喉声
概要
編集主に高い声を多少無理をして出すとき、舌骨近辺の筋肉が収縮し、喉頭が顎骨のほうへ持ち上がる。この状態を「喉が上がる」「喉を詰める」などという(喉頭の位置が高くとも、舌骨の筋群の働きが弱いときはいわない)。このときの声はノイジーだったり仮声的だったりするが、何より母音の構音が崩れるため、敬遠される。
声門の開閉が不規則だったりして、声が荒く、ノイジーに聞こえることがある。これを「喉っぽい声」などという(喉が上がっていないことも多い)。
喉頭は上がっていないが、喉(咽頭)が狭く、母音が浅い、共鳴が十分でない声などを、喉声ということがある。
稀に、フランジリンボイス(咽頭の声)のことを指すことがある。上記の3つとの関連はない。フランジリンボイスとは、頭にも胸にもあまり響かない、強く、金属的ともいわれる声で、頭声あるいは中声に含まれることが多い。