増田陸
増田 陸(ますだ りく、2000年6月17日 - )は、大阪府大阪市出身のプロ野球選手(内野手)。右投右打。読売ジャイアンツ所属。
読売ジャイアンツ #61 | |
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2024年4月 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 大阪府大阪市 |
生年月日 | 2000年6月17日(24歳) |
身長 体重 |
178 cm 85 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 内野手 |
プロ入り | 2018年 ドラフト2位 |
初出場 | 2022年5月6日 |
年俸 | 1300万円(2025年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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経歴
編集プロ入り前
編集小学校から軟式野球を始め、中学校では大阪福島リトルシニアに所属。シニアでの同期に野村大樹、濱将乃介らがいた[2]。
明秀学園日立高校では1年秋から遊撃手のレギュラーに定着し、2年夏に主将となる。3年春には選抜大会に出場し、3回戦で敗退。3年夏は県大会で敗退した[3]。高校通算34本塁打[4]。
2018年10月25日に行われたドラフト会議では、読売ジャイアンツから2位指名を受け、11月12日に契約金6000万円、年俸650万円で契約した(金額は推定)[5]。背番号は61[注 1]。担当スカウトは吉武真太郎[7]。同じ苗字の選手である増田大輝が在籍しているため、報道上およびスコアボード上の表記はフルネームである「増田陸」となる。
巨人時代
編集2019年、入団前から不安を抱えていた左手首の状態が悪化し、6月下旬に有鈎骨骨折と三角線維軟骨複合体損傷の手術を受けたため[8]、シーズンを通して二軍でも出場はなかった[9]。オフに、現状維持の推定年俸650万円で契約を更改した[10]。
2020年も一軍への昇格はなく、イースタン・リーグでは48試合に出場し、打率.162、2本塁打、9打点を記録[11]。オフに、現状維持の推定年俸650万円で契約を更改した[12]。
2021年はイースタン・リーグで50試合に出場したが、打率.236(127打数30安打)と結果を残せず[13]11月15日、育成契約への移行を前提として自由契約とすることを通告された[14]。12月9日、40万円減となる推定年俸610万円で育成選手として再契約した[15]。背番号は061に変更された[16]。
2022年は、春季キャンプを三軍で迎えたものの、2月15日に二軍へ、同19日には一軍へ昇格し、練習試合やオープン戦で打率.308(13打数4安打)と結果を残したことで、3月11日に再び支配下登録されることが発表された[17]。背番号は育成契約前と同じ61。5月7日の東京ヤクルトスワローズ戦で高橋奎二から初安打を放つ[18]と、15日の中日ドラゴンズ戦では柳裕也から初本塁打を放った[19]。その後は中田翔に変わって一塁手としてのスタメン出場が増加。6月26日のヤクルト戦では初の一番打者に抜擢され、本塁打を含む初の3安打の活躍を見せた[20]。しかし、7月、8月の月間打率がそれぞれ.172、.182と一転して不振に陥り、入れ替わるように打撃の調子が上がった中田翔に再びスタメンの座を譲ることとなり、8月中旬に出場選手登録を抹消された。その後9月上旬に再び一軍へ昇格、途中出場がメインではあったが月間打率.300を記録。最終的に69試合に出場し、打率.250、5本塁打、16打点ではあったが[21]、得点圏打率は.300(30打数9安打)を記録した[22]。11月30日、1190万円増となる推定年俸1800万円で契約を更改した[21]。
2023年、7月4日の二軍・ロッテ戦で守備中に走者へタッチした際に左肘を負傷し、7月9日に「左肘内側側副じん帯損傷、浅指屈筋損傷」と診断され[23]、1か月ほど離脱した[24]。復帰後も、一軍出場なしでシーズンを終えた[24]。11月29日、350万円減となる推定年俸1450万円で契約を更改した[24]。
選手としての特徴
編集走攻守揃った選手として[4]高校時代には50メートル走6秒2[26]、遠投100メートル[26]、通算34本塁打を記録[4]。内野全ポジションをこなすユーティリティープレイヤー[27]。
詳細情報
編集年度別打撃成績
編集年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2022 | 巨人 | 69 | 156 | 140 | 15 | 35 | 6 | 0 | 5 | 56 | 16 | 2 | 0 | 2 | 0 | 13 | 0 | 1 | 42 | 3 | .250 | .318 | .400 | .718 |
2024 | 4 | 6 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | .000 | .167 | .000 | .167 | |
通算:2年 | 73 | 162 | 145 | 15 | 35 | 6 | 0 | 5 | 56 | 16 | 2 | 0 | 2 | 0 | 13 | 0 | 2 | 43 | 4 | .241 | .313 | .386 | .699 |
- 2024年度シーズン終了時
年度別守備成績
編集年 度 |
球 団 |
一塁 | 二塁 | 三塁 | |||||||||||||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2022 | 巨人 | 35 | 241 | 10 | 1 | 23 | .996 | 8 | 9 | 8 | 1 | 2 | .944 | 4 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1.000 |
2024 | 1 | 8 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | - | - | |||||||||||
通算 | 36 | 249 | 10 | 1 | 23 | .996 | 8 | 9 | 8 | 1 | 2 | .944 | 4 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1.000 |
- 2024年度シーズン終了時
記録
編集- 初記録
- 初出場・初打席:2022年5月6日、対東京ヤクルトスワローズ7回戦(東京ドーム)、6回裏に大江竜聖の代打で出場、原樹理から一邪飛[28]
- 初安打:2022年5月7日、対東京ヤクルトスワローズ8回戦(東京ドーム)、5回裏に高橋奎二から右前安打[29]
- 初打点・初本塁打:2022年5月15日、対中日ドラゴンズ9回戦(東京ドーム)、6回裏に桜井俊貴の代打で出場、柳裕也から左越ソロ[30]
- 初先発:2022年5月28日、対北海道日本ハムファイターズ2回戦(札幌ドーム)、7番・一塁手で先発出場
- 初盗塁:2022年6月4日、対千葉ロッテマリーンズ2回戦(東京ドーム)、7回裏に二盗(投手:佐藤奨真、捕手:佐藤都志也)
背番号
編集- 61 (2019年 - 2021年、2022年3月11日 - )
- 061(2022年 - 同年3月10日)
登場曲
編集- 「最後の一歩」PLAYEST(2022年 - )
- 「Lifetime Respect」三木道三(2022年5月 - )
- 「JUMP AROUND」DOBERMAN INFINITY(2022年6月 - 2023年)
- 「LIFE」キマグレン(2024年 - )
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 「巨人 - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2024年11月14日閲覧。
- ^ 「卒団生の進路」『大阪福島リトルシニア野球協会』。2021年5月1日閲覧。
- ^ 「明秀学園日立・増田、熱い夏終わっても夢続く/茨城」『日刊スポーツ』2018年7月22日。2021年5月1日閲覧。
- ^ a b c 「坂本2世の巨人2位増田陸「超えたい」本家超え誓う」『日刊スポーツ』2018年11月1日。2021年5月1日閲覧。
- ^ 「根尾小園に負けん!巨人2位増田世代NO・1遊撃へ」『日刊スポーツ』2018年11月13日。2021年5月1日閲覧。
- ^ 「巨人、D2位・増田と合意、背番号61「坂本選手を超えられるような選手に」」『サンケイスポーツ』2018年11月12日。2021年5月1日閲覧。
- ^ 「ドラフト指名選手、スカウトが注目したポイントは? 球団コメントを一挙公開<セ・リーグ>」『ベースボールチャンネル』2018年10月26日。2021年5月1日閲覧。
- ^ 「増田陸、覚悟を決めた手術決断 考えを変えたある本との出合い」『サンケイスポーツ』2019年8月7日。2021年5月1日閲覧。
- ^ 「坂本勇人2世は3軍から這い上がることが出来るのか」『高校野球ドットコム』2021年1月26日。2021年4月9日閲覧。
- ^ 「巨人・増田 現状維持650万円 オフに坂本勇に“弟子入り”「楽しみで仕方ありません」」『スポーツニッポン』2019年11月18日。2021年5月1日閲覧。
- ^ 「2020年度 読売ジャイアンツ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)」『NPB.jp 日本野球機構』。2021年3月18日閲覧。
- ^ 「12月5日の契約更改」『スポーツニッポン』2020年12月5日。2021年5月1日閲覧。
- ^ 『プロ野球カラー名鑑2022』ベースボール・マガジン社、2022年、83頁。
- ^ 「巨人田中豊樹、鍬原拓也、ウレーニャら12選手が自由契約、育成で再契約方針」『日刊スポーツ』2021年11月15日。2021年12月5日閲覧。
- ^ 「【巨人】増田陸が40万円減の610万円でサイン 来季は育成で再出発」『スポーツ報知』2021年12月9日。2021年12月27日閲覧。
- ^ 「巨人 支配下5選手の背番号変更を発表 レギュラー定着へ吉川尚輝が2、松原聖弥は9」『デイリースポーツ』2021年12月27日。2021年12月27日閲覧。
- ^ 「【巨人】増田陸が支配下復帰、背番「61」で再スタート…ユーティリティー&打力でアピール」『スポーツ報知』2022年3月11日。2022年3月11日閲覧。
- ^ 「【巨人】増田陸がうれしいプロ初安打!「何とか粘って、執念のヒットかな」」『スポーツ報知』2022年5月7日。2022年7月23日閲覧。
- ^ 「【巨人】増田陸がプロ初本塁打 「浅村のような打者を目指せ」師匠・坂本勇人の言葉を胸に成長続ける」『スポーツ報知』2022年5月16日。2022年7月23日閲覧。
- ^ 「【巨人】プロ初1番・増田陸「絶対にいったろう、チームの勢いを僕が」12年ぶり6発 3年ぶり19点演出」『スポーツ報知』2022年6月26日。2022年7月23日閲覧。
- ^ a b 「【巨人】増田陸、年俸今季3倍の1800万円 「外野でレギュラー、タイトル取ってまた3倍以上に」」『スポーツ報知』2022年11月30日。2024年3月10日閲覧。
- ^ 「【巨人担当2023ブレイク予報】外野挑戦でレギュラー狙う増田陸 憧れは堂安律「カッコいいっすね」」『スポーツ報知』2023年1月2日。2024年3月10日閲覧。
- ^ 「【巨人】増田陸が「左肘内側側副じん帯損傷、浅指屈筋損傷」…4日のイースタン・ロッテ戦で負傷」『スポーツ報知』2023年7月9日。2024年3月10日閲覧。
- ^ a b c 「【巨人】増田陸が350万円減の1450万円でサイン「情けない1年。はいつくばってでも1軍に残ってやれるように」」『スポーツ報知』2023年11月29日。2024年3月10日閲覧。
- ^ 「【巨人】6選手を入れ替え 萩尾匡也・増田陸・又木鉄平を1軍登録 中山礼都は再昇格からわずか6日で抹消」『日テレNEWS NNN』2024年6月13日。2024年6月21日閲覧。
- ^ a b 「明秀学園日立の“超攻撃型1番”増田、先頭弾でブレークだ/センバツ」『サンケイスポーツ』2018年3月23日。2021年5月1日閲覧。
- ^ 「【巨人】増田陸、左翼線二塁打&美守で器用さアピール…原監督「けれん味のない、本当にいいプレーしてる」」『スポーツ報知』2022年3月6日。2022年3月8日閲覧。
- ^ 「【巨人】高卒4年目・増田陸がプロ初出場 代打で一邪飛」『スポーツ報知』2022年5月6日。2024年10月27日閲覧。
- ^ 「【巨人】増田陸がプロ初安打「よっしゃ」ベース上で笑顔」『日刊スポーツ』2022年5月7日。2022年5月7日閲覧。
- ^ 「【巨人】増田陸プロ初アーチ「どんな感触だったか今は思い出せません」中日柳から左中間席へ」『日刊スポーツ』2022年5月15日。2022年5月15日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 個人年度別成績 増田陸 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)
- 選手プロフィール - 読売ジャイアンツ公式サイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- 増田陸 (@masudariku61) - Instagram