境川 (諫早市)
長崎県諫早市の川
境川(さかいがわ)は、長崎県諫早市を流れる一級河川本明川水系の河川である。源流部は多良岳県立公園[1]の区域に指定されている。
境川 | |
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境川 川辺公園 | |
水系 | 一級水系 本明川 |
種別 | 一級河川 |
延長 | 8.4 km |
平均流量 | 6,150 m3/s |
流域面積 | 18.18 km2 |
水源 | 多良岳 |
水源の標高 | 990 m |
河口・合流先 | 諫早湾干拓調整池 |
流域 | 長崎県諫早市 |
名水百選 |
概要
編集多良岳に端を発し名水百選に選定されている轟渓流(とどろきけいりゅう)[2]を形成し、「落合川」と合流した後、多くの堰により止水され、近隣の灌漑用水の水源となり諫早湾干拓調整池に流入する。
轟渓谷・轟渓流
編集轟渓谷は轟滝を始め潜龍の滝、二見の滝、楊柳の滝等 大小30の滝があり、上流の「轟の森林」の水源涵養林に蓄えられた清水が集まり、6,150m3/日の流量の轟渓流となる。名水百選に選ばれたその水質は軟水で、水温は1年を通して14℃を保っている観光名所となっている。渓流を利用した自然プールがあり、その近くに飲食店の「轟涼庵」がある[3]。
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轟渓谷の案内
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名水百選「轟渓流」採水場
轟の森林
編集境川の上流「轟渓流」一帯に位置する森林で、轟の森林として水源の森百選に選定されている[4]。
山岳 | 面積(ha) | 標高(m) | 人工林(%) | 天然林(%) | 主な樹種 | 制限林 | 種類 | 流量(m3/日) |
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畑倉山 | 936 | 700 | 50 | 50 | スギ・ヒノキ・スダジイ・カシ | 水源かん養保安林、保健保安林 | 湧水源 | 6,150 |
上流には国の天然記念物に指定されている「多良岳ツクシシャクナゲ群叢」[5]がある。 また、森には同じく天然記念物であるニホンヤマネが生息している。
アクセス
編集- 鉄道
- 長崎本線湯江駅 タクシーで15分
- 車
- 長崎県道136号多良岳公園線 並走
事故
編集2020年7月25日、県道から下る遊歩道で崩落事故が発生し、母子3人が巻き込まれ、2人が死亡、1人が重傷を負った[6]。事故後から遊歩道及び長崎県道136号多良岳公園線は通行止めとなった[6]。2020年9月9日正午に長崎県道136号多良岳公園線の規制は解除されたが轟峡一帯の閉鎖は続いていた[6]。
諫早市は2022年8月26日に渓流を利用した自然プールと第2駐車場、第3駐車場について立ち入り禁止を解除した[3]。
周辺の行楽地
編集- 山茶花高原ピクニックパーク
- 白木峰高原
脚注
編集- ^ “長崎県の自然公園の一覧”. 長崎県 (2023年5月23日). 2023年9月14日閲覧。
- ^ 轟渓流 - 名水百選 Archived 2011年9月26日, at the Wayback Machine. - 環境省
- ^ a b “諫早の「轟峡」一部再開 親子3人死傷の事故以来2年ぶり 長崎県”. 長崎新聞. (2022年8月27日) 2022年8月27日閲覧。
- ^ 轟の森林 - 水源の森百選 - 林野庁
- ^ 多良岳ツクシシャクナゲ群叢 - 文化遺産オンライン Archived 2014年1月25日, at the Wayback Machine. - 文化庁
- ^ a b c “轟峡に献花台 遊歩道崩落事故 犠牲者を追悼”. 長崎新聞. (2020年9月11日) 2020年9月12日閲覧。
外部リンク
編集座標: 北緯32度56分42.5秒 東経130度16分39.7秒 / 北緯32.945139度 東経130.277694度