和気神社
岡山県和気郡和気町にある神社
和気神社(わけじんじゃ)は、岡山県和気郡和気町にある神社。旧社格は県社。和気氏発祥の地、和気清麻呂生誕地にある和気氏の氏神として知られる。
和気神社 | |
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拝殿 幣殿・釣殿・拝殿 | |
所在地 | 岡山県和気郡和気町藤野1385 |
位置 | 北緯34度49分13.2秒 東経134度10分32.4秒 / 北緯34.820333度 東経134.175667度座標: 北緯34度49分13.2秒 東経134度10分32.4秒 / 北緯34.820333度 東経134.175667度 |
主祭神 | 鐸石別命、弟彦王、清麻呂命ほか |
社格等 | 旧県社 |
創建 | 不詳(天正19年(1591年)現在地に遷座) |
地図 |
祭神
編集- 主神
- 鐸石別命(ぬでしわけのみこと)
- 配神
- 弟彦王(おとひこおう)
- 和気清麻呂命
- 和気広虫姫命
- 佐波良命(さわらのみこと) - 清麻呂の高祖父
- 伎波豆命(きはずのみこと) - 清麻呂の曾祖父
- 宿奈命(すくなのみこと) - 清麻呂の祖父
- 乎麻呂命(おまろのみこと) - 清麻呂の父
- 相殿
概要
編集同地は和気氏の発祥の地であり、和気氏の遠祖である鐸石別命(ぬでしわけのみこと)を氏神として祀ったのが起源とされる。創建年代は不詳。天正19年(1591年)に社殿が水害に遭い現在地に遷座した。
明治42年(1909年)和気氏の祖先で鐸石別命の曾孫にあたる弟彦王(おとひこおう)、和気清麻呂、和気広虫も祭神として加えられた。また国造神社に祀られていた佐波良命、伎波豆命、宿奈命、乎麻呂命が合祀された。
大正3年(1914年)和気神社と復称。大正8年(1919年)応神天皇を相殿として祀り、県社に列した。県社ながら、昭和天皇の岡山行幸の際には幣帛を賜わるなど、官国幣社と同等に扱われた。
境内
編集拝殿前には全国的にも珍しい狛猪がある。猪が清麻呂の宇佐神宮参拝の際に護衛を行ったり、足を患った際に霊泉に案内したとされることから、清麻呂の守護とされてきたことに由来する。
現存の社殿は、明治18年(1885年)より順次建て替えられている。邑久大工の田淵耘煙斎勝義の手によるもので、本殿・幣殿・釣殿・拝殿・随神門が一連の作となっている。明治の建築とはいえ、邑久大工の代表的な建築様式であり、装飾彫刻類もすばらしく、和気町指定文化財になっている。
表参道脇には和気町歴史民俗資料館が設けられている。
- 本殿
- 幣殿・釣殿・拝殿
- 天神社(天満宮)
- 絵馬殿
- 社務所
- 茶室
- 大猪殿
- 随神門
- 郷土芸能伝承館
- 和気町歴史民俗資料館
- 秋江園(社叢)
宮司
編集社家は、小森家で清麻呂の末裔と伝わる。清麻呂の姉 広虫が孤児を育て子供を守った事に因んで、孝明天皇より「小森(子守)」姓を賜ったといわれている。
現地情報
編集- 所在地
- 交通アクセス
- 周辺
隣接する藤公園には日本一の藤棚があり季節には行楽客で賑わう。
参考文献
編集- 岡山県高等学校教育研究会社会科部会歴史分科会/編 『新版 岡山県の歴史散歩』 山川出版社 1991年 60ページ