夜想曲第11番 (ショパン)
夜想曲第11番 ト短調 作品37-1 は、フレデリック・ショパンが1838年から1839年に作曲したピアノのための夜想曲。作品37-2とともに1840年に出版された。
ショパンの弟子ザレスカ・クレチヌスキはこの曲を『郷愁』と命名している。献呈先はない。
構成
編集主部は哀愁の漂う単純な旋律に、オペラのアリアを思わせるさまざまな装飾がなされて歌われる。
中間部では変ホ長調に転調し、コラール風の四分音符の和音が繰り返される。非常に印象的な部分で、後半にはフェルマータを使い、休止がはさまれる。
主部が再現されたあと、ピカルディの三度で終止する。
関連項目
編集- 交響的前奏曲「ポローニア」作品76 - イングランドの作曲家エドワード・エルガーが1915年に作曲した管弦楽曲。曲の途中でこの曲の主部の旋律がヴァイオリン独奏によって演奏される。
- 秋時雨 - 日本のグループ雅夢が1981年に発表した楽曲。冒頭でピアノ独奏により本曲が引用される。