大川寺駅

富山県富山市上滝にある富山地方鉄道の駅

大川寺駅(だいせんじえき)は、富山県富山市上滝にある富山地方鉄道上滝線(不二越・上滝線)のである。駅番号はT70

大川寺駅*
駅舎(2018年9月)
だいせんじ
Daisenji
T69 上滝 (1.1 km)
(1.2 km) 岩峅寺 T51
地図
所在地 富山県富山市上滝11
北緯36度36分29.92秒 東経137度18分31.41秒 / 北緯36.6083111度 東経137.3087250度 / 36.6083111; 137.3087250座標: 北緯36度36分29.92秒 東経137度18分31.41秒 / 北緯36.6083111度 東経137.3087250度 / 36.6083111; 137.3087250
駅番号 T70
所属事業者 富山地方鉄道
所属路線 上滝線
キロ程 11.2 km(南富山起点)
駅構造 高架駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
63人/日(降車客含まず)
-2019年-
乗降人員
-統計年度-
129人/日
-2019年-
開業年月日 1929年昭和4年)6月10日[1]
備考 無人駅
* 1.1967年9月まで上滝公園下駅
* 2.1958年12月まで大川寺公園駅
* 3.1997年3月まで大川寺遊園駅
テンプレートを表示
駅入口(2006年10月)

歴史

編集

駅構造

編集

単式ホーム1面1線を有する高架駅。山裾を削った場所に立地し、駅全体がコンクリートで覆われている。駅舎は鉄骨造り2階建て延べ134.26m2で、外装は1階がブロック化粧積み、2階が鉄板に焼き付け塗装したスパンドレールを使用し、数寄屋造となっている。出改札、待合室、ホームは2階にあり、雪崩防止のため長さ45.8、高さ5.77mの洞門内にホームがあるのが特徴である[5]

本来、駅舎は現在よりもやや北側に位置していたが、岩峅寺駅側の常願寺川に架かる上滝鉄橋を架け替える際に、線形を山側に追い込む必要が生じたため、1976年(昭和51年)に現在の駅舎の構造となった[5]。ホームおよび線路の上滝駅側寄り数メートルは、常西用水上に面している。かつては駅員が配置されていたが、現在は無人化されている。なお、駅事務室の区画は無人化後に放火に遭い、待合室に改装されたため、かつての面影はない。

第二次世界大戦以前は、駅に隣接して千野谷黒鉛鉱山精錬所があったこと、また常願寺川上流にかけて水力発電所の建設が盛んであったことから、公園下駅(当時)発着の貨物輸送需要も存在した。1935年の貨物の発送は1,963トン、貨物の到着は2,348トンが記録されている。

利用状況

編集

「富山市統計書」[8]によると、2019年度の1日平均乗車人員63人である。

近年の1日平均乗車人員は以下の通り。

年度 1日平均
乗車人員
2004年 60
2005年 68
2006年 65
2007年 66
2008年 65
2009年 61
2010年 64
2011年 60
2012年 57
2013年 59
2014年 58
2015年 60
2016年 63
2017年 62
2018年 62
2019年 63
2020年 54
2021年 55
2022年 54

駅周辺

編集
  • 雄山神社前立社壇(岩峅雄山神社)
  • 大川寺遊園 - かつて富山地方鉄道が経営していた遊園地で、1997年に閉園。閉園前、当駅は大川寺遊園駅と称し、不二越・上滝線の愛称(大川寺遊園線)にもなっていた。
  • 常願寺川
  • 常西用水プロムナード(常西公園)

隣の駅

編集
富山地方鉄道
上滝線
上滝駅 (T69) - 大川寺駅 (T70) - 岩峅寺駅 (T51)

脚注

編集
  1. ^ a b 今尾恵介『日本鉄道旅行地図帳 6号 北信越』新潮社、2008年、p.37
  2. ^ 『富山地方鉄道五十年史』(1983年3月28日、富山地方鉄道株式会社発行)894頁。
  3. ^ 『富山地方鉄道五十年史』(1983年3月28日、富山地方鉄道株式会社発行)902頁。
  4. ^ 『富山地方鉄道五十年史』(1983年3月28日、富山地方鉄道株式会社発行)530頁。
  5. ^ a b c 『北日本新聞』1976年11月10日付朝刊18面『常願寺川の新鉄橋完成 大川寺遊園も山沿いに移設 関係者約70人参加し開通式 地鉄上滝線』より。
  6. ^ 『JR・私鉄全線各駅停車7 北陸・山陰820駅』(190頁)、1993年7月20日、小学館。
  7. ^ 『富山地方鉄道70年史 -この20年のあゆみ-』(2000年9月、富山地方鉄道発行)102頁。
  8. ^ 富山市統計書”. 富山市. 2024年8月30日閲覧。

関連項目

編集

外部リンク

編集