友岡子郷
日本の俳人 (1934-2022)
経歴
編集神戸市灘区生まれ。兵庫県立神戸高等学校を経て、甲南大学文学部卒業。大学在学中、高浜虚子の「ホトトギス」、波多野爽波の「青」に投句。1957年「椰子会」を結成。1958年より「青」編集。1968年、「青」を辞し「雲母」入会、飯田龍太に師事。同誌同人。同人誌「椰子」創刊。1991年、椰子会代表。1992年、「柚」創刊に参加。1993年、廣瀬直人の「白露」創刊に参加。1998年「椰子」終刊。2012年「椰子会」解散。
1977年、第1回雲母選賞、1978年、第25回現代俳句協会賞、2006年、『雲の賦』で第6回俳句四季大賞、2009年、『友岡子郷俳句集成』で第24回詩歌文学館賞、2013年、『黙礼』で第5回小野市詩歌文学賞受賞、2018年、『海の音』で第52回蛇笏賞受賞。ほかに第6回四誌連合会賞を受賞している。
代表句に「跳箱の突き手一瞬冬が来る」(『日の径』所収)。若々しくしなやかな叙情を特徴とする。
2022年8月19日、老衰のため神戸市灘区の高齢者施設で死去[1]。87歳没。
著書
編集句集
編集- 『遠方』
- 『日の径』
- 『未草』
- 『春隣』
- 『風日』
- 『翌』
- 『葉風夕風』
- 『雲の賦』
- 『黙礼』
- 『海の音』
- 『貝風鈴』
全句集
編集- 『友岡子郷俳句集成』
- 『遠方』から『雲の賦』までを収めるとともに、「初期作品・三十句抄」「『雲の賦』以後」を収める。
その他
編集- 『飯田龍太鑑賞ノート』
- 『天眞のことば』
関連文献
編集参考文献
編集脚注
編集- ^ “俳人 友岡子郷氏死去”. 神戸新聞NEXT. (2022年11月17日) 2022年11月17日閲覧。
外部リンク
編集- 現代俳句人名事典における友岡子郷の俳句
- 友岡子郷の句の鑑賞 - ウェイバックマシン(2014年4月7日アーカイブ分)(増殖する俳句歳時記)
- 友岡子郷作品をめぐって(句集『黙礼』ほか)(吉野裕之)