商船三井ビルディング
兵庫県神戸市中央区にある近代建築
商船三井ビルディング(しょうせんみついビルディング)は、兵庫県神戸市中央区にある近代建築。旧大阪商船神戸支店として竣工したのは1922年(大正11年)である。商船三井ビルと略されることが多い。近代化産業遺産(「旧居留地銀行ビル群、海岸通商業ビル群」の一部)。
商船三井ビルディング | |
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情報 | |
設計者 | 渡辺節 |
施工 | 大林組 |
建築主 | 商船三井 |
構造形式 | 鉄骨鉄筋コンクリート構造 |
敷地面積 | 2,028.98 m² |
建築面積 | 1,500 m² |
延床面積 | 12,000 m² |
階数 | 地下1階、地上7階、塔屋1階 |
竣工 | 1922年(大正11年) |
所在地 |
〒650-0024 兵庫県神戸市中央区海岸通5番地 |
座標 | 北緯34度41分12.1秒 東経135度11分28.2秒 / 北緯34.686694度 東経135.191167度座標: 北緯34度41分12.1秒 東経135度11分28.2秒 / 北緯34.686694度 東経135.191167度 |
備考 | 神戸景観・ポイント賞(2002年) |
建築概要
編集旧居留地の南、海岸通に面して建つアメリカルネサンス様式のこのビルは渡辺節の設計、内藤多仲の構造設計によるもの。竣工当時は数少ない7階建てという「高層ビル」であった。渡辺はこのビルを設計するにあたって欧米を視察し、それにより得たものを生かして、テラコッタを外壁に、プラスターを内装に使用する等、日本初となる技術を数多く導入することに成功している。東京の丸ビル(先代)、大阪市のダイビル(大阪ビルヂング)本館亡き今、大正期の大規模オフィスビルとして現存するものは本物件のみとなっている。
外観は1階部分がルスティカ仕上げの石積みで最上部に半円形のペディメントを有する意匠で、建物内部も欧米スタイルで統一され、天井が高く廊下が広い。貨物用として1台のみ残されている手動式エレベーターは米国A.B.SEE社(1938年にウェスティングハウスにより買収)製、自動着床装置なしの完全手動駆動、扉は外扉が窓付き鋼製、籠扉が真鍮製伸縮扉(俗に蛇腹式という)、インジケーターも半円形時計式という創建時のスタイルそのままである。
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南面
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南西面
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ルスティカ仕上げの石積み(西面)
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南東面(隣は海岸ビル)
交通アクセス
編集- 神戸市営地下鉄海岸線 旧居留地・大丸前駅 徒歩4分
- 阪神本線 元町駅 徒歩6分
- JR神戸線 元町駅 徒歩6分
周辺情報
編集- 旧居留地
- 旧雑居地
関連項目
編集- オリエンタルホテル - 戦前まで東隣にあった。