国道368号

三重県から奈良県を経由して三重県に至る一般国道

国道368号(こくどう368ごう)は、三重県伊賀市から奈良県宇陀郡御杖村を経由して、三重県多気郡多気町に至る一般国道である。

一般国道
国道368号標識
国道368号
地図
地図
総延長 73.1 km
実延長 71.3 km
現道 70.8 km
制定年 1975年昭和50年)
起点 三重県伊賀市
八幡交差点(北緯34度45分23.88秒 東経136度7分26.06秒 / 北緯34.7566333度 東経136.1239056度 / 34.7566333; 136.1239056 (八幡交差点)
主な
経由都市
三重県名張市
奈良県宇陀郡御杖村
終点 三重県多気郡多気町
丹生交差点(北緯34度27分18.85秒 東経136度30分24.31秒 / 北緯34.4552361度 東経136.5067528度 / 34.4552361; 136.5067528 (丹生交差点)
接続する
主な道路
記法
国道25号標識 国道25号
国道422号標識 国道422号
国道165号標識 国道165号
国道369号標識 国道369号
国道166号標識 国道166号
国道42号標識 国道42号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
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国道368号の起点
国道368号 終点
三重県多気郡多気町 丹生交差点

概要

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三重県内陸部における伊賀地域と松阪地域および、南勢地域を結ぶ一般国道の路線で、国土交通省では同地域間の連絡・交流路として重要な役割を担う路線に位置づけている[1]。起終点はいずれも三重県にあるが、2.7 kmだけ奈良県を通過するため三重県内完結路線ではない[2][注釈 1]。同様の事例として宮城県国道346号がある。

路線データ

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一般国道の路線を指定する政令[3][注釈 2]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。

歴史

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路線状況

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三重県松阪市飯南町
仁柿峠(酷道区間)の入り口
(北緯34度29分12秒 東経136度21分14秒 / 北緯34.486717度 東経136.353785度 / 34.486717; 136.353785 (仁柿峠の入り口))

三重県における重要な交通路の一つに位置づけられているが、伊賀地域と松阪地域間の仁柿峠(にがきとうげ)(北緯34度29分25秒 東経136度20分16秒 / 北緯34.49040度 東経136.33779度 / 34.49040; 136.33779 (仁柿峠))には、いわゆる「酷道」の区間が約5 kmにわたり存在する[1]道の駅美杉側から仁柿峠へ向かった先には、道路幅員減少に伴う大型車通行止めの注意喚起看板が設置されている[1]。仁柿峠区間では、林の中の通る道路の幅員は狭く、場所により谷側のガードレールが設置されていないところもある[1]2034年度には、仁柿峠の酷道区間を迂回する仁柿峠バイパスが供用開始する予定となっている[7]。仁柿峠から北方の名張側は、2車線の快走路が延びている[8]

バイパス

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  • 上野名張バイパス
  • 比奈知バイパス
  • 小屋道路
    • 奈良県宇陀郡御杖村神末から三重県津市美杉町杉平に至る延長1,110 m、幅員11.0 mのバイパス。2007年(平成19年)11月14日13時供用開始[10][11]
  • 仁柿峠バイパス(事業中)
    • 三重県松阪市飯南町峠から同県同市飯南町上仁柿に至る、延長3,920 m、幅員7.0 mを予定しているバイパス。現道は幅員狭小・急カーブ・急勾配が連続するために普通車でも対向困難なため、1990年度(平成2年度)に事業化、1997年度(平成9年度)に終点側380 mが供用されており、2021年度(令和3年度)の予定では2033年度事業完了、2034年度供用開始見込み[7][12]

別名

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重複区間

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  • 国道422号(三重県名張市・蔵持町原出交差点 - 津市美杉村上多気)
  • 国道369号(奈良県宇陀郡御杖村・敷津交差点 - 三重県松阪市・粥見赤滝交差点)
  • 国道166号(三重県松阪市・粥見赤滝交差点 - 松阪市・粥見井尻交差点)

道の駅

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地理

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通過する自治体

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交差する道路

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交差する道路 都道府県名 市町村名 交差する場所 備考
国道25号
国道422号
三重県 伊賀市 八幡
国道25号(名阪国道 上野IC
国道165号
国道422号
名張市 蔵持町原出
国道369号 奈良県 宇陀郡 御杖村 敷津
三重県道15号久居美杉線 三重県 津市 奥津
国道422号
三重県道30号嬉野美杉線
上多気
国道166号 松阪市 粥見赤滝 ※ここから粥見井尻まで国道166号と重複
国道166号 粥見井尻
国道42号 多気郡 多気町 丹生

※ 交差する場所は交差点名で表記

ギャラリー

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脚注

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注釈

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  1. ^ a b c d e f g h 2022年3月31日現在
  2. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  3. ^ a b 2004年11月1日に1市3町2村が合併して伊賀市発足。
  4. ^ a b 2006年1月1日に多気郡多気町・勢和村が合併して多気郡多気町発足。
  5. ^ 2006年1月1日に津市ほか1市6町2村が合併して津市発足。
  6. ^ 2005年1月1日に松阪市ほか3町が合併して松阪市発足。

出典

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  1. ^ a b c d 鹿取茂雄 2018, p. 48.
  2. ^ a b c d e f g h 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月19日閲覧。
  3. ^ 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2014年7月27日閲覧。
  4. ^ 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2014年7月27日閲覧。
  5. ^ 昭和49年11月12日政令第364号 - 一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令”. 法庫. 2012年10月30日閲覧。
  6. ^ 一般国道368号(色太)の道路改良工事が完成します”. 三重県 (2021年6月26日). 2021年7月1日閲覧。
  7. ^ a b 令和3年度当初予算 公共事業評価システム 個別サマリーシート”. 2021年6月10日閲覧。
  8. ^ 鹿取茂雄 2018, p. 49.
  9. ^ 平成20年度 比奈知ダム定期報告書 1-29、7-12頁”. 独立行政法人 水資源機構 関西支社. 2013年3月20日閲覧。
  10. ^ 一般国道368号におけるバイパスの供用開始について”. 奈良県. 2013年3月20日閲覧。
  11. ^ 一般国道368号小屋道路”. 奈良県. 2013年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月26日閲覧。
  12. ^ 三重県|公共事業評価審査委員会:令和2年度第5回三重県公共事業評価審査委員会が開催されました”. www.pref.mie.lg.jp. 2021年6月10日閲覧。

参考文献

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  • 鹿取茂雄(著)、磯部祥行(編)「国道368号〈仁柿峠〉」『酷道大百科』〈ブルーガイド・グラフィック〉、実業之日本社、2018年12月28日、48 - 49頁、ISBN 978-4-408-06392-8 

関連項目

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外部リンク

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