台湾八景(たいわんはっけい)とは、台湾を代表する景勝地として選ばれた8つの名所・景勝地の総称である。時代によって含まれる名所・景勝地が異なっている。
清朝統治時代の1696年に書かれた「台湾府史」では、次の8つが台湾八景として記述されている。当時、台湾全島が影響下に無かったこともあり、現在の台南市周辺のものが多く選ばれている。
- 安平晩渡 夜の安平港(現在の台南市)
- 沙鯤漁火 鯤鯓から見る漁火(現在の台南市)
- 鹿耳春潮 鹿耳門の春潮(現在の台南市)
- 鶏籠積雪 雪の大屯山(現在の新北市・台北市)
- 東澳暁日 澎湖諸島北海の朝日(現在の澎湖県)
- 西嶼落霞 霧の澎湖諸島漁翁島(現在の澎湖県)
- 斐亭聴濤 斐亭から聞く波音(現在の台南市)
- 澄台観海 澄台から見る海(現在の台南市)
1953年、中華民国政府は台湾八景を以下の8つに改定した。
- 玉山積雪 雪の玉山
- 阿里雲海 阿里山の雲海
- 双潭秋月 日月潭で見る秋の月
- 大屯春色 春の陽明山
- 安平夕照 安平港の夕陽
- 清水断崖 蘇花海岸の絶壁
- 魯谷幽峡 太魯閣の幽谷
- 澎湖漁火 澎湖諸島の漁火
2005年、時の流れとともに景色が変わってしまったこともあり、中華民国交通部観光局が新たに台湾八景を選出した。