帯 2,429人
9,834世帯 22,321人

小・中学校の学区

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区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[9]

丁目 番地 小学校 中学校
大泉町一丁目 1~40番
44~51番
練馬区立八坂小学校 練馬区立八坂中学校
その他 練馬区立大泉第一小学校
大泉町二丁目 20~22番
29~48番
28番
49~63番
練馬区立橋戸小学校
4~19番
23~27番
練馬区立三原台中学校
1番17〜22号
2番1~4号
2番9~10号
練馬区立大泉北小学校 練馬区立大泉北中学校
その他 練馬区立泉新小学校 練馬区立三原台中学校
大泉町三丁目 1~20番
24~32番
練馬区立大泉第一小学校 練馬区立大泉北中学校
21~23番 練馬区立八坂中学校
その他 練馬区立大泉学園中学校
大泉町四丁目 38~49番 練馬区立大泉学園小学校
その他 練馬区立大泉北小学校 練馬区立大泉北中学校
大泉町五丁目 全域
大泉町六丁目 全域

地価

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住宅地の地価は、2022年令和4年)1月1日公示地価によれば、大泉町6-14-12の地点で33万3000円/m2となっている[10]

歴史

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旧・武蔵国新座郡橋戸村。地名の由来は村の開発者が八戸あったからとする説もあるが、白子川の地形がつくる「端の瀬戸」とする説が有力である[11]1889年明治22年)の合併で埼玉県新座郡榑橋村大字橋戸となり、1891年(明治24年)の合併で東京府北豊島郡大泉村大字橋戸、1932年昭和7年)の東京市編入で板橋区北大泉町、1947年(昭和22年)の練馬区分立で練馬区北大泉町となった。

1980年(昭和55年)、住居表示実施に際し、北大泉町の大半の部分に旧・大泉学園町の一部を合わせて大泉町一丁目から五丁目が成立した。また、1982年(昭和57年)の住居表示実施で北大泉町の残余に旧・大泉学園町の一部を合わせて大泉町六丁目が成立した。

名称は旧・大泉村に由来する。

産業

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農業

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  • 販売農家数:24戸
  • 農業就業人口:67人
  • 経営耕地面積:1611a
    • 畑:1,370a
    • 樹園地:241a
  • 主要農作物作付面積
    • キャベツ:1,232a
    • ばれいしょ:42a
    • ダイコン:61a
    • ほうれんそう:96a

2000年(平成12年)2月1日現在、「練馬区統計書平成17年版 農業センサス」より。なお、ここに掲載したのは農業集落名が「北大泉町」となっている農家である。)経営耕地面積が1611aとなっているように区内では比較的広大な農地を抱えている(32集落中第6位、区内全体の約6%)。畑の約90%がキャベツの栽培に当てられている。

工業

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  • 工場数:56(2003年(平成15年)12月現在「練馬区統計書平成17年版 工業統計調査」より)
  • 従業者数:239人
    • 常用労働者:201人
    • 事業主・家族従業者:38人
  • 製造品出荷額等:221,993(万円)
  • 付加価値額:98,470(万円)

大泉町は工場数が区内で二番目に多く(第一位は北町)、区内全体の約7%の工場が集中する。しかしながら、従業者数が1人〜9人の工場が89%と圧倒的に多く、事業主・家族従業者が従業者数に占める割合が約16%(練馬区全体7.5%)と高いなど小工場がほとんどである。そのため製造品出荷額等は区内全体の約2%、付加価値額は約2%にとどまっている。町内の工場は白子川が流れ、関越自動車道と東京外環自動車道が走り、大泉インターチェンジのある東側の1・2丁目に約66%が集中している。労働者も同じ丁目に約64%が集中し、製造品出荷額等は約51%を占めている。平成12年と比べると工場数は18減(-24.3%)、従業者数が39人減(-14.0%)、製造品出荷額等は3億2227万円減(-12.6%)となっているように大泉町の工業は縮小しているのが分かる。従業者数の内、常用労働者数17人減と-7.7%にとどまっているが、個人事業主・家族従業者は22人減と-36.6%と激減している。

商業

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  • 卸売業(2002年(平成14年)6月1日現在、「練馬区統計書平成17年版 商業統計調査」より)
    • 商店数:71
    • 従業者数:439人
    • 年間販売額:18009(百万円)
  • 小売業
    • 商店数:103
    • 従業者数:528人
    • 年間販売額:7454(百万円)
    • 売場面積:4126m2

交通

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大泉町などの地区は鉄道空白地帯であり、早期の実現を目指して都営地下鉄大江戸線の延伸が計画されている。新駅予定地の大泉町三丁目地区は良好な街を維持するため、地区計画の都市計画決定が他地区と共に行われている。新駅予定地は外環道と補助230号線の交差部であり、2021年時点で駅前広場建設予定地として芝生の空き地が鉄柵で囲われている。

  • 大江戸線大泉町駅(仮称、予定)[8]

道路

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  • 関越自動車道
    • インターチェンジ
  • 東京外郭環状道路
  • 別荘橋通り(旧長久保道)
    • 通りの名前になっている「別荘橋」は、白子川に架かる橋である。橋の名前は「別の荘氏の橋」という意味で、元禄時代まで村名主だった荘一族と、後に帰村した荘氏が異なることに由来すると言われている[12]
    • 白子川が近隣を流れることから、別荘橋通りは「別荘坂」や「らんとう坂(卵塔坂)」といった坂が多い[12][13]
    • 別荘橋通りと土支田通りの交差部(旧「土支田通り交差点」)は道路が狭隘なため、しばしば渋滞が発生していたが、2021年3月に都市計画道路補助230号線が一部開通したことにより、光が丘方面から別荘橋付近までの渋滞が解消された[14][15]
  • 土支田通り[16]

施設

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教育

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寺社 

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公園・史跡

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  • 稲荷山公園(敷地内に練馬区立稲荷山図書館がある)
  • 清水山の森[7][19]
  • 中里の富士塚[20]
  • 区立風の丘公園
    • 晴天時には園内の展望台から富士山が望める。
  • 尾張殿鷹場碑(おわりどのたかばひ)
    • 江戸時代、小榑村(現在の西大泉・南大泉・大泉学園町一帯)と橋戸村に尾張徳川家の鷹場があったことを記した石碑。大泉第一小学校の正門右脇に位置する[21]
  • 区立大泉町もみじやま公園
  • 区立大泉橋戸公園
  • 稲荷山憩いの森(民有樹林)
  • 練馬区立中里郷土の森緑地[22]
  • 区立越後山の森緑地
  • 区立中里さくらの森緑地
  • 区立中里みどり公園
  • 区立中里泉公園
  • 区立みやのくぼの森緑地

脚注

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出典

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  1. ^ 練馬区統計書 令和3年版 (2021年版) (PDF)
  2. ^ a b 世帯と人口 町丁目別:令和4年(2022年)5月”. 練馬区 (2022年5月9日). 2022年5月19日閲覧。
  3. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2022年5月19日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2018年1月4日閲覧。
  5. ^ 『読売新聞』1966年5月27日朝刊13頁「難航する“外郭環状線” 決定また持ち越し 審議会▽「押しつけ、地元無視」」(読売新聞中央版)
  6. ^ 『読売新聞』1991年2月16日夕刊夕2社面14頁「「外環道」4年春全通を断念 和光―三郷で部分開通 道路公団が方針」(読売新聞東京本社)
  7. ^ a b 清水山の森”. 練馬区公式ホームページ. 2022年5月19日閲覧。
  8. ^ a b 「大江戸線 のばして!」官民猛アピールの練馬区を歩く バス天国な現地 延伸で何が解決?”. 乗りものニュース (2020年11月1日). 2021年5月5日時点のオリジナルよりアーカイブ2022年5月19日閲覧。
  9. ^ 区立小中学校 学区域一覧”. 練馬区公式ホームページ. 2022年5月19日閲覧。
  10. ^ 国土交通省地価公示・都道府県地価調査”. 国土交通省. 2022年5月19日閲覧。
  11. ^ 現町名35<大泉町 おおいずみまち>”. 練馬わがまち資料館 (2022年2月3日). 2022年5月19日閲覧。
  12. ^ a b 白子川・別荘橋”. 練馬区公式ホームページ. 2022年5月19日閲覧。
  13. ^ あ行(旭町、大泉町、大泉学園町)”. 練馬区公式ホームページ (2021年6月8日). 2022年5月19日閲覧。
  14. ^ 補助第230号線(練馬区大泉町)交通開放|東京都”. 東京都公式ホームページ. 2022年5月19日閲覧。
  15. ^ 都道「補助230号」3月延伸 大江戸線延伸部の地上道路”. 乗りものニュース (2021年2月20日). 2022年5月19日閲覧。
  16. ^ 都市高速鉄道12号線(大江戸線)の延伸促進活動”. 新座市ホームページ. 2022年5月19日閲覧。
  17. ^ 『読売新聞』1991年2月13日都民面24頁「道場寺所蔵の「北条氏康印判状」など4件を指定文化財に/東京・練馬区」(読売新聞東京本社)
  18. ^ 『産経新聞』1994年6月2日東京朝刊「練馬区が石造物を文と写真で紹介 「寺院編その2」」(産経新聞東京本社)
  19. ^ 65年前の公園計画が突然再浮上 練馬の住宅街が騒動に「いまさら立ち退きなんて無理」”. 東京新聞 (2022年3月19日). 2022年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ2022年5月19日閲覧。
  20. ^ 中里の富士塚 (なかざとのふじづか)”. 練馬区公式ホームページ (2019年4月22日). 2022年5月19日閲覧。
  21. ^ 尾張殿鷹場碑・大泉町 (おわりどのたかばひ・おおいずみまち)”. 練馬区公式ホームページ (2021年4月19日). 2022年5月19日閲覧。
  22. ^ 練馬区立中里郷土の森”. 練馬区公式ホームページ (2021年5月31日). 2022年5月19日閲覧。