吉持亮汰
吉持 亮汰(よしもち りょうた、1993年11月4日 - )は、大阪府堺市出身の元プロ野球選手(内野手)。右投右打。
ロッテ浦和球場にて(2019年) | |
基本情報 | |
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国籍 | 日本 |
出身地 | 大阪府堺市北区 |
生年月日 | 1993年11月4日(31歳) |
身長 体重 |
175 cm 68 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 遊撃手 |
プロ入り | 2015年 ドラフト2位 |
初出場 | 2016年4月20日 |
最終出場 | 2016年6月16日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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経歴
編集プロ入り前
編集堺市立金岡南小学校1年時から金岡ジュニアパイレーツで野球を始め、金岡南中学校では軟式野球部に所属した[1]。
広陵高校進学後は、2年時に1学年先輩の有原航平を擁し第82回選抜高等学校野球大会、第92回全国高等学校野球選手権大会に出場したが、ベンチ入りはできなかった。2年秋からサードでレギュラーを獲得するも、3年の夏は広島県大会3回戦で近大福山高校に敗れた。野球部同期に上原健太、1学年後輩に佐野恵太がいる。
大阪商業大学に進学すると、関西六大学リーグ戦では1年春から出場機会を得て、2年の春と秋にはサードでベストナインを獲得[2][3]。2年の秋は第7節3回戦で京産大を5-0で下し、全チームから勝ち点を挙げる完全優勝での大商大42季ぶりの優勝に貢献した[4]。4年の春には打率.439で首位打者を獲得し[5]、ショートで初のベストナインに輝いた[6]。第64回全日本大学野球選手権大会では打率.667、出塁率.750、4盗塁を記録し、大商大32年ぶりのベスト8に貢献した[7]。4年の秋には関西六大学史上2人目のリーグ通算60盗塁を記録[8]。リーグ記録の65盗塁は超えられなかったが、最終的に62盗塁を記録し[9]、4度目のベストナインも獲得した[10]。関西地区大学野球選手権大会では奈良学園大学に敗れ、明治神宮大会出場は叶わなかった。大学4年間でのリーグ通算成績は、90試合出場で、打率.263、312打数82安打、30打点、62盗塁だった[11]。野球部には2学年先輩に桂依央利、橋爪大佑、近藤大亮、1学年先輩に金子丈、同期に岡田明丈、3学年後輩に太田光、滝野要がいる。
2015年10月22日に行われたドラフト会議では、東北楽天ゴールデンイーグルスから2位指名を受け、11月21日に契約金7000万円、年俸1200万円(金額は推定)という条件で入団した[1]。背番号は2。
楽天時代
編集2016年は、1月の新人合同自主トレ中に急性胃腸炎に感染したことと、大学の試験が重なったことで、春季キャンプに出遅れ二軍スタートとなったが、すぐに一軍に合流すると[12][13]、オープン戦の終了まで帯同。3月中旬の時点で打率が3割台に達する[14]ほど好調だったが、公式戦の開幕を一軍で迎えるまでには至らなかった[15]。それでも4月19日に一軍昇格を果たすと[16]、翌20日の対オリックス・バファローズ戦(楽天Koboスタジアム宮城)で、延長12回裏に枡田慎太郎の代走として一軍にデビュー。その後も数試合に出場後、5月5日に登録抹消[17]。同26日に再び一軍昇格すると[18]、翌27日の対北海道日本ハムファイターズ戦(Koboスタ宮城)で「2番・二塁手」として先発出場し、4回裏の第2打席で吉川光夫から一軍での初安打を放った[19]。NPBの一軍公式戦では48年ぶりに、同一チームの新人野手4人(吉持・オコエ瑠偉・茂木栄五郎・足立祐一)がスタメンに名を連ねた5月31日の対阪神タイガース戦(Koboスタ宮城)では、一軍で初めての複数安打(1試合2安打)を記録した[20]。しかし、6月19日には、シーズン2度目の出場選手登録抹消。6月28日には、読売ジャイアンツとのイースタン・リーグ公式戦(コボスタ宮城)6回裏の打席で死球を受けたことによって、右尺骨の茎状突起を骨折した[21]。全治におよそ2か月を要したこと[22]などから、シーズン中の一軍復帰はならなかった。レギュラーシーズン全体では、一軍公式戦21試合の出場で、打率.161、1打点、1盗塁でシーズンを終えた。オフの10月12日に第1回WBSC U-23ワールドカップの日本代表に選出された[23]。同大会では優勝を果たした[24]。
2017年は、二軍では打率3割を記録するが、7月には右手首の手術を受け、14試合の出場にとどまり、一軍出場はなかった[25]。
2018年は、怪我により一軍出場がなく、二軍でも1試合のみの出場に留まり[26]、10月29日に戦力外通告を受けた[27]。その後、11月16日に育成選手として再契約した[26]。背番号は008。
2019年は、イースタン・リーグ44試合の出場で打率.137、0本塁打、14打点に留まり[28]、支配下登録に復帰することはできなかった。10月31日に、育成選手の規定により自由契約となったが[29]、11月19日に再契約した[30]。
2020年は、イースタン・リーグ53試合の出場で、打率.253、0本塁打、6打点の成績だった[31]。この年も一旦自由契約となったが[32]、12月8日に育成選手として再契約した[33]。
2021年は、イースタン・リーグ88試合の出場で、打率.224、1本塁打、15打点の成績だった[34]。前年までと同様、自由契約となった後[35]、12月9日に育成選手として再契約した[36]。
2022年は、イースタン・リーグ56試合の出場で、打率.292、0本塁打、5打点の成績だった[37]。シーズンオフの10月11日、翌年の育成再契約を行わないと通告され、退団した[38]。
選手としての特徴
編集50メートル走は5秒68、右打者ながら一塁到達タイムが4秒1の俊足に加え、遠投125メートル、投手としても最速146km/hを投げるなど高い身体能力を誇る[1]。大学時代には、リーグ戦へ登板したこともあった[9]。
人物
編集詳細情報
編集年度別打撃成績
編集年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2016 | 楽天 | 21 | 37 | 31 | 6 | 5 | 0 | 1 | 0 | 7 | 1 | 1 | 1 | 3 | 0 | 3 | 0 | 0 | 6 | 0 | .161 | .235 | .226 | .461 |
通算:1年 | 21 | 37 | 31 | 6 | 5 | 0 | 1 | 0 | 7 | 1 | 1 | 1 | 3 | 0 | 3 | 0 | 0 | 6 | 0 | .161 | .235 | .226 | .461 |
年度別守備成績
編集年 度 |
球 団 |
二塁 | 三塁 | 遊撃 | |||||||||||||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2016 | 楽天 | 9 | 10 | 22 | 0 | 5 | 1.000 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 7 | 4 | 8 | 1 | 1 | .923 |
通算 | 9 | 10 | 22 | 0 | 5 | 1.000 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 7 | 4 | 8 | 1 | 1 | .923 |
記録
編集- 初記録
- 初出場:2016年4月20日、対オリックス・バファローズ5回戦(楽天Koboスタジアム宮城)、12回裏に枡田慎太郎の代走で出場
- 初打席:2016年4月22日、対埼玉西武ライオンズ4回戦(西武プリンスドーム)、8回表に牧田和久から一邪飛
- 初先発出場:2016年4月23日、対埼玉西武ライオンズ5回戦(西武プリンスドーム)、2番・遊撃手で先発出場
- 初盗塁:同上、1回表に二盗(投手:アンディ・バンヘッケン、捕手:炭谷銀仁朗)
- 初打点:同上、6回表に小石博孝から三ゴロ野手選択
- 初安打:2016年5月27日、対北海道日本ハムファイターズ8回戦(楽天Koboスタジアム宮城)、4回裏に吉川光夫から右前安打
背番号
編集- 2(2016年 - 2018年、2016 WBSC U-23ワールドカップ)
- 008(2019年 - 2022年)
代表歴
編集脚注
編集- ^ a b c d 「【楽天】オコエ超えの“浪速のスピードスター”ドラ2吉持 取るぞ「盗塁王」」『スポーツ報知』2015年11月22日。2015年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月31日閲覧。
- ^ 「関西六大学野球ベスト9 優勝の京産大からは選出されず」『スポーツニッポン』2013年5月27日。2021年12月31日閲覧。
- ^ 「大商大から3人を選出 関西六大学ベストナイン」『スポーツニッポン』2013年10月23日。2021年12月31日閲覧。
- ^ 「大商大が42季ぶり優勝 関西六大学野球リーグ」『スポーツニッポン』2013年10月15日。2021年12月31日閲覧。
- ^ 「大商大・吉持が初の首位打者 関西6大学」『日刊スポーツ』2015年5月19日。2021年12月31日閲覧。
- ^ 「平成27年春季リーグベストナイン」『関西六大学野球連盟』。2021年12月31日閲覧。
- ^ 「大商大32年ぶり8強 吉持が原動力」『デイリースポーツ』2015年6月11日。2021年12月31日閲覧。
- ^ 「楽天ドラフト2位の大商大・吉持が入団合意」『日刊スポーツ』2015年11月22日。2021年12月31日閲覧。
- ^ a b 「大商大・吉持無念…盗塁記録届かず」『デイリースポーツ』2015年10月14日。2021年12月31日閲覧。
- ^ 「関西六大学リーグ終了 MVPに大商大・新谷、最優秀投手に岡田」『スポーツニッポン』2015年10月19日。2021年12月31日閲覧。
- ^ 「吉持亮汰(元楽天)」『週刊ベースボールONLINE』。2022年11月6日閲覧。
- ^ 「楽天ドラ2吉持 1日で1軍昇格 梨田監督即決「見てみたい」」『スポーツニッポン』2016年2月10日。2022年11月6日閲覧。
- ^ 「楽天オコエ、吉持ら新人4人 1軍同行が決定」『日刊スポーツ』2016年2月9日。2021年12月31日閲覧。
- ^ 「楽天ドラフト2位吉持OP戦打率333「開幕1軍」もらった」『日刊スポーツ』2016年3月16日。2021年12月31日閲覧。
- ^ 「楽天吉持2軍戦で3安打!1軍猛アピール」『日刊スポーツ』2016年3月30日。2021年12月31日閲覧。
- ^ 「【19日の公示】日本ハム移籍の大累、楽天ルーキー吉持が昇格」『スポーツニッポン』2016年4月19日。2022年11月6日閲覧。
- ^ 「楽天 ブリガムを1軍登録、吉持を抹消」『日刊スポーツ』2016年5月5日。2022年11月6日閲覧。
- ^ 「楽天 美馬、吉持を登録、川井、哲朗を抹消」『日刊スポーツ』2016年5月26日。2022年11月6日閲覧。
- ^ 「楽天ドラ2吉持が先輩撃ち「うれしい」プロ初安打」『日刊スポーツ』2016年5月27日。2022年11月6日閲覧。
- ^ 「楽天48年ぶり新人野手4人先発 合計7安打2打点」『日刊スポーツ』2016年6月1日。2021年12月31日閲覧。
- ^ 「楽天新人また災難…ドラフト2位・吉持が右尺骨骨折 2軍戦で死球受ける」『スポーツニッポン』2016年6月29日。2021年12月31日閲覧。
- ^ 「楽天吉持、右手首骨折で全治2カ月 2軍戦で死球」『日刊スポーツ』2016年6月29日。2021年12月31日閲覧。
- ^ 「「第1回 WBSC U-23ベースボールワールドカップ」に出場する侍ジャパンU-23代表選手が決定」『野球日本代表オフィシャルサイト』2016年10月12日。2016年10月12日閲覧。
- ^ No. 1 Japan crowned World Champions, defeat No. 15 Australia in Final of WBSC U-23 Baseball World Cup WBSC | World Baseball Softball Confederation (2016年11月6日) 2016年11月7日閲覧
- ^ 「【楽天】吉持、現状維持で契約更改「結果を出したい」」『スポーツ報知』2017年11月4日。2017年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月7日閲覧。
- ^ a b 「楽天が自由契約の吉持、野元と育成再契約「どん底から這い上がる自分楽しみ」」『BASEBALL KING』2018年11月17日。2022年11月6日閲覧。
- ^ 「楽天 聖沢ら9選手に戦力外通告」『スポーツニッポン』2018年10月29日。2022年11月6日閲覧。
- ^ 「2019年度 東北楽天ゴールデンイーグルス 個人打撃成績(イースタン・リーグ)」『NPB.jp 日本野球機構』。2022年11月6日閲覧。
- ^ 「自由契約選手(育成選手)」『NPB.jp 日本野球機構』。2022年11月6日閲覧。
- ^ 「11月19日の契約更改」『スポーツニッポン』2019年11月19日。2022年11月6日閲覧。
- ^ 「2020年度 東北楽天ゴールデンイーグルス 個人打撃成績(イースタン・リーグ)」『NPB.jp 日本野球機構』。2022年11月6日閲覧。
- ^ 「自由契約選手(育成選手)」『NPB.jp 日本野球機構』。2022年11月6日閲覧。
- ^ 「楽天、渡邊佑樹と育成契約合意を発表 森雄大、吉持亮汰は育成選手で再契約」『Full-Count』2020年12月8日。2021年2月25日閲覧。
- ^ 「2021年度 東北楽天ゴールデンイーグルス 個人打撃成績(イースタン・リーグ)」『NPB.jp 日本野球機構』。2022年11月6日閲覧。
- ^ 「自由契約選手(育成選手)」『NPB.jp 日本野球機構』。2022年11月6日閲覧。
- ^ 「12月9日の契約更改」『スポーツニッポン』2021年12月9日。2022年11月6日閲覧。
- ^ 「2022年度 東北楽天ゴールデンイーグルス 個人打撃成績(イースタン・リーグ)」『NPB.jp 日本野球機構』。2022年11月6日閲覧。
- ^ 「楽天が育成の吉持亮汰と再契約せず かつてのドラ2「これからも挑戦し続けます」」『Full-Count』。2022年11月6日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 個人年度別成績 吉持亮汰 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE