大内弘盛

凡例大内弘盛
時代	平安時代末期 - 鎌倉時代前期
生誕	不詳
死没	不詳
別名	大内介
官位	周防権介
氏族	多々良姓大内氏
父母	父：大内盛房もしくは大内盛成
兄弟	弘盛、問田長房、鷲頭盛保、四郎、右田盛綱、家光、益成能盛
子	満盛、鰐石盛家、得地遠盛
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大内弘盛（おおうちひろもり）は、周防国の在庁官人、武士。大内氏の第17当主^[1]。

生涯

平安時代末期の後白河院の院政時代、周防は法皇の知行国であった。治承元年（1177年）6月の鹿ケ谷の陰謀で多々良盛保、多々良盛房、多々良弘盛、多々良忠遠らは連座して伊豆、常陸、下野、安房に流罪にされた。治承2年（1177年）10月5日に4人とも罪を許されたが^[5]、このため在庁で重きを成しだしたのが弘盛であった。弘盛は寿永年間から大内介^[6]・権介^[7]^{[注釈 1]}を称している。

源平合戦では平氏追討を務める源範頼らに周防を前線基地として提供し、源氏に味方をすることで地歩を固めていく。そのためか^{[独自研究?]}壇ノ浦の戦い後には、在庁の最高権力者としての地位を固め^{[注釈 2]}、法皇により周防に派遣された重源の国務行為を、地頭と共に妨害したりしている^{[注釈 3]}。

以後、弘盛の子孫によって大内介は継承されていくことになる。

脚注

注釈

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^ 権介とは中央で任命された正式な国司ではなく、その下にある地方豪族である。ただし有力な在庁官人に対する特別な栄典・特権的な国主的地位を意味した。
^ 在庁の最高者として『吾妻鏡』に記録がある。
^ 建久3年（1192年）1月に重源から幕府に訴えられたが、「大内介は関東所勘の輩に非ず」として訴えを却下されるほど勢力があった（『吾妻鏡』）。

出典

[脚注の使い方]

^ ^a ^b ^c ^d 御薗生翁甫 1980, p. 13.
^ 御薗生翁甫 1980, p. 10.
^ 御薗生翁甫 1980, p. 14.
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g 御薗生翁甫 1980, p. 15.
^ 『玉葉』
^ 寿永2年（1183年）11月の梶原景時書状
^ 寿永元年（1181年）『東大寺文書』。

参考文献

防長新聞社山口支社編編『近世防長諸家系図綜覧』三坂圭治監修、防長新聞社、1966年3月。 NCID BN07835639。OCLC 703821998。全国書誌番号:73004060。国立国会図書館デジタルコレクション
- 復刻御薗生翁甫著「付録新撰大内氏系図」、田村哲夫編修編『近世防長諸家系図綜覧』三坂圭治監修（復刻版）、マツノ書店、1980年11月。 NCID BN0189824X。OCLC 674504899。全国書誌番号:81035962。

[8] 権介とは中央で任命された正式な国司ではなく、その下にある地方豪族である。ただし有力な在庁官人に対する特別な栄典・特権的な国主的地位を意味した。

[9] 在庁の最高者として『吾妻鏡』に記録がある。

[10] 建久3年（1192年）1月に重源から幕府に訴えられたが、「大内介は関東所勘の輩に非ず」として訴えを却下されるほど勢力があった（『吾妻鏡』）。

[FOOTNOTE御薗生翁甫198013-1] 御薗生翁甫 1980, p. 13.

[FOOTNOTE御薗生翁甫198010-2] 御薗生翁甫 1980, p. 10.

[FOOTNOTE御薗生翁甫198014-3] 御薗生翁甫 1980, p. 14.

[FOOTNOTE御薗生翁甫198015-4] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g 御薗生翁甫 1980, p. 15.

[5] 『玉葉』

[6] 寿永2年（1183年）11月の梶原景時書状

[7] 寿永元年（1181年）『東大寺文書』。

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[注釈 1]

[注釈 2]

[注釈 3]