名古屋市図書館
名古屋市の公共図書館
(名古屋市立図書館から転送)
概要
編集昭和区鶴舞一丁目の鶴舞公園内にある鶴舞中央図書館を中心として、市内に20の分館がある。杉戸清市政(1961年 - 1973年)の元で打ち出された「一区一館」構想に基づいて分館網が構築され、1977年の天白図書館開館をもって中区・昭和区以外の全区において分館がある状況を達成した。また、区役所支所管内においても小型分館が設置され、2010年の徳重図書館開館をもって全管内において分館を持つに至った。
歴史
編集1923年(大正12年)10月1日、大正天皇御大典奉祝記念事業として、鶴舞公園内に市立名古屋図書館が開館したのが始まりである[1]。1939年(昭和14年)9月には、東区武平町の名古屋公衆図書館が市に寄付された[1]。
両図書館は戦災により焼失したが、1946年(昭和21年)にバラック建ての閲覧室を設け復興した[1]。その後、中区栄小学校内に栄、東区筒井小学校内に筒井、中村区亀島小学校内に亀島、西区公民館に西の各分館を設置[1]。1950年(昭和25年)に名古屋市図書館設置条例が制定され、1952年より名古屋図書館は鶴舞図書館、名古屋公衆図書館は栄図書館に改称された[1]。
名古屋図書館は、1964年(昭和39年)に鶴舞中央図書館と再び改称し、栄・熱田(1960年開館)両図書館を分館とする中央図書館となった[1]。以後、各区で図書館が開館し、現在までに20の分館が置かれ、自動車図書館も2台体制で運用されている。近年では名古屋市文化小劇場と合わせて整備されることが多い。2003年(平成15年)より、インターネットによる蔵書情報の公開・提供を行っている[2]。また2005年(平成17年)より市内の大学図書館との連携を始めた[2]。
沿革
編集- 1923年(大正12年)10月1日 - 鶴舞公園において名古屋市立名古屋図書館が開館[1]。
- 1925年 - 名古屋公衆図書館が私立図書館として開館[WEB 1]。
- 1939年(昭和14年)9月 - 名古屋公衆図書館が市に寄付される[1]。
- 1960年 - 熱田図書館が開館[WEB 2]。
- 1964年 - 南図書館が開館[WEB 3]。
- 1965年 - 東図書館[WEB 4]および中村図書館[WEB 5]が開館。
- 1967年 - 北図書館[WEB 6]および港図書館[WEB 7]が開館。
- 1968年 - 千種図書館が開館[WEB 8]。
- 1969年 - 瑞穂図書館が開館。
- 1970年 - 中川図書館が開館[WEB 9]。楠学習センター内に楠文庫を設置(1997年廃止)[WEB 6]。
- 1972年 - 守山図書館および緑図書館[WEB 10]が開館。
- 1976年 - 名東図書館が開館[WEB 11]。
- 1977年 - 天白図書館が開館[WEB 12]。
- 1991年 - 中村図書館が移転[WEB 5]。
- 1992年 - 南図書館が隣接地に移転[WEB 3]。
- 1997年 - 楠文庫を廃止[WEB 6]し、楠図書館が開館[WEB 13]。富田図書館開館[WEB 14]。
- 1999年 - 港図書館が新築移転[WEB 7]。
- 2000年 - 北図書館が新築移転[WEB 6]。
- 2001年 - 熱田図書館が熱田区役所複合施設内に移転[WEB 2]。東図書館がカルポート東に移転[WEB 4]。
- 2002年 - 中川図書館が新築移転[WEB 9]。南陽図書館開館[WEB 15]。
- 2004年 - 志段味図書館開館[WEB 16]。
- 2005年 - 山田図書館開館[WEB 17]。
- 2010年5月 - 徳重図書館開館[WEB 18]。
- 2015年7月 - 瑞穂図書館が新築移転[WEB 19]。
- 2016年7月12日 - 緑図書館がリニューアルオープン。
利用案内
編集- 開館時間
- 全館、午前9時30分より開館[WEB 20]。 平日・土曜日は、午後7時に閉館[WEB 20]。 (鶴舞図書館のみ、火~金曜日(祝日除く)は、午後8時まで開館。) 日曜日・祝日は中村・富田図書館を除いた全館が、午後5時まで[WEB 20](中村・富田図書館は午後7時まで開館)。
- 休館日
- 原則毎週月曜日(徳重図書館、中村・富田図書館以外。徳重図書館は毎週火曜日、中村・富田図書館は第1・第3月曜日)、毎月第3金曜日(中村・富田図書館は開館)、年末年始、および各館の特別整理日[WEB 20]。
- 貸出
- 愛知県内に在住、在勤、在学する者が利用可能で、市立図書館共通の貸出券を発行できる[WEB 21]。 図書は一人最大6冊 (それに加えて視聴覚資料3点+紙芝居3点+紙芝居の舞台1点も追加可能)、最長2週間まで借りることができる[WEB 21]。
- 返却
- 名古屋市図書館の資料は、借りた図書館以外でも名古屋市図書館全館で返却できる。 視聴覚資料(CDやDVDやテープ)以外の、本や雑誌や紙芝居(舞台除く)は、閉館時間中に各図書館の返却ポストへ返却可能[WEB 21]。
また、図書館以外の以下の場所にも、返却ポストが設置されている[WEB 21]。設置場所、注意事項など詳細は各図書館のページを参照のこと。
設置場所 | 利用開始日 | 問い合わせ先 |
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名古屋市営地下鉄東山線中村公園駅 | 2017年11月1日 | 中村図書館 |
ららぽーと名古屋みなとアクルス | 2018年9月28日 | 港図書館 |
志段味支所・志段味地区会館 | 2017年4月6日[WEB 22] | 志段味図書館 |
イオン守山店 | 2017年4月6日[WEB 22] | 志段味図書館 |
イオンモール大高 | 2017年7月4日 | 緑図書館 |
イオンモールナゴヤドーム前 | 2024年2月1日[WEB 23] | 東図書館 |
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市営地下鉄中村公園駅の返却ポスト
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市営地下鉄中村公園駅の返却ポスト(全景)
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ららぽーと名古屋みなとアクルス返却ポスト
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ららぽーと名古屋みなとアクルス返却ポスト(全景)
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志段味支所図書返却ポスト
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志段味支所図書返却ポスト(全景)
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イオン守山店返却ポスト
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イオン守山店返却ポスト(全景)
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イオンモール大高返却ポスト
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イオンモール大高返却ポスト(全景)
図書館一覧
編集脚注
編集WEB
編集- ^ a b c d e f “図書館案内 西図書館”. 名古屋市図書館. 2015年2月4日閲覧。
- ^ a b c d e “図書館案内 熱田図書館”. 名古屋市図書館. 2015年2月4日閲覧。
- ^ a b c d e f “図書館案内 南図書館”. 名古屋市図書館. 2015年2月4日閲覧。
- ^ a b c d e f “図書館案内 東図書館”. 名古屋市図書館. 2015年2月4日閲覧。
- ^ a b c d e f “図書館案内 中村図書館”. 名古屋市図書館. 2015年2月4日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “図書館案内 北図書館”. 名古屋市図書館. 2015年2月4日閲覧。
- ^ a b c d e “図書館案内 港図書館”. 名古屋市図書館. 2015年2月4日閲覧。
- ^ a b c d “図書館案内 千種図書館”. 名古屋市図書館. 2015年2月4日閲覧。
- ^ a b c d e f “図書館案内 中川図書館”. 名古屋市図書館. 2015年2月4日閲覧。
- ^ a b c “図書館案内 緑図書館”. 名古屋市図書館. 2015年2月4日閲覧。
- ^ a b c “図書館案内 名東図書館”. 名古屋市図書館. 2015年2月4日閲覧。
- ^ a b c “図書館案内 天白図書館”. 名古屋市図書館. 2015年2月4日閲覧。
- ^ a b c “図書館案内 楠図書館”. 名古屋市図書館. 2015年2月4日閲覧。
- ^ a b c “図書館案内 富田図書館”. 名古屋市図書館. 2015年2月4日閲覧。
- ^ a b c “図書館案内 南陽図書館”. 名古屋市図書館. 2015年2月4日閲覧。
- ^ a b c “図書館案内 志段味図書館”. 名古屋市図書館. 2015年2月4日閲覧。
- ^ a b c “図書館案内 山田図書館”. 名古屋市図書館. 2015年2月4日閲覧。
- ^ a b c “図書館案内 徳重図書館”. 名古屋市図書館. 2015年2月4日閲覧。
- ^ a b c “図書館案内 瑞穂図書館”. 名古屋市図書館. 2015年8月23日閲覧。
- ^ a b c d “開館時間と休館日”. 名古屋市図書館. 2015年3月3日閲覧。
- ^ a b c d “はじめての方へ(利用案内)”. 名古屋市図書館. 2015年3月3日閲覧。
- ^ a b 志段味図書館 支所管内に返却ポストを2か所新設します!≪開始:4月6日(木)~≫
- ^ “イオンモールナゴヤドーム前店に返却ポストを設置します《利用開始日:2月1日(木)》”. www.library.city.nagoya.jp. 2024年2月22日閲覧。
- ^ a b c d e f g “図書館案内 鶴舞中央図書館”. 名古屋市図書館. 2015年2月4日閲覧。
- ^ “図書館案内 守山図書館”. 名古屋市図書館. 2015年2月4日閲覧。
書籍
編集参考文献
編集- 名古屋市鶴舞中央図書館 編『名古屋市立図書館年報 平成26年版』(PDF)2014年7月 。2015年3月4日閲覧。
文献案内
編集- 薬師寺はるみ『名古屋市の1区1館計画がたどった道―図書館先進地の誕生とその後』八千代出版、2012年10月。ISBN 978-4842915852。
関連項目
編集外部リンク
編集- 公式ウェブサイト
- 名古屋市図書館 (@nagoyalibrary) - X(旧Twitter)