吉岡政徳
来歴
編集奈良県奈良市出身。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程満期退学。東京都立大学人文学部助手、信州大学教養部助教授、神戸大学国際文化学部教授、神戸大学大学院国際文化学研究科教授を経て、現在、放送大学兵庫学習センター客員教授、神戸大学名誉教授。社会人類学博士。
オセアニア各地でフィールドワークを実施しているが、メラネシアのヴァヌアツ共和国における村落調査および都市調査が最も長期にわたっている。ヴァヌアツのペンテコスト島北部(北部ラガ地方)での長期の村落調査に基づいて書かれた民族誌『メラネシアの位階階梯制社会ー北部ラガにおける親族・交換・リーダーシップ』(風響社)によって、第15回大平正芳記念賞を受賞。また、長年にわたりオセアニア研究の発展に貢献してきたことにより、第4回石川榮吉賞を受賞している。
神戸大学国際文化学部長、大学院国際文化学研究科長、日本文化人類学会理事・評議員、日本オセアニア学会会長、理事・評議員、科学研究費委員会審査・評価第一部会専門委員、大学評価・学位授与機構大学機関別認証評価委員会専門委員などを歴任。[1]
著作
編集著書
編集- 『メラネシアの位階階梯社会ー北部ラガにおける親族・交換・ リーダーシップ』風響社(1998年)
- 『反・ポストコロニアル人類学ーポストコロニアルを生きるメラネシア』風響社(2005年)
- The Story of Raga: David Tevimule's Ethnography on His Own Society, North Raga of Vanuatu.The Japanese Society for Oceanic Studies Monograph Series No.1(2013年)
- 『ゲマインシャフト都市ー南太平洋の都市人類学』風響社(2016年)
- 『豚を殺して偉くなるーメラネシアの階梯制社会におけるリーダーへの道』風響社(2018年)
ほか[2]
編著書
編集- 『社会人類学の可能性 Ⅰ 歴史のなかの社会』 弘文堂(共編 1988年)
- 『オセアニア3 近代に生きる』東京大学出版会(共編 1993年)
- 『オセアニア近代史の人類学的研究ー接触と変貌、住民と国家』国立民族学博物館研究報告別冊21(共編 2000年)
- 『南太平洋を知るための58章:メラネシア、ポリネシア』明石書店(共編 2010年)
ほか[2]