南砺市いなみ国際木彫刻キャンプ
南砺市いなみ国際木彫刻キャンプ(なんとしいなみこくさいもくちょうこくキャンプ)は、井波彫刻で知られる富山県南砺市井波地区で4年に一度、8月中旬より下旬にかけ約2週間に渡って開催される、木彫刻の国際イベントである。旧井波町時代の1991年(平成3年)に初開催し、2023年(令和5年)時点で9回開催されている。
南砺市いなみ国際木彫刻キャンプ INAMI INTERNATIONAL WOODEN SCULPTURE CAMP IN NANTO CITY | |
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旧イベント名 | いなみ国際木彫刻キャンプ |
開催時期 | 4年に一度 |
初回開催 | 1991年(平成3年) |
主催 | 南砺市いなみ国際木彫刻キャンプ実行委員会 |
共催 | 富山県 |
後援 | 富山県教育委員会 |
公式サイト |
概要
編集世界各国から招待された木彫刻家が野外で公開制作をおこなう。また期間中には、さまざまな関連イベントが開催される。これまでに43ヵ国123人の作家が参加した。
「木彫りを通して世界をつなぐ」がテーマである。
木彫刻家達は長さ2〜4mのクスノキの原木を、長さ約1.5m、直径約0.5mの丸太にしたものに、チェンソーや、のみなどを駆使し彫刻をほどこす[1]。
いなみ国際木彫刻キャンプ実行委員会は、1996年(平成8年)にサントリー地域文化賞[2]、1999年(平成11年)に国際交流基金地球市民賞[3]を受賞している。なお、開催地である井波地区の伝統工芸品である井波彫刻は、日本遺産に認定されている。
過去の開催
編集- 第1回(1991年)
- 開催期間:7月22日 - 8月10日
- 会場:閑乗寺公園
- 参加国
- カメルーン、カナダ、デンマーク、ドイツ、ハンガリー、韓国、リトアニア、マラウイ、ニュージーランド、ポーランド、日本
- 第2回(1995年)
- 開催期間:7月22日 - 8月6日
- 会場:閑乗寺公園
- 参加国
- 中国、コロンビア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ハンガリー、インド、インドネシア、韓国、ニュージーランド、フィリピン、ポーランド、ロシア、日本
- 第3回(1999年)
- 開催期間:7月24日 - 8月8日
- 会場:閑乗寺公園
- 参加国
- モロッコ、フィリピン、マラウイ、モンゴル、オーストラリア、スウェーデン、ウクライナ、中国、韓国、ポーランド、ハンガリー、ベルギー、リトアニア、コロンビア、日本
- 第4回(2003年)
- 開催期間:8月17日 - 8月30日
- 会場:いなみ木彫りの里
- 参加国
- エストニア、ラトビア、アメリカ、イタリア、中国、オーストラリア、アイルランド、ウクライナ、ハンガリー、アルゼンチン、ジンバブエ、フィリピン、韓国、チェコ、日本
- 第5回(2007年)
- 開催期間:8月18日 - 9月1日
- 会場:いなみ木彫りの里
- 参加国
- オーストラリア、オーストリア、カナダ、中国、フランス、ハンガリー、韓国、リトアニア、メキシコ、ルーマニア、トルコ、日本
- 第6回(2011年)
- 開催期間:8月18日 - 8月30日
- 会場:井波別院瑞泉寺
- 参加国
- オーストラリア、ブルガリア、チリ、中国、チェコ、フィンランド、ハンガリー、リトアニア、タイ、日本
- 第7回(2015年)
- 開催期間:8月18日 - 8月30日
- 会場:井波別院瑞泉寺
- 参加国
- アルゼンチン、オーストラリア、中国、チェコ、ハンガリー、イタリア、韓国、モンテネグロ、モロッコ、スイス、トルコ、日本
- 第8回(2019年)
- 開催期間:8月18日 - 8月30日
- 会場:井波芸術の森公園
- 参加国
- ベナン、中国、ハンガリー、イタリア、モンゴル、ポルトガル、ルーマニア、アメリカ、日本
- 開催期間:8月18日 - 8月30日
- 会場:井波芸術の森公園
- 参加国
- オーストラリア、ブラジル、ドイツ、ハンガリー、イタリア、韓国、モンゴル、中国、日本[4]
作品展示場所
編集これまで制作された153体は南砺市内の様々な場所に常設展示してある(一部は一般公開されていない)。
多く展示されている場所として、
- 閑乗寺公園
- 大門川河川公園
- 井波芸術の森公園
がある。
また、市内の行政センター、保育園や小学校、図書館などで展示され、特に井波地域では広場や体育館、交差点等にも置かれている。