四十九駅
四十九駅(しじゅくえき[注釈 1])は、三重県伊賀市四十九町にある、伊賀鉄道伊賀線の駅である。副駅名はイオンタウン伊賀上野前(イオンタウンいがうえのまえ)。
四十九駅 | |
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駅入口(2018年3月) | |
しじゅく SHIJUKU (イオンタウン伊賀上野前) | |
◄桑町 (0.7 km) (1.5 km) 猪田道► | |
かつては南側に四十九駅(近鉄)があった | |
所在地 | 三重県伊賀市四十九町 |
所属事業者 | 伊賀鉄道 |
所属路線 | ■伊賀線 |
キロ程 | 6.5 km(伊賀上野起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
87人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 2018年(平成30年)3月17日 |
備考 | 無人駅 |
(旧)四十九駅 | |
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駅跡地(2017年12月) | |
しじゅうく SHIJŪKU | |
◄桑町 (1.0 km) (1.2 km) 猪田道► | |
所在地 | 三重県上野市四十九 |
所属事業者 | 近畿日本鉄道 |
所属路線 | ■伊賀線 |
キロ程 | 6.8 km(伊賀上野起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1922年(大正11年)7月18日 |
廃止年月日 | 1969年(昭和44年)5月15日 |
伊賀市街の南の玄関にあたる。なお、隣の桑町駅も同じ四十九町にある。
歴史
編集開設当時は伊賀鉄道(旧)の駅として開業し、社名変更・会社合併・路線譲渡・戦時合併を経て近畿日本鉄道の駅となった。しかし、第二次世界大戦中の1945年(昭和20年)に営業を休止。24年後の1969年(昭和44年)に廃止した。なお、当時の駅名は「しじゅうく」と呼んでいた。それから42年後の2014年(平成26年)に、四十九町自治会が伊賀鉄道への新駅設置を求めた請願を提出[1]。伊賀市議会で採択され[2]、旧駅の300メートル北にあるイオンタウン伊賀上野の裏に、新駅が建設された。2017年(平成29年)7月に着工。総工費約2億4,600万円をかけて建設した新駅[3]は、2018年(平成30年)3月17日に伊賀鉄道(新)の駅として再開業した[4]。
年表
編集旧・四十九駅
- 1922年(大正11年)7月18日:伊賀鉄道(旧)上野町駅(現・上野市駅) - 名張駅(後の西名張駅)間延伸時に四十九駅(しじゅうくえき)として開業。
- 1926年(大正15年)12月19日:社名変更により伊賀電気鉄道の駅となる。
- 1929年(昭和4年)3月31日:会社合併により大阪電気軌道伊賀線の駅となる。
- 1931年(昭和6年)9月26日:路線譲渡により参宮急行電鉄の駅となる。
- 1941年(昭和16年)3月15日:大阪電気軌道が参宮急行電鉄を合併、新発足した関西急行鉄道の駅となる。
- 1944年(昭和19年)6月1日:戦時合併により関西急行鉄道が近畿日本鉄道に改組。同社の駅となる。
- 1945年(昭和20年)6月1日:鍵屋辻駅・広小路駅・市部駅・上林駅・伊賀神戸駅 - 西名張駅間と共に休止。
- 1969年(昭和44年)5月15日:旧・四十九駅が鍵屋辻駅と共に廃止。
新・四十九駅
- 2015年(平成27年)12月:伊賀市が伊賀鉄道伊賀線新駅整備基本設置概要を発表[5]。
- 2017年(平成29年)10月3日:駅名を四十九駅(しじゅくえき)に決定。
- 2018年(平成30年)3月17日:旧駅から北へ300メートルの地点に再開業[4]。
- 2019年(令和元年)6月25日:副駅名が「イオンタウン伊賀上野前」となり、除幕式が行われる[6][7][8]。
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着工前の新・四十九駅予定地(2017年8月)
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工事中の新・四十九駅予定地(2017年12月)
駅構造
編集単式ホーム1面1線を持つ地上駅で、勾配の途中にあるため標準よりプラットホームを10メートル長い約47メートルとし、自動列車停止装置 (ATS) を設置するなどの対策が行われた[5]。なお、当駅は駅北東側の踏切付近から長さ約34メートルのスロープを線路と並行して歩くとホームに上がれるバリアフリー構造となっている[9]。
利用状況
編集2019年1月から業務を始める伊賀市役所新庁舎の最寄り駅で、市は1日当たりの利用者を営業初年で片道150人、新庁舎開庁後は同200人と見込んでいる。
「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである[10]。なお、2017年度の実営業日数は15日である。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
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2017年 | 38 |
2018年 | 49 |
2019年 | 87 |
当駅乗降人員
編集近年における当駅の1日乗降人員の調査結果は、以下の通りとなっている。
駅周辺
編集駅西側にショッピングセンターがあり、それに沿って国道422号(青山街道)が通る。国道から南西へ進むと総合病院に至る。駅東側には弁柄を製造する工場があり、近隣に公共職業安定所(ハローワーク)がある。東へ抜けると伊賀市役所や三重県伊賀庁舎に至る。
- 西側
- 国道422号(青山街道)
- イオンタウン伊賀上野
- 三重県伊賀警察署
- 上野市民病院
- 中日新聞社伊賀支局
- 東側
バス路線
編集駅付近に停留所が点在する。ここでは「四十九駅」・「イオンタウン伊賀上野」・「本郷口」の各停留所を紹介する。
- 四十九駅
- 上野コミュニティバス(にんまる)
- 内回り循環
- 東コース:上野市駅 行
- 外回り循環
- 東コース:上野市駅 行
- 内回り循環
- イオンタウン伊賀上野
- 上野コミュニティバス(にんまる)
- 内回り循環
- 西コース:上野市駅 行
- 外回り循環
- 西コース:上野市駅 行
- 内回り循環
- 本郷口
隣の駅
編集脚注
編集注釈
編集- ^ 1969年に廃止された旧駅の読みは「しじゅうくえき」、所在地の「四十九町」は「しじゅくちょう」。
出典
編集- ^ “平成26年第4回伊賀市議会(定例会) 請願文書表” (PDF). 伊賀市 (2014年6月5日). 2022年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月29日閲覧。 “要旨は「伊賀鉄道(伊賀線)に新駅設置を求めることについて」を参照”
- ^ “平成26年第4回伊賀市議会(定例会)”. 伊賀市 (2021年3月23日). 2022年8月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月29日閲覧。
- ^ 燧正典「三重)新「四十九駅」 3月中旬に供用開始へ 伊賀鉄道」『朝日新聞デジタル』2018年2月14日。オリジナルの2018年2月13日時点におけるアーカイブ。2023年9月29日閲覧。
- ^ a b 「73年ぶり「四十九駅」 桑町-猪田道間に来春 名称決定 /三重」『毎日新聞』2017年10月4日。オリジナルの2018年8月18日時点におけるアーカイブ。2023年9月29日閲覧。
- ^ a b “市政運営会議資料 伊賀鉄道伊賀線新駅整備実施設計の概要について” (PDF). 伊賀市 (2016年7月7日). 2022年4月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月29日閲覧。
- ^ “四十九駅の副駅名を「イオンタウン伊賀上野前」とし、各駅等に掲出します” (PDF). 伊賀鉄道 (2019年6月21日). 2023年9月29日閲覧。
- ^ 「「四十九駅」の副駅名、「イオンタウン伊賀上野前」に 月2万5000円、商業施設が命名権 /三重」『毎日新聞』2019年6月22日。オリジナルの2021年9月3日時点におけるアーカイブ。2023年9月29日閲覧。
- ^ “四十九駅の副駅名が「イオンタウン伊賀上野前」に 明日6月25日(火)には除幕式も - 伊賀鉄道”. 鉄道チャンネル. エクスプレス (2019年6月25日). 2023年9月29日閲覧。
- ^ “工事現場で地元自治会に説明会 伊賀鉄道四十九駅”. 伊賀タウン情報YOU. 株式会社ユー (2017年10月3日). 2022年5月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月4日閲覧。
- ^ 三重県統計書 - 三重県
- ^ 伊賀線 乗降人員【調査日:令和3年11月9日(火)】 - 伊賀鉄道
- ^ 伊賀線 乗降人員【調査日:平成30年11月13日(火)】 - 伊賀鉄道
関連項目
編集外部リンク
編集- 四十九駅 - 伊賀鉄道