国鉄タキ14500形貨車(こくてつタキ14500がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車タンク車)である。

国鉄タキ14500形貨車
タキ14500形、タキ14501 1991年4月6日
タキ14500形、タキ14501
1991年4月6日
基本情報
車種 タンク車
運用者 日本国有鉄道
日本貨物鉄道(JR貨物)
所有者 日産化学工業
製造所 日立製作所
製造年 1968年(昭和43年)
製造数 2両
消滅 2002年(平成14年)
常備駅 西長岡駅速星駅
主要諸元
車体色 銀→
専用種別 ジメチルホルムアミド
化成品分類番号 30
軌間 1,067 mm
全長 12,900 mm
全幅 2,635 mm
全高 3,815 mm
タンク材質 ステンレス鋼
荷重 35 t
実容積 36.8 m3
自重 15.7 t
換算両数 積車 5.0
換算両数 空車 1.6
台車 TR41C
車輪径 860 mm
軸距 1,650 mm
台車中心間距離 9,100 mm
最高速度 75 km/h
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概要

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本形式は、ジメチルホルムアミド専用の35t 積タンク車として1968年(昭和43年)12月23日に2両(タキ14500 - タキ14501)が日立製作所にて製作された。

本形式の他にジメチルホルムアミド専用種別とする形式は、他に例がなく唯一の存在であった。

所有者は、日産化学工業でありその常備駅は越後交通長岡線西長岡駅であったが、日産化学工業長岡工場の閉鎖に伴い1974年(昭和49年)7月に常備駅は高山本線速星駅へ移動した。

タンク体は純度保持のためステンレス鋼製であり、落成時は無塗装(地色)であったがその後黒色に塗装された。

荷役方式はタンク上部にある液入れ管からの上入れ、液出管からの上出し式である。荷降ろしの際には空気管よりの加圧空気を併用した。液出管及び空気管はS字管を装備した。

1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号30」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合3(小))が標記された。

寸法関係は全長は12,900mm、全幅は2,635mm、全高は3,815mm、台車中心間距離は9,100mm、実容積は36.8m3、自重は15.7t、換算両数は積車5.0、空車1.6であり台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。

1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車の車籍がJR貨物に継承されたが、2002年(平成14年)6月全車一斉に廃車となり同時に形式消滅となった。

参考文献

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  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目

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