外山圭一郎
外山 圭一郎(とやま けいいちろう、1970年1月1日 - )は、日本のゲームクリエイター。株式会社ボーカゲームスタジオ代表取締役[1]。
とやま けいいちろう 外山 圭一郎 | |
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生誕 |
1970年1月1日(54歳) 日本 宮崎県都城市 |
国籍 | 日本 |
職業 | ゲームデザイナー |
著名な実績 |
『サイレントヒル』 『SIREN』シリーズ 『GRAVITY DAZE』シリーズ |
来歴
編集1994年、コナミ入社[2]。学生時代末期、たまたま持っていたコナミの電子知育玩具ピクノでドット絵を描いて入社試験を受けた結果、珍しがられて採用された[3]。
1999年、ディレクター・シナリオとして『サイレントヒル』を開発し、「『バイオハザード』的なB級ホラーの要素から離れ、雰囲気を重視した心理的なホラースタイルへと移行したことで、サバイバルホラーのジャンルを定義した」と評されるほどの高い評価を得る[4]も制作の過程で自信を喪失。自身のデザイン作業が他のスタッフの才能を邪魔しているように感じ、一から学び直すつもりでソニー・コンピュータエンタテインメント (SCE) に移籍する[2]。以降の『サイレントヒル』シリーズには関わっていない。
続く『夜明けのマリコ』(2001年) でデザインリーダーを務めた事によりディレクターとは異なる視点を得て自信をつけ、『サイレントヒル』のクリーチャーデザイナーであり、『夜明けのマリコ』にも携わった佐藤直子と共に『SIREN』(2003年) を手掛ける[5]。同作はシリーズ化され、発売20年を経てもトレンド入りするほどの話題作となる[5]。
2012年に発売された『GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において彼女の内宇宙に生じた摂動 』は、日本ゲーム大賞2012 年間作品部門 大賞[6]、第16回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門 優秀賞[7]などを受賞した。
2020年、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)退社。佐藤一信や大倉純也らと共に独立して自身のゲームスタジオとなるボーカゲームスタジオ(Bokeh Game Studio)を設立。社名にある「Bokeh」は写真の表現手法のボケに由来する[8]。
2024年、スタジオ第1弾となる『野狗子: Slitterhead』を発売する。
ディレクション作品
編集- 『サイレントヒル』(1999年1月31日、コナミ、PlayStation)
- 『SIREN』(2003年11月6日、ソニー・コンピュータエンタテインメント、PlayStation 2)
- 『SIREN2』(2006年2月9日、ソニー・コンピュータエンタテインメント、PlayStation 2)
- 『SIREN:New Translation』(2008年7月24日、ソニー・コンピュータエンタテインメント、PlayStation 3)
- 『GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において彼女の内宇宙に生じた摂動』(2012年2月9日、ソニー・コンピュータエンタテインメント、PlayStation Vita)(2015年12月10日、ソニー・コンピュータエンタテインメント、PlayStation 4)
- 『GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択』(2017年1月19日、ソニー・インタラクティブエンタテインメント、PlayStation 4)
- 『野狗子: Slitterhead』(2024年11月8日、ボーカゲームスタジオ、PlayStation 5,PlayStation 4,Xbox Series X/S,PC)
アート参加作品
編集- 『スナッチャー』(※日本未発売のメガCD版)(1994年12月15日、 コナミ、Sega CD)
- 『ときめきメモリアル ~forever with you~』(1995年10月13日、 コナミ、PlayStation)
- 『ハイパーオリンピック イン アトランタ』(1996年6月28日、コナミ、PlayStation)
- 『夜明けのマリコ』(2001年12月6日、 ソニー・コンピュータエンタテインメント 、PlayStation 2)
脚注
編集- ^ COMPANY - Bokeh Game Studio
- ^ a b “Silent Hill creator discusses how he joined the game biz and why AAA horror is 'difficult' to fund”. Polygon (2013年10月13日). 2024年11月12日閲覧。
- ^ “クリエイターズファイル 第127回”. Gpara.com (2003年11月4日). 2011年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月12日閲覧。
- ^ “IGN Presents the History of Survival Horror”. IGN. p. 5 (2009年10月30日). 2010年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月12日閲覧。
- ^ a b 柳本マリエ (2023年8月2日). “なぜ『SIREN』の人気は衰えないのだろうか? 『SIREN』20周年に生みの親である外山圭一郎氏に訊く──ストーリーに余白を残しているためプレイヤーの想像に委ねる部分が大きい。だから自分なりの解釈を共有したくなる”. 電ファミニコゲーマー – ゲームの面白い記事読んでみない?. 2024-18-13閲覧。
- ^ “今年度の“日本ゲーム大賞”は『GRAVITY DAZE』に決定!【TGS2012】”. ファミ通.com (2012年9月20日). 2024年11月13日閲覧。
- ^ “GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動”. 文化庁メディア芸術祭. 2024年11月13日閲覧。
- ^ ABOUT - Bokeh Game Studio