吉利汽車
吉利汽車控股有限公司(ジーリー・オートモービル、Geely Automobile Holdings Ltd、簡体字: 吉利汽车控股)は、中国の自動車製造企業であり、浙江吉利控股集団(ジーリーホールディンググループ、Zheijiang Geely Holding Group Co., Ltd.)傘下の大手自動車メーカーである。香港証券取引所に上場している。子会社に上海華普汽車を持つ。
種類 | 株式会社 |
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業種 | 輸送用機器 |
設立 | 1997年 |
本社 | |
主要人物 | 李書福 |
製品 | 自動車 |
売上高 | 1,016.11億元(2021) |
利益 | 47.2億元(2021) |
従業員数 | 60000(2023) |
親会社 | 浙江吉利控股集団(41.2%) |
ウェブサイト | geely.com |
概要
編集1997年に自動車生産の為に設立。2002年7月には上海吉利美嘉峰国際貿易股份有限公司 (Geely International Corporation) を設立し、翌2003年から自動車の輸出を開始した。
2010年には親会社の浙江吉利控股集団がボルボ・カーズを傘下に収めた。これにより製品品質を大幅に向上させた[1][2]。
2016年10月、新ブランド「Lynk & Co」が発足した[3][4]。
2021年4月、高級EVブランド「Zeekr」を立ち上げた[5]。同年8月、同ブランドがインテル・キャピタル、CATL、ビリビリ、鴻商集団、博裕投資から出資を受けた[5]。2022年10月31日には上場する計画を発表した[5][6]。
Geely
編集吉利汽車の主力ブランド。幅広い価格帯の乗用車を販売し、セダン、SUV、クロスオーバーなど多様な車種をラインナップする。Emgrand(帝豪)シリーズやBoyue(博越)SUVなどが代表モデル。
Lynk & Co
編集2016年に立ち上げられたプレミアムブランド。吉利とボルボ・カーズの共同出資で設立された。インターネットでの車両販売やカーシェアリング機能を標準搭載するなど、若年層をターゲットとしたマーケティングを行っている[7]。プラグイン・ハイブリッド車(PHEV)が中心で純電気自動車(BEV)は販売していない[8]。
Zeekr
編集2021年に設立された高級電気自動車(EV)ブランド。優れた加速性能を特徴としており、中国国内ではBYD、テスラなどのEVメーカーと競合関係にある[9][10]。2025年に日本での販売を開始する予定[11]。
Geometry
編集2019年に設立された電気自動車ブランド。手頃な価格帯の電気自動車を販売し、都市部の消費者をメインターゲットとしている[12]。
実績
編集2008年の乗用車の販売台数は約22万台。
2009年1月から10月の自動車販売台数は25万台に達しており、すでに本年度販売目標を達成している。2009年度の販売台数は30万台の見込み。
2010年度の自動車販売目標台数を前年同期比33%増となる40万台と発表した。
2017年に初めて年間販売台数が100万台を超え、2017年から2021年にかけて、5年連続で中国ブランドの乗用車販売台数で首位となった[13]。
2023年度の販売台数は約168万台であった[14]。
主な販売車種
編集- 帝豪GL(セダン)
- 博瑞(中型セダン)
- 金刚(小型セダン)
- 帝豪(小型セダン)
- 远景(小型セダン)
- 帝豪EV(電気セダン)
- 帝豪GS(ハッチバック)
- 熊猫(ハッチバック)
- 博越 (SUV)
- 星越L (SUV)
- Zeekr 001 (SUV)
- 远景SUV(中型SUV)
- 远景x1(小型SUV)
中国政府との関係
編集創業者の李書福は中国共産党の習近平総書記が「吉利を支援せずしてどの企業を支援するのか」と述べるほど習近平とは浙江省党委書記だった時代から親しい間柄にあるとされている[15]。
主要株主
編集浙江吉利控股集団など。
テレビ番組
編集- 日経スペシャル カンブリア宮殿 村上龍×世界最大市場 中国自動車革命の旗手(2010年12月23日、テレビ東京)[16]
出典
編集- ^ “ボルボ売却、フォードと中国吉利汽車が正式契約”. レスポンス(Response.jp) (2010年3月29日). 2024年9月10日閲覧。
- ^ “吉利汽車がボルボの技術支援で3年連続の急成長-北米や東南アジア市場も視野に-(中国) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース”. ジェトロ. 2024年9月10日閲覧。
- ^ “ボルボカーズの親会社、中国吉利…新ブランド立ち上げ”. レスポンス(Response.jp). 2019年2月22日閲覧。
- ^ “ボルボカーズ、吉利の「つながる」新ブランド車を生産 2019年後半から”. レスポンス(Response.jp). 2019年2月22日閲覧。
- ^ a b c 「中国の吉利汽車、EVブランド「Zeekr」を分社化・上場へ」『Reuters』2022年10月31日。2022年11月1日閲覧。
- ^ “中国・吉利傘下の高級EVブランド「ZEEKR(極氪)」、米国でIPO申請へ | 36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア” (2022年12月18日). 2022年12月28日閲覧。
- ^ 日経クロステック(xTECH) (2019年8月28日). “サブスク型で若者狙い、開発はVolvoの力で”. 日経クロステック(xTECH). 2024年9月10日閲覧。
- ^ DIGITAL, AUTOCAR. “ボルボ技術活用の中国新興ブランド 右ハンドルの英国市場へ参入急ぐ Lynk & Co、2024年にEV導入か”. AUTOCAR JAPAN. 2024年9月10日閲覧。
- ^ 産経新聞 (2024年9月9日). “中国EV「ジーカー」が25年日本進出 加速性優れた高級ブランド、3車種投入へ”. 産経新聞:産経ニュース. 2024年9月10日閲覧。
- ^ Levin, Tim (2023年2月9日). “テスラのライバル、中国EVメーカーのSUV・7車種を紹介しよう”. TECH INSIDER. 2024年9月10日閲覧。
- ^ “中国高級EVブランド「Zeekr」、25年に日本進出へ:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2024年8月13日). 2024年9月10日閲覧。
- ^ DIGITAL, AUTOCAR. “ご当地売上No.1!カテゴリー 中国の電動軽自動車ってどんな感じ? ジーリー・ジオメトリー・パンダへ試乗”. AUTOCAR JAPAN. 2024年9月10日閲覧。
- ^ “吉利汽車(Geely)、21年販売台数は約133万台 5年連続中国首位 | 36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア” (2022年1月12日). 2024年9月10日閲覧。
- ^ “中国・吉利、279万台販売 - 日本経済新聞”. 日本経済新聞 電子版. 2024年9月7日閲覧。
- ^ “吉利、習主席との蜜月で急成長”. 日本経済新聞. (2018年9月14日) 2018年9月15日閲覧。
- ^ 村上龍×世界最大市場 中国自動車革命の旗手 - テレビ東京 2010年12月23日
関連項目
編集外部リンク
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