人民芸術家
(国家芸術家から転送)
人民芸術家(じんみんげいじゅつか、ロシア語: наро́дный арти́ст)は、ソ連やソビエト連邦構成共和国、共産圏の国々などで芸術家に与えられた栄誉称号である。国民芸術家や国家芸術家と訳されることもある。ソビエト連邦の崩壊後も現在まで制度が継続されている国も多い。また、これらの国では、人民芸術家より下位の称号として功労芸術家(こうろうげいじゅつか、ロシア語: заслу́женный арти́ст)があることが多い。
人民芸術家
編集ソヴィエト連邦人民芸術家・ロシア人民芸術家
編集ソヴィエト連邦の人民芸術家はソ連人民芸術家を参照。ロシア連邦における人民芸術家はロシア人民芸術家を参照のこと[注釈 1]。
国家芸術家
編集タイ王国国家芸術家
編集タイ王国国家芸術家を参照。
トルコ国家芸術家
編集トルコ最高位の芸術家称号についてはトルコ国家芸術家と日本語訳されている。主な受称者としては、トルコ人歌手で2000年代初頭に日本公演歴もあるキャニー・ガラシャが知られる[1]。
フィリピン国家芸術家
編集フィリピンでは同国芸術家最高位の称号を国家芸術家、国民芸術家と日本語訳されることが多い。本節では国家芸術家の表記で統一する[2]。2006年代にはフィリピン大統領選挙でグロリア・アロヨの対立候補となったフェルナンド・ポー・ジュニアが同国国家文化芸術委員会において国家芸術家候補として浮上したことが当時日本でも報じられている。当時、一部日本報道では当人は2004年に亡くなっており、当時のフィリピン情報筋の観測として、妻のスーザン・ロセスが拒否するとの見方を伝えていたが[3]、その後、正式に授与されている[4]。
脚注
編集注釈
編集- ^ ただし、ロシア人民芸術家の称号についても、ソ連時代から存在しており、ソ連人民芸術家の下位に位置付けられていた。現在、ソ連人民芸術家の授与が廃止されており、ロシアではロシア人民芸術家が現行制度上授与される最高位の称号として位置づけられている。
出典
編集参照文献
編集報道資料
編集- 『朝日新聞』1994年10月21日夕刊
- 『朝日新聞』2001年7月27日朝刊山口2地方
- 『読売新聞』2005年5月4日東京朝刊
- 『毎日新聞』2006年4月16日東京朝刊
- 『毎日新聞』2012年5月17日大阪朝刊
インターネット資料
編集- 新国立劇場ウェブサイト「フィリピン」
- “Proclamation No. 435, s. 2012”. Official Gazette of the Republic of the Philippines (July 20, 2012). July 27, 2012閲覧。
関連項目
編集- ソ連人民芸術家
- ロシア人民芸術家
- タイ王国国家芸術家
- フィリピン国民芸術家(en:National Artist of the Philippines)
- トルコ国家芸術家(en:State Artist)
- 人間国宝
- 文化勲章