多湖輝
多湖 輝(たご あきら、1926年2月25日 - 2016年3月6日)は、日本の心理学者。千葉大学名誉教授。元東京未来大学学長。代々木アニメーション学院 名誉顧問。
人物情報 | |
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全名 | たご あきら |
生誕 |
1926年2月25日 オランダ領東インド(現 インドネシア)、スマトラ島 |
死没 |
2016年3月6日(90歳没) 日本、東京都 間質性肺炎 |
国籍 | 日本 |
出身校 | 東京大学文学部哲学科心理学 |
学問 | |
研究分野 | 心理学 |
研究機関 | 東京工業大学、千葉大学 |
多湖輝研究所所長、東京都「心の東京革命」推進協議会会長、特定非営利活動法人「0歳からの教育」推進協議会理事長、東京アマチュア・マジシアンズクラブ会長、日本創造学会名誉会長などを務めた。
人物
編集略歴
編集スマトラ島生まれ。父は三井物産のシンガポール支店長だが、のち独立し、スマトラでゴム生産工場を始めた[2]。
1929年:昭和恐慌で父の事業が失敗し、一家で日本に帰国、父は徳川義親の顧問となる[2][3]。目白の徳川邸内の住宅に住み、北豊島郡高田町高田第五尋常小学校(現・豊島区立目白小学校)に学ぶ[3]。
1943年:東京府立第四中学校(現・東京都立戸山高等学校)卒業[4]。在学中、軍国主義に対する反感から生徒20人ほどで銃器庫を破壊し、菊の紋章のついた銃をふりまわして学校で狼藉を働いたが、事件があまりに重大だったので教師たちに揉み消され、放校を免れた[2]。
1944年:府立高校入学[5]。1950年3月:東京大学文学部哲学科心理学専攻卒業。1952年3月:東京大学大学院修士課程(心理学専攻)修了。
1951年 東京工業大学助手。1959年 千葉大学教育学部講師。1962年 同助教授。1973年:千葉大学教授。1989年:千葉大学退官 名誉教授。
1966年12月15日 『頭の体操 第1集』(光文社)刊行。1967年:第2回書店新風賞を受賞(頭の体操)。
1989年:フジテレビ「IQエンジン」にて、問題監修。1990年:日本テレビ「マジカル頭脳パワー!!」にて、芦ヶ原伸之、小野寺紳と共に問題監修。
1991年:多湖輝研究所を設立。2006年秋、瑞宝中綬章受勲[6]。
2007年:レベルファイブ制作ニンテンドーDSソフト「レイトン教授と不思議な町」を監修[7](以降シリーズ作品を監修)。
著書
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- 『読心術 現代科学が産んだ新兵器』光文社・カッパ・ブックス 1962
- 『人の使い方』財団法人 通信教育振興会・教養の書 1966
- 「頭の体操」シリーズ 全23集 光文社・カッパブックス、1966-2001 のち文庫、知恵の森文庫
- 『企画力 無から有を生む本』光文社・カッパビジネス 1969 のち文庫
- 『心理トリック』ごま書房・セサミブックス 1971
- 『対談しごとと生きがい 私の出会った15人』フレーベル館・新書 1971
- 『言葉の心理作戦』ごま書房・ゴマブックス 1972
- 『頭の教室』ごま書房・ゴマブックス 1973
- 『会社病理学』ごま書房・ゴマブックス 1973
- 『ホイホイ勉強術』ごま書房・ゴマブックス 1974
- 『子どもの頭をよくする本』ゴマブックス 1975
- 『自己暗示術』ゴマブックス 1975
- 『小学生勉強術』ゴマブックス 1976
- 『ホイホイ記憶術』ゴマブックス 1976
- 『頭の切りかえ方 新機軸を生み出すためのテクニック』ゴマブックス 1977
- 『深層心理術』ゴマブックス 1977
- 『催眠の効用』ゴマブックス 1978
- 『深層言語術』ゴマブックス 1978
- 『深層説得術』ゴマブックス 1978
- 『しつけの心理作戦』ゴマブックス 1979
- 『初対面の心理作戦』ゴマブックス 1980
- 『人間心理の落し穴』ゴマブックス 1980
- 『頭のよい子は親が創る 頭の体操・子ども版』学習研究社 1981
- 『子ども深層心理術 "むずかしい年ごろ"の心をたくみにリードする法』ゴマブックス 1981
- 『サラリーマン読心術 80年代サラリーマン生き残り戦術3』ごま書房 1981
- 『集中力がつく本 頭脳効果を最大限に発揮する心理テクニック』ゴマブックス 1981
- 『積極力がつく本』ゴマブックス 1981
- 『愛の才能開発 鈴木メソードと幼児教育』桐原書店 1982
- 『子どもを叱るうまい方法』ゴマブックス 1982
- 『ラストスパート勉強術』ゴマブックス 1982
- 『悪の心理術 敵の仕掛けを見抜き、相手を術中にハメる法』ゴマブックス 1983 「会話の心理術」三笠書房知的生きかた文庫
- 『悪の説得術』ゴマブックス 1983
- 『好印象を与える自己表現術』ゴマブックス 1983 『だからこの人は好印象を持たれる』小学館文庫 2002
- 『欺しの心理術 「やられた」「しまった」ではもう遅い!』ゴマブックス 1984
- 『部下を叱る心理技術』ごま書房 1984
- 『目玉が驚くパズル集』ごま書房 1984
- 『お金の心理術』ゴマブックス 1985
- 『甘父干母の時代 甘い父親と干渉する母親 心理学者の現代家庭診断』ごま書房 1985
- 『子どもを伸ばす母親暗示術 このやり方で,子どもは"やる気"になる』ゴマブックス 1985
- 『発想力 新アイデアを生む多湖式技法』ごま書房 1985
- 『言葉のトリック うまい話のワナから自分を守る心理術』ゴマブックス 1986
- 『弱点の読み方 隠されたウィークポイントを見破る心理技術』ゴマブックス 1986
- 『不思議なふしぎな人間心理 日常生活でぶつかる不可解な人間行動を徹底解明!』ゴマブックス 1986
- 『イラスト速勉術 確実に成績が上がるコツ』朝日出版社 1987
- 『ひとの10倍覚えるコツ ライバルがあわてるスーパー記憶法!!』朝日出版社 1987
- 『ボケない頭の活性術 40代から始める脳みそ若返り作戦』学習研究社 1987
- 『ヒット商品の心理学 頭の体操による商品発想』東急エージェンシー出版事業部 1988
- 『人を動かす潜在心理術 相手の意見・態度を自在に変える法』ゴマブックス 1988
- 『勉強嫌いが治る本 子どものやる気を引き出す仕掛け方』ゴマブックス 1988
- 『仕事の教え方 "できない部下"は,上司の責任』ごま書房 1989
- 『なぜいい考えが浮かばないのか 丸い卵も切りようで四角』ごま書房 1989 のちPHP文庫
- 『六十歳からの生き方 自分の人生を充実させるための発想法』ごま書房 1990 のちサンマーク文庫
- 『こんな親子でいいのでしょうか 多湖先生の現代家庭診断』ごま書房 1991
- 『多湖輝の実用心理学講座』全4巻 ごま書房 1991
- 『亭主学入門 いい男いい父親いい夫』ごま書房 1991 フロムフォーティズ
- 『王様の知恵比べ 50の部屋の迷宮に挑戦! パズル』実業之日本社 1992
- 『タイプ別部下の叱り方 あなたは、彼らの本心を読みちがえていないか ビジネスを変える』ごま書房 1992
- 『多湖輝のしつけ心理学講座』全5巻 ごま書房 1992
- 『自分の見せ方 パフォーマンス時代の自己演出術』ゴマブックス 1993
- 『当年とって六十歳 年をとるほど若くなる逆転の生き方』ごま書房 1993
- 『まず動く 人生これから!』高木書房 1993 のち光文社知恵の森文庫
- 『頭のリストラ術 あなたの発想構造をガラリと変える』ごま書房 1994
- 『雑談からの発想 思わぬビジネスチャンスは、思わぬ話から生まれる』ごま書房 1994
- 『多湖輝先生の合格の心理学 100万人の先輩が勇気づけられた受験の極意』ゴマブックス 1994
- 『六十歳の決断 あなたは、なにをためらっているのですか』ごま書房 1994
- 『言葉の魔術師 百人の名スピーキング・マジシャンのタネと仕掛けを見破る』ゴマブックス 1995
- 『相手の心をつかむ心理術』ゴマブックス 1996
- 『多湖輝の発想工房 新機軸は異質な素材の出会いから生まれる』ゴマブックス 1996
- 『いい夫婦しませんか』ゴマブックス 1997
- 『お金に好かれる人お金に嫌われる人 お金と上手につき合うための心理学』ごま書房 1997
- 『説得の達人 この手を使えば、相手はたちまちコロリ』ごま書房 1997
- 『人生頭の体操 もっと豊かに、もっと楽しく生きるための"逆発想"のすすめ』ひらく 1998
- 『人生は、ダメだと思った時から始まる』ごま書房 1998
- 『説得力』ごま書房 1998
- 『即効自己暗示術 「気の持ちよう」の実践テクニック』ごま書房 1998
- 『Noをyesに変える深層心理トリック』日本文芸社 1999
- 『定年力』ゴマブックス 1999
- 『隣のヒトが気になったとき読む本 人間観察力養成講座』PHP研究所 1999
- 『7つの自立力 知情気体頭愛金』同朋舎 2000
- 『頭は50歳で切り換えよ!』青春出版社・プレイブックス 2000
- 『言葉の裏ワザ 相手を見抜き、揺さぶり、動かす』光文社カッパ・ブックス 2000
- 『戦略的年の取り方 「今どきの年寄り」の頭のいい生き方』海竜社 2000
- 『負けない自分をつくる心理学』ロングセラーズ 2000 <ムック>の本
- 『絶望をはねのけてこそ人生は楽しい』新講社 2001
- 『得な生き方損な生き方 人生がガラリと変わって見えてくる本』文芸社 2001 『ソンな生き方をトクにする』小学館文庫 2003
- 『日本創新 7つの視点 変えたい日本、残したい日本』メディアパル 2001
- 『部下を乗せたい上司と上司を操りたい部下 ビジネスによく効く心理学』実業之日本社 2001
- 『今も心に残る「しつけの一言」』新講社 2002
- 『好かれるお母さん嫌われるお母さん その差はなぜ生じるのか?』新講社 2002
- 『日本人を劇的に変える行動プラン 日本の叡智50人による討議1年間の総括』アイ・ティ・コム 2002
- 『「運を引き寄せる人」の小さな習慣 人生の流れを変える、日常生活30のヒント』青春出版社 2003
- 『子どもの幸せにとって「いるもの」「いらないもの」』新講社 2003
- 『「長女」の相談室』新講社 2003
- 『「長女」のための本』新講社 2003 のちPHP文庫
- 『平成版ホイホイ勉強術 脳力up162の作戦』幻冬舎 2003
- 『「一人っ子長女」のための本』新講社 2004 のちPHP文庫
- 『「一人っ子長男」のための本』新講社 2004 のちPHP文庫
- 『「二人きょうだい」の人のための本』新講社 2004
- 『盲点力 人が見えないところを見る力』新講社 2004
- 『五〇歳からの頭の体操』角川oneテーマ21 2005
- 『図解・子どもの性格を決める しつけの習慣 子どもが伸びる、魔法の口ぐせ』PHP研究所、2005
- 『図解 頭のよい「超」勉強術』ゴマブックス、2005 ISBN 4777102378
- 『図解「できる人」の超・読心術 心が読めれば、仕事・人間関係はうまくいく』PHP研究所 2005
- 『雪原の中で「塩」を見つける法』新講社 2005
- 『なぜか「娘に好かれる父親」の共通点』新講社 2005
- 『人を見抜く心理術』日本文芸社・パンドラ新書、2005 ISBN 4537252618
- 『12歳からの人生論』新講社 2006
- 『新六十歳からの生き方 自由人として本当の人生がここから始まる』ゴマブックス 2006
- 『実用定年力』ごま書房 2006
- 『知恵づくりのヒント』牧野昇共著 文香社 1997
- 『図解頭のよい「超」記憶術』ゴマブックス 2006
- 『図解心理トリック 自分に効く!初対面に効く!人間関係に効く!仕事に効く!』大和書房 2006
- 『図解・できる子の習慣 ちょっとした親の工夫で、子どもの才能は大きく変わる』PHP研究所 2006
- 『どう生きる心の体操 諦めて、諦めない』高木書房 2006
- 『「ひとりっ子育て」の知恵』PHP研究所 2006
- 『お母さんのための「幸せ」心理学』新講社 2007
- 『子どもを伸ばすお母さんの魔法』朝日新聞社 2007
- 『「人生を前向きに生きる」私の方法』新講社 2007
- 『多湖教授の「なぞ解き」活脳パズル』小学館 2007
- 『本を読む子に育てよう』新講社 2007
- 『夢を実現する「一日の過ごし方」』新講社 2007
- 『曖昧力 日本人が育んできた"生きる知恵"』学習研究社 2008
- 『おだやかに「断わる」技術』新講社 2008 Wide shinsho
- 『四十過ぎたら「頭が固くなる」はウソ』2008 集英社文庫
- 『母の品格』新講社 2008
- 『正岡子規運命を明るいものに変えてしまった男』新講社 2009 Wide shinsho
- 『100歳になっても脳を元気に動かす習慣術 ボケる頭の使い方ボケない頭の使い方』日本文芸社・日文新書 2011
- 『18歳からのマナー・ブック もうすぐオトナ社会に生きるきみへ』新講社 2011 Wide shinsho
- 『楽老のすすめ すぐ実行できる愉しい老年パワー48』海竜社 2011
- 『50歳を過ぎて20代のアタマを取り戻す習慣』青春新書PLAY BOOKS 2012
他多数
共著
編集- 『催眠誘導の技法』加藤隆吉,高木重朗共著 誠信書房 1968
- 『人間の欲望・感情』吉田正昭共著 相良守次編 大日本図書 1968 心理学入門講座 新版
- 『おもちゃの与え方』和久洋三共著 ゴマブックス 1979
- 『多湖輝の「超発想」 複眼的思考の磨き方』竹野輝之共著 講談社 1996
- 『人に愛される子を育てる!魔法のアドバイス 人間力を鍛えるモテ育の秘訣』倉田真由美共著 宝島社 2008
- 『長生きすりゃいいってもんじゃない』日野原重明共著 幻冬舎 2010
翻訳
編集- E.ディヒター『欲望を創り出す戦略』ダイヤモンド社 1964
- ウェイン・W.ダイヤー『間違いだらけの生き方 あなたは人生に自信が持てますか』パシフィカ 1977
- バリー・ニール・カウフマン『幸せへの飛翔 あなた自身を創り変える法』ナツメ社 1979
- デニス・ウェイトリー『ベスト・マイセルフの原則』三笠書房 1981
- エドワード・デボノ『デボノの「思考術」講座 "知恵"で思考を磨け』産業能率大学出版部 1984
- ジャネット・G.エルシー『4分間交渉術 「第一印象」の心理学』ティビーエス・ブリタニカ 1985
- ジェームズ・フィックス『天才パズル』訳編 三笠書房 1990 のち知的生き方文庫
- ジェームズ・アルビノ『頭のいい子に育てる本』三笠書房 1992
- ヒューバート・フィリップス『天才パズル 推理篇』 訳・編 三笠書房・王様文庫 2001
論文
編集- 宇留野藤雄と共著 「精神電流現象」 『心理学講座 2. 生理心理』 中山書店 1954
- 宇留野藤雄と共著 「P. G. R. の測定について」 『心理学研究』 第25巻 2号 1954
- 「面接法の問題点について」 『調査と技術』 第106号 1962
英文
- Griffith, RM.,Miyagi, O., and Tago,A. The Universality of Typical Dreams: Japanese vs. Americans. American Anthropologist:60, 1173-1179(1958)
- Sagara, M.,Tago, A.,Shibuya, Y. The influence of subliminal stimuli upon the impressions of a line drawing of a face. Japanese Psychological Research:4, 178-184(1962)
ラジオ
編集- 多湖輝の子育てQ&A(ニッポン放送)
- 多湖輝の幸せゼミナール(同上)
- 多湖輝のラジオ頭の体操(同上 自著「頭の体操」を原作としている)
テレビ
編集脚注
編集- ^ “多湖輝氏が死去 90歳、「頭の体操」の著者”. 日本経済新聞. (2016年3月15日) 2020年2月11日閲覧。
- ^ a b c http://www.toyamaob1956.com/chiba/sample_pdf/chiba_kaishi_06.pdf
- ^ a b http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201101180326.html
- ^ http://www.toyamaob1956.com/chiba/index.php
- ^ 多湖輝『スイスイ受験術』64ページ
- ^ “平成18年秋の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 11 (2006年11月3日). 2007年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月18日閲覧。
- ^ “レイトン教授と不思議な町”. LEVEL5. 2022年5月23日閲覧。
- ^ 心理学者の多湖輝さんが死去「頭の体操」がベストセラー 共同通信 2016年3月15日(Internet Archiveのアーカイブ:2016年3月23日収集)
- ^ 多湖輝さん、死去。「頭の体操」の著者、「レイトン教授」の監修も ハフポスト 同日(同上:2016年3月30日収集)
参考文献
編集- 大泉溥 編 編『日本心理学者事典』クレス出版、2003年、655頁。ISBN 4-87733-171-9。
外部リンク
編集- 多湖 輝 - プロフィール | 世界一受けたい授業
- 多湖輝の名言 |
- 多湖輝 - NHK人物録