国際稲研究所
国際稲研究所(こくさいいねけんきゅうしょ、IRRI, 英語:International Rice Research Institute)は、フィリピンのマニラから南東65kmのロスバニョス (Los Baños) に所在する国際農業研究協議グループ(CGIAR)傘下の農業研究機関。以下の記述では、略称IRRIを用いる。
標語 |
より良い世界のための稲科学 (Rice Science For A Better World) |
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設立 | 1960年 |
種類 | 国際非営利研究、研修センター |
目的 | 研究調査 |
本部 | フィリピン共和国ラグナ州ロスバニョス (Los Baños) |
貢献地域 | 世界全体 |
所長 (Director General) | マシュー・モレル博士 (Dr. Matthew Morrell)[1][2] |
主要機関 | Board of Trustees |
加盟 | 国際農業研究協議グループ (CGIAR) |
予算 | 9919万米ドル(2014年)[3] |
職員数 | 1300名[4] |
ウェブサイト | www.irri.org |
概要
編集IRRIはアジアでは最も古く、最大の国際農業研究所である。アジアとアフリカの14カ国に出先機関を置き、イネに関する研究と教育を行う機関である。
1960年にフィリピン政府およびフォード財団・ロックフェラー財団の協力によって設立された。IRRIで育成されたイネの品種は名称として、'IR'番号がつけられている。1966年に育成された'IR-8'は、台湾在来品種「低脚烏尖」(Dee-geo-woo-gen/ていきゃくうせん)に由来する半矮性遺伝子を持ち、高収量性を示した。この成果は、コムギ半矮性品種の育成の成果と併せて、「緑の革命」をもたらす元となった。1971年に国際農業研究協議グループが結成されると、その傘下研究機関となった。
IRRIの研究使命は、貧困と飢餓の撲滅、稲作農民と消費者の健康増進、持続可能な稲作技術の確立となっている。IRRIの本部は、フィリピン大学ロスバニョス校に隣接し、研究設備・研修宿泊設備・252haの実験圃場を備えている。
出典・脚注
編集- ^ “IRRI Trustees announce next director general” 16 April 2016閲覧。
- ^ “IRRI leadership changes hands during stirring turnover ceremony” 16 April 2016閲覧。
- ^ “IRRI website: Funding and donors” 16 April 2016閲覧。
- ^ “IRRI website: Our people” 16 April 2016閲覧。
外部リンク
編集- 国際稲研究所
- アジア太平洋フォーラム・淡路会議 - 第6回井植記念「アジア太平洋文化賞」