夕張バス(ゆうばりバス)は、北海道炭礦汽船の関連会社で、北海道夕張市を中心に路線バスを運行した会社。

概要

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1950年(昭和25年)に夕張乗合自動車株式会社(後に夕張バス株式会社)が設立され、同年4月1日夕張鉱業所 - 若菜間をバス2台で営業開始した。その後、丁未 - 若菜間(高松・福住人車経由)の夕張市内線を中心として道路の改良と共に若菜 - 清水沢 - 南部・真谷地・登川と路線を拡充した。1956年(昭和31年)には札幌急行線(夕張駅前 - 札幌)を北海道中央バスとともに運行、同年に沼ノ沢 - 紅葉山間を延伸した。1961年(昭和36年)には清水沢急行線(清水沢 - 札幌)、1962年(昭和37年)には三菱鉱業バスとともに大夕張急行線(大夕張駅前 - 夕張駅前)を運行するが、1963年(昭和38年)に同じ北炭系列の夕張鉄道に吸収・合併された。バスの塗色は水色を基本に赤・クリームのラインの入ったものであり、夕鉄合併後も70年頃までは旧夕張バスカラーを見ることができた。本社・車庫所在地は夕張市若菜であったが、これは後の夕鉄バス若菜ターミナルである。

歴史

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  • 1950年(昭和25年)
    • 3月 道南バス株式会社の出資を仰ぎ、夕張乗合自動車株式会社設立。
    • 4月1日 夕張鉱業所 - 若菜間を2台で営業開始。以後、夕張市内路線を順次拡大。
  • 1951年(昭和26年)4月11日 - 若菜 - 清水沢川向(清陵町)間運行開始。
  • 1953年(昭和28年)6月8日 - 清水沢 - 南部(南大夕張)間6往復運行開始。
  • 1954年(昭和29年)5月 本社を若菜に移転。
  • 1956年(昭和31年)
  • 1958年(昭和33年)12月1日 - 若菜 - 清水沢清湖町(分配所)間運行開始。
  • 1960年(昭和35年) 丁未 - 若菜線95往復、若菜 - 清水沢線40往復。札幌急行線(2往復)は当時としては珍しいリクライニングシート車で運行した。
  • 1961年(昭和36年)6月3日 清水沢急行線(清水沢 - 札幌)運行開始。
  • 1962年(昭和37年)10月7日 三菱バスと協定で、夕張 - 大夕張間急行バス開業(夕張バス8往復・三菱バス7往復)。
  • 1963年(昭和38年)
    • 8月28日 札幌急行線を3往復に増強。
    • 10月1日 夕張鉄道株式会社に吸収・合併。

参考文献

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  • 写真・満田新一郎 文・三好好三 福川博英『続・昭和30年代バス黄金時代』(JTBパブリッシング 2006年) ISBN 4-533-06505-8
  • 『増補改訂 夕張市史』下巻(夕張市史編さん委員会編/夕張市役所発行 1981年)
  • 『バス時刻表』(夕張バス株式会社 1960年)

関連項目

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