名和小太郎
経歴
編集東京府東京市(現東京都台東区)生まれ。1956年東京大学理学部物理学科卒業[1]。
1964年「爆発震動、爆発音の制御」で、東京大学より工学博士の学位を取得。石油資源開発で地震探査法を開発、1960年旭化成工業に入り、ロケット燃料の生産管理および情報システムの開発、1977年旭リサーチセンター参事、主任研究員、取締役(技術政策の調査)、1991年新潟大学法学部教授、1996年関西大学総合情報学部教授、2001年定年退任。
1998-1999年京都大学大学院文学研究科非常勤講師。2002-2007年国際大学グローバル・コミュニケーション・センター客員教授。2003-2005年江戸川大学社会学部講師。2005-2009年国立環境研究所客員研究員。2006年-情報セキュリティ大学院大学セキュアシステム研究所特別研究員。
1980年日本経営学協会・経営科学文献賞、1990年日本規格協会・標準化文献賞受賞。1996年および2000年情報処理学会Best Author賞受賞[2]。2003年大川情報通信基金出版賞受賞。2006年日本社会情報学会優秀文献賞受賞[3]。
1983-1984年科学技術会議専門委員。1983-91年統計審議会専門委員。1984-2001年著作権審議会専門委員。1993-1997年資源調査会専門委員。1994-1995年工業標準化調査会臨時委員。1995-2009年国立国会図書館科学技術情報整備審議会委員。2001-2002年文化審議会専門委員。 1984-1991年日本データベース協会副会長。1996-2012年学術著作権協会理事。
著書
編集- 『変わりゆく情報システム部: 人・技術・管理』企画センター、1981
- 『国際情報資源戦争: 国境を越えるコンピュニケーション』日刊工業新聞社 、ウィークエンドブックス、1982
- 『コンピューター利用の座標軸 :変わるコンピューター、変わらぬ組織』コンピュータ・エージ社、1982
- 『オフィス・オートメーション心得帖』潮出版社、1983
- 『情報システム:空想から科学へ』(編著)、日本経営科学研究所、1983
- 『最新データベース事情』日本能率協会、1984
- 『情報社会の作法』時事通信社、1985
- 『電子仕掛けの神: 法制度をゆるがす情報通信技術』勁草書房、1986
- 『情報を商品にする方法: お経からソフトウェアまで』東洋経済新報社、1988
- 『変わりゆく情報システム部 Ⅱ:情報統括部門長の目配り企画センター、 1989
- 『技術標準対知的所有権 :技術開発と市場競争を支えるもの』中央公論社、中公新書、1990
- 『科学の読み方、技術の読み方、情報の読み方 :Best book 106』KDDクリエイティブ、1991
- 『情報社会の弱点がわかる本 :コンピュートピアのバラ色の常識を覆すこの矛盾!』JICC、ブックレット、1991
- 『電子メディアとの交際術』勁草書房、1991
- 『知的財産権: ハイテクとビジネスに揺れる制度』日本経済新聞社、1993
- 『雲を盗む: 法廷に立たされた現代技術』朝日新聞社、1995
- 『サイバースペースの著作権: 知的財産は守れるのか』中央公論社、中公新書、1996
- 『科学書乱読術』朝日新聞社、朝日選書、1998
- 『デジタル・ミレニアムの到来 :ネット社会における消費者』丸善ライブラリー、1999
- 『変わりゆく情報基盤 :走る技術・追う制度』関西大学出版部、2000
- 『起業家エジソン :知的財産・システム・市場開発』朝日新聞社、朝日選書、2001
- 『学術情報と知的所有権 :オーサシップの市場化と電子化』東京大学出版会、2002
- 『ゲノム情報はだれのものか: 生物特許の考え方』岩波書店、科学ライブラリー、2002
- 『ディジタル著作権: 二重標準の時代へ』みすず書房、2004
- 『情報セキュリティ: 理念と歴史』みすず書房、2005
- 『エジソン理系の想像力』みすず書房、 理想の教室、2006
- 『情報の私有・共有・公有 :ユーザーからみた著作権』NTT出版、 叢書コムニス、2006
- 『イノベーション:悪意なき嘘』岩波書店 、双書時代のカルテ、2007
- 『個人データ保護 :イノベーションによるプライバシー像の変容』みすず書房、2008
- 『著作権2.0: ウェブ時代の文化発展をめざして』NTT出版、ライブラリーレゾナント、2010
共著
編集出典
編集参考
編集- ISBN 978-4-622-07363-5
- 『現代日本人名録』2002年
- 名和小太郎教授業績書(<特集>名和小太郎教授・三宅一郎教授定年退職記念)情報研究 : 関西大学総合情報学部紀要、2001 - 09