名四バイパス
名四バイパス(めいしバイパス、名四国道)は、愛知県豊明市から名古屋市南部を迂回し三重県四日市市を結ぶ国道23号バイパスである。四日市市から鈴鹿市へ連続する鈴鹿バイパス、国道25号・国道1号へ分岐する追分バイパス[1]についても述べる。
一般国道 | |
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名四国道 国道23号 名四バイパス・鈴鹿バイパス 国道25号・国道1号 追分バイパス | |
路線延長 | 53.9 km |
開通年 | 1972年(昭和47年)10月5日 |
起点 | 愛知県豊明市 豊明IC |
主な 経由都市 |
豊明市、大府市、名古屋市 、飛島村、弥富市、 木曽岬町、桑名市、川越町 |
終点 | 三重県鈴鹿市 北玉垣町 三重県四日市市 小古曽東3 |
接続する 主な道路 (記法) |
知立バイパス 国道1号 国道366号 国道154号 国道302号 国道258号 国道164号 国道25号 中勢バイパス 鈴鹿四日市道路 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
読み方は「めいし」が正しい[2]とされるが、沿道では「めいよん」と呼称されることもあり、案内表示のローマ字表記においても「Meiyon-kokudo」(めいよんこくどう)としているものも見られる。
概要
編集名四バイパスの正式名称に対して名四国道の道路通称があり[3][2]、通称は地図での記載[4]や広く沿線自治体で使用される[5][6][7][8]など、一般に定着している。名古屋市内においては、1984年(昭和59年)に市内の道路の愛称を公募した際、従来から用いられていた通称「名四国道」がそのまま道路の愛称として制定されている[9]。
開通当初は木曽三川を跨ぐ橋梁群(木曽川大橋、揖斐長良大橋)が有料道路であったが、1972年以降は全線が無料である。また、当初暫定4車線として建設された伊勢湾岸自動車道の併走区間[注釈 1]である豊明IC - 名古屋南IC間は2005年より完成6車線として供用されている[3]。総工費は約360億円であった。
自動車専用道路ではないものの、名古屋市港区以東では50 cc以下の二輪車が通行禁止となっている区間がある。特に、名古屋市緑区 - 大府市 - 緑区 - 大府市 - 豊明市の区間については全区間に渡って50 cc以下の二輪車は通行禁止となっている。
名四バイパスはバイパス群としての名豊道路には含まれないものの名古屋南IC - 豊明IC間延長5.8 kmは「名豊道路」として地域高規格道路として指定されている[10]。
バイパスデータ
編集- 起点:愛知県豊明市阿野町(豊明IC)
- 終点:三重県鈴鹿市北玉垣町(鈴鹿バイパス・北玉垣町交差点)、四日市市釆女町(追分バイパス・小古曽東3丁目交差点)
- 全長:53.9 km
- 車線数:4車線 - 6車線(全線)
歴史
編集もともと、伊勢湾岸を走る豊橋市 - 名古屋市 - 四日市市を結ぶ国道1号のバイパスとして計画され[11]、「名四道路」の名前で、名古屋市と四日市市を結ぶバイパスとして建設された。1963年(昭和38年)に名古屋港 - 四日市の一部区間が供用開始され、1972年(昭和47年)に全線が開通した。開通当初は旧道とともに名古屋 - 四日市間に現道と名四バイパスの並行する2本の国道1号が走っていたが、1975年(昭和50年)4月1日の一般国道の路線の追加指定の際に、豊橋 - 幸田間の国道247号や国道248号とともに、国道23号へ編入された[11]。
年表
編集- 1958年(昭和33年):着工。
- 1963年(昭和38年)2月16日:第1期工事区間の名古屋市港区寛政町(現:名四町。寛政IC) - 四日市市袋町間29.1 kmが供用開始。
- 1966年(昭和41年)8月1日:名古屋市港区寛政町から港栄町の間、1.2キロメートルが開通[13]。
- 1969年(昭和44年)12月1日:西部路線(四日市市袋町 - 四日市市釆女町)が供用開始。
- 1972年(昭和47年)10月5日:東部路線(名古屋市港区寛政町 - 豊明市栄町)が供用開始され、全線が完成。
- 1975年(昭和50年)4月1日:国道23号の起点が四日市市から愛知県豊橋市に変更。
- 1982年(昭和57年):知立バイパス開通により同バイパスと接続。
- 2014年(平成26年)秋:名古屋市緑区大高町から飛島村にかけて「環境レーン」を設置。
接続・並行するバイパスとの関係
編集名豊道路 知立バイパス(知立・豊橋・東京方面) | ||
【豊明IC】 | ||
名四バイパス | ||
【南福崎交差点】 | ||
北勢バイパス | 名四バイパス | |
【大里町IC】 | ||
追分バイパス | 鈴鹿バイパス | |
【国分町交差点】 | ||
亀山バイパス (京都・大阪方面) |
鈴鹿四日市道路 | |
【鈴鹿市稲生町】 | ||
中勢バイパス(伊勢方面) |
インターチェンジなど
編集平面供用区間の交差点については主要交差点のみ記載。
国道23号・名四バイパス
編集施設名 | 接続路線名 | 備考 | 所在地 |
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国道23号(名豊道路 知立バイパス)知立・豊橋・東京方面 | |||
豊明IC | E1A 伊勢湾岸自動車道 国道1号 愛知県道57号瀬戸大府東海線 |
豊明市 | |
北崎IC | 大府市 | ||
桶狭間有松IC | 国道366号 | ||
共和IC | 愛知県道50号名古屋碧南線 | ||
名古屋南IC | E1A 伊勢湾岸自動車道 C2 名古屋第二環状自動車道 国道302号(名古屋環状2号線) |
名二環出入口は有松IC | 名古屋市 |
大高IC・ 大高出入口 |
E87 知多半島道路 名古屋高速3号大高線 愛知県道23号東浦名古屋線 |
||
折戸交差点 | 平面交差点 | ||
丸の内IC | 愛知県道59号名古屋中環状線 | ||
丹後通交差点 | 愛知県道36号諸輪名古屋線 | 平面区間、交差点複数 | |
北頭IC | 名古屋市道名古屋環状線 愛知県道55号名古屋半田線 |
竜宮方車線変更禁止 | |
竜宮IC | 名古屋高速4号東海線 | 高速出入口は木場出入口 | |
愛知県道225号名古屋東港線 名古屋市道名古屋環状線 |
市道環状線と重複 | ||
築地口IC | 国道154号 | ||
名古屋市道名古屋環状線 | 竜宮方面のみの出入路 | ||
港陽IC | 国道154号(名古屋港方面のみ) | 竜宮方面からの出口無し | |
築地口IC | 名古屋市道江川線 | 寛政方面のみの出入路 | |
寛政IC | 名古屋市道名古屋環状線 | 名四町交差点近接 | |
十一屋交差点 | 愛知県道59号名古屋中環状線 | 平面区間、交差点複数 | |
藤前流通団地IC | |||
梅之郷IC | C2 名古屋第二環状自動車道 国道302号(名古屋環状2号線) |
高速出入口は飛島北IC | 飛島村 |
稲荷西交差点 | 愛知県道66号・71号(西尾張中央道) | 平面区間、交差点多数 (一部立体交差もあり) |
弥富市 |
木曽岬IC | 愛知県道108号木曽岬弥富停車場線 | 木曽岬町 | |
長島IC | 三重県道7号水郷公園線 | 桑名市 | |
和泉IC | 国道258号 三重県道69号湾岸桑名インター線 | ||
みえ川越IC 南福崎交差点 |
E1A 伊勢湾岸自動車道 国道1号(北勢バイパス) |
川越町 | |
富田浜IC | 三重県道64号上海老茂福線 | 四日市市 | |
浜町交差点 | 国道164号 | ||
昌栄町交差点 | 三重県道6号四日市楠鈴鹿線 | ||
大里町IC | 国道25号(追分バイパス) | ||
国道23号(鈴鹿バイパス)鈴鹿・津・伊勢方面 |
国道23号・鈴鹿バイパス
編集施設名 | 接続路線名 | 備考 | 所在地 |
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国道23号(名四バイパス)桑名・名古屋・東京方面 | |||
大里町IC | 国道25号(追分バイパス) | 四日市市 | |
柳ランプ | 三重県道54号鈴鹿環状線 | 三重県道553号を介して間接接続 | 鈴鹿市 |
北玉垣町ランプ | 国道23号(伊勢街道) 三重県道8号四日市鈴鹿環状線 |
||
国道23号(中勢バイパス)津・松阪・伊勢方面 |
国道25号・追分バイパス
編集施設名 | 接続路線名 | 備考 | 所在地 | |
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大里町交差点 | 国道23号 (名四バイパス・鈴鹿バイパス) |
国道25号単独区間 厳密には名四バイパスの一部 |
四日市市 | |
大治田IC | 国道1号(東海道) | |||
旧国道23号 | 国道1号・国道25号重複区間 追分バイパス | |||
小古曽東3交差点 | 旧国道1号 | |||
国道1号・国道25号重複区間 現道改良(采女拡幅)の区間 | ||||
采女南交差点 | 三重県道8号四日市鈴鹿環状線 | |||
国分町交差点 | 国道1号(北勢バイパス) | |||
国道23号(鈴鹿四日市道路) | 鈴鹿市 | |||
国道1号・国道25号(亀山バイパス方面)亀山・京都・大阪方面 |
ギャラリー
編集-
伊勢湾岸道併設区間
愛知県大府市 -
高架区間
名古屋市港区 -
平面供用区間
名古屋市南区 -
名二環との立体交差
愛知県飛島村 -
三重県内の区間
三重県桑名市 -
伊勢湾岸道との立体交差
三重県川越町 -
追分バイパス
三重県四日市市 -
鈴鹿バイパス
三重県鈴鹿市 -
名四国道の標識
Meiyon-Kokudo
脚注
編集注釈
編集- ^ 高架部分が自動車専用部分
出典
編集- ^ “国道23号鈴鹿バイパス”. 国土交通省中部地方整備局北勢国道事務所. 2024年8月2日閲覧。
- ^ a b 佐藤達哉・佐野豊生・佐野慎治・鈴木昂太. “名四国道の騒音対策について”. 2007年度都市環境プロジェクト実習最終報告書. 大同大学. 2016年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月12日閲覧。
- ^ a b “国道23号名四バイパス - あらまし”. 国土交通省中部地方整備局名四国道事務所. 2012年12月18日閲覧。
- ^ スーパーマップル p. 257
- ^ “共和インターチェンジ”. 大府市企画政策部秘書広報課広報係. 2015年7月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年12月18日閲覧。
- ^ “市の概要 - 市へのアクセス”. 弥富市. 2012年12月18日閲覧。
- ^ “川越町のあゆみ” (PDF). 川越町. 2012年12月18日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “道路の愛称”. 四日市市道路交通課. 2003年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年12月18日閲覧。
- ^ 『広報なごや』1985年(昭和60年)1月号 p11. 名古屋市鶴舞中央図書館蔵
- ^ “地域高規格道路とは”. 国道23号名豊道路. 国土交通省中部地方整備局名四国道事務所 (2021年4月27日). 2022年2月3日閲覧。
- ^ a b 浅井建爾 2015, p. 93.
- ^ 日本道路公団 1986, p. 840.
- ^ 名古屋市会事務局 1983, p. 63.
参考文献
編集- 浅井建爾『日本の道路がわかる辞典』(初版)日本実業出版社、2015年10月10日。ISBN 978-4-534-05318-3。
- 日本道路公団『日本道路公団三十年史』1986年。
- 『スーパーマップル 中部道路地図』昭文社 (2001年1月3版9刷). ISBN 4-398-62319-1
- 名古屋市会事務局 編『名古屋市会史 別巻第7 総合名古屋市年表(昭和編5)』名古屋市会事務局、1983年2月28日。全国書誌番号:83029734。