夢幻 (バンド)
夢幻(Mugen)は、1980年代に活動した日本のプログレッシブ・ロック・バンドである。
夢幻 Mugen | |
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出身地 | 日本 |
ジャンル |
プログレッシブ・ロック シンフォニック・ロック |
活動期間 | 1978年 - 1989年 |
レーベル | キングレコード |
旧メンバー |
林克彦 中村隆士 古田雅也 加藤明 |
略歴
編集1978年に、林克彦(ギター、後にキーボード)、中村隆士(ドラムとボーカル、後にギターとボーカル)、古田雅也(ベース、後にドラム)により結成。前身バンドに在籍していた加藤明(ベース)が復帰加入し、1984年にファースト・アルバム『Sinfonia Della Luna』を自主制作で発表する[1]。
ファースト・アルバムの好評を受けて、セカンド・アルバムの話が舞い込むがリズム隊の脱退により流れる。再びキングレコード傘下のネクサスより声がかかり、ノヴェラのリズム隊(笹井りゅうじ、西田竜一)のサポートを受け、1986年にアルバム『レダと白鳥』を発表する。本作には、中嶋一晃(ページェント)、宮武和広(ミスターシリウス)、川口貴(アウター・リミッツ)も参加している。アルバム最後に収録されている「亡き王女のためのパヴァーヌ」は、元々モーリス・ラヴェルの楽曲に歌詞を後からつけたものだったが、歌曲として作曲されたものではないことを理由にラヴェルのエージェントから収録の許可が下りず、ボーカル・ラインをリコーダーで録音し直したヴァージョンとなった(後に許可され、CD再発時にボーカル・ヴァージョンが収録された)[1][2]。
その後、引頭英明(ドラム)、長嶋信行(ベース)を迎えてシングル「冬夢」を発表。1988年に、形山和夫(ドラム)、松浦正平(ベース)、藤井卓(ギター)を加え、A・E・コッパードの著作『The Princess Of Kingdom Gone』にインスパイアされた[3]サード・アルバム『過ぎ去りし王国の王女』を発表するも、1989年にバンドは解散する。
ディスコグラフィ
編集スタジオ・アルバム
編集- 『Sinfonia Della Luna』 - Sinfonia Della Luna (1984年)
- 『レダと白鳥』 - Leda & Le Cygne (1986年)
- 『過ぎ去りし王国の王女』 - The Princess Of Kingdom Gone (1988年)
シングル
編集- 「冬夢 / レオナルドを私に」 (1986年)
- 「Vento di Primavera」 (1987年)
脚注
編集- ^ a b 『レダと白鳥』1989年CD再発時のライナーノーツ - 「夢幻ヒストリー」林克彦
- ^ レダと白鳥 その他(V.A) KING RECORDS OFFICIAL SITE
- ^ 『過ぎ去りし王国の王女』ライナーノーツ (1988年)