千葉県道・茨城県道4号千葉竜ヶ崎線
千葉県道・茨城県道4号千葉竜ヶ崎線 (ちばけんどう・いばらきけんどう4ごう ちばりゅうがさきせん)は、千葉県千葉市稲毛区穴川の穴川3丁目交差点から、千葉県印西市、我孫子市を経て茨城県龍ケ崎市馴柴町の馴柴東交差点に至る県道(主要地方道)である。
主要地方道 | |
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千葉県道4号 千葉竜ヶ崎線 茨城県道4号 千葉竜ヶ崎線 主要地方道 千葉龍ケ崎線[注釈 1] | |
路線延長 | 約38 km |
制定年 | 1954年9月1日 茨城県認定 1955年3月4日 千葉県認定 |
起点 | 千葉県千葉市【北緯35度38分13.1秒 東経140度6分33.5秒 / 北緯35.636972度 東経140.109306度】 |
主な 経由都市 |
千葉県 八千代市・印西市・我孫子市 茨城県 北相馬郡利根町 |
終点 | 茨城県龍ケ崎市【北緯35度54分43.8秒 東経140度10分30.9秒 / 北緯35.912167度 東経140.175250度】 |
接続する 主な道路 (記法) |
国道16号 国道296号 国道464号 国道356号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
概要
編集千葉市 - 龍ケ崎市間を最短ルートで南北に結ぶ延長約38キロメートル (km) の路線で、千葉・茨城両県境を流れる利根川を栄橋で渡河する路線。栄橋の両岸は、千葉県側が我孫子市布佐、茨城県側が北相馬郡利根町布川で、両県を繋ぐ交通の要所である。千葉県内の路線は、起点・千葉市稲毛区の穴川3丁目交差点 - 八千代市米本間は国道126号・国道16号重複、印西市木下 - 我孫子市布佐間の一部が国道356号との重複になるなど、県内の半分以上の区間が国道と重複する。
路線データ
編集歴史
編集1954年(昭和29年)1月に建設省(当時)で主要地方道を指定する告示が出されたのを受け、1954年(昭和29年)9月1日、茨城県では道路法(昭和27年6月10日法律第180号)第7条の規定に基き主要地方道を一次認定した23路線の内の一つで、県内の起点を県界 北相馬郡布川町、終点を竜ケ崎市[注釈 3]とする路線が県道千葉竜ヶ崎線である。1995年(平成7年)に整理番号4となり現在に至る。
年表
編集- 1954年(昭和29年)9月1日:茨城県告示第862号において認定。(13号千葉竜ケ崎線 - 北相馬郡布川町の県界から竜ケ崎市)[2]
- 1955年(昭和30年)3月4日:千葉県告示108号において認定。(4号千葉竜ケ崎線 - 千葉県千葉市穴川から千葉県印旛郡印西町を経て茨城県竜ケ崎市)
- 1960年(昭和35年)12月14日:茨城県区間(北相馬郡利根町大字布川栄橋橋詰県界 - 竜ケ崎市字栄町主要地方道竜ケ崎潮来線交点)が供用開始される[3]。
- 1971年(昭和46年)10月21日:利根川に架かる栄橋が開通。茨城県北相馬郡利根町大字布川の旧道(1.715 km)が移管されて、栄橋の取り付け道路にルートを変更[4]。
- 1972年(昭和47年)8月28日:北相馬郡利根町大字横須賀地内の狭隘な現道(最小幅員4.0 m)を道路改良路(640 m)へ付け替え供用開始[5]。
- 1974年(昭和49年)9月2日:終点位置が、竜ヶ崎駅前から市役所前交差点に変更となったことにより375 m延長再指定[6]。
- 1977年(昭和52年)4月26日:北相馬郡利根町大字横須賀(横須賀交差点) - 竜ケ崎市川原代町(長沖新田交差点)のバイパス道路(3.36 km)が開通[7]。
- 1981年(昭和56年)1月16日:竜ケ崎市長沖新田町(長沖新田交差点) - 同市川原代町(姫宮交差点)の新道(約0.8 km)を部分供用開始[8]。
- 1982年(昭和57年)10月21日
- 1985年(昭和60年)3月15日:竜ケ崎市川原代町(姫宮交差点) - 同市馴柴町(馴柴東交差点)の新道(0.448 km)が開通[10]。
- 1991年(平成3年)7月23日:関東鉄道竜ヶ崎線を跨ぐ竜成橋が開通する[11]。
- 1993年(平成5年)5月11日:建設省から、県道千葉龍ケ崎線が千葉龍ケ崎線[注釈 1]として主要地方道に再指定される[12]。
- 1995年(平成7年)3月30日:茨城県区間において整理番号24から現在の番号(整理番号4)に変更される[13]。
- 2000年(平成12年)4月1日:茨城県北相馬郡利根町大字布川 - 龍ケ崎市馴柴町の区間が、通行する車両の最大重量限度25トンの道路に指定される[14]。
路線状況
編集起点・千葉市稲毛区の穴川3丁目交差点 - 穴川インター間が国道126号重複、穴川インター - 八千代市米本間は国道16号との重複を経て、以北は単独路線となり我孫子市布佐へ向かう。印西市木下 - 我孫子市布佐間は、JR布佐駅入口へ向かう現道、木下東交差点へ向かい利根水郷ラインへ接続するバイパスとも国道356号と路線の一部を重複する。利根川に架かる栄橋に交通が集中しやすく、若草大橋開通以後もその交通量の多さから栄橋周辺の激しい交通渋滞は解消されず続いている。
道路法の規定に基づき、茨城県内の北相馬郡利根町布川(千葉県界) - 龍ケ崎市馴柴町(馴柴東交差点)間は、緊急輸送道路として機能を維持するため、災害発生時の被害拡大防止を目的に道路用地内に電柱を建てることが制限されている[15]。
バイパス
編集- 八千代市上高野(八千代市上高野 - 八千代市米本)
- 印西市草深(印西市草深 - 印西市草深)
- 利根水郷ライン(印西市木下 - 我孫子市布佐)
別名
編集重複する道路
編集- 国道126号(起点 - 千葉市稲毛区天台 穴川インター交差点)
- 国道16号(千葉市稲毛区天台 穴川インター交差点 - 八千代市米本 米本交差点)
- 国道356号(印西市大森「大森交差点」 - 印西市木下 木下東交差点・我孫子市布佐 名称無し交差点)
- 千葉県道・茨城県道170号我孫子利根線(千葉県我孫子市布佐 - 茨城県利根町布川 栄橋交差点)
利用状況
編集- 交通量[16]
地点 | 平日12時間 | 平日24時間 |
2005年度⇒2010年度 | 2005年度⇒2010年度 | |
千葉県印西市船尾1090 | 10,014台⇒13,720台 | 12,718台⇒18,522台 |
千葉県印西市船尾390-1 | 10,014台⇒10,083台 | 12,718台⇒13,612台 |
千葉県我孫子市布佐酉町3265-13 | 8,658台⇒11,285台 | 12,208台⇒16,250台 |
千葉県我孫子市布佐2373 | 8,658台⇒16,588台 | 12,208台⇒23,887台 |
- 千葉・茨城県境 栄橋:15,194台/日(平成22年度調査)[17]
道路施設
編集地理
編集通過する自治体
編集交差する道路
編集国道126号重複区間、国道16号重複区間、国道356号重複区間については当該記事を参照。バイパス区間はバイパスの節を参照。
- 上側が起点側、下側が終点側。
- 交差する道路の特記がないものは市道。
交差する道路 | 交差する場所 | |||
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国道16号 千葉市方面 国道296号(八千代バイパス) |
国道16号 柏市方面 | 千葉県 | 八千代市 | 米本 |
千葉県道263号八千代宗像線 | 下宿交差点 | |||
県道4号千葉竜ヶ崎線 バイパス | ||||
千葉県道61号船橋印西線 | 印西市 | 船尾交差点 | ||
千葉県道190号千葉ニュータウン南環状線 | ||||
- (屈折) | 千葉県道4号千葉竜ヶ崎線バイパス 印西市街方面 | |||
国道464号 | 草深交差点 | |||
- | 千葉県道4号千葉竜ヶ崎線 バイパス 千葉方面 | - | ||
千葉県道189号千葉ニュータウン北環状線 | - | |||
国道356号 | 大森交差点 | |||
国道356号 | 我孫子市 | 都交差点 | ||
千葉県道197号布佐停車場線 | 布佐駅入口 | |||
千葉県道4号千葉竜ヶ崎線〈利根水郷ライン〉 | 千葉県道170号我孫子利根線〈利根水郷ライン〉 | |||
茨城県道11号取手東線 | 茨城県 | 利根町 | 栄橋 | |
茨城県道209号立崎羽根野線 | 龍ケ崎市 | 北方 | ||
- | 茨城県道208号長沖藤代線 | |||
茨城県道5号竜ヶ崎潮来線 | 馴柴東 | |||
茨城県道48号土浦竜ヶ崎線 |
重複区間の交差する道路
編集国道126号・国道16号重複区間
- 国道126号・千葉県道72号穴川天戸線(千葉市稲毛区穴川・穴川3丁目交差点、起点)
- 京葉道路 穴川IC・国道16号・国道126号(千葉市稲毛区園生町)
- 千葉県道69号長沼船橋線(千葉市稲毛区長沼町)
- 東関東自動車道 千葉北IC
- 国道296号(八千代市下市場)
- 国道16号(八千代市米本)【北緯35度44分45.4秒 東経140度7分14.0秒 / 北緯35.745944度 東経140.120556度】
沿線にある施設など
編集- 千葉県
- 茨城県
- 日本ウェルネススポーツ大学(利根町布川)
- 茨城県立竜ケ崎南高等学校(龍ケ崎市北方町)
- 関東鉄道竜ヶ崎線
脚注
編集注釈
編集- ^ a b 路線名の「竜ヶ崎」について、主要地方道の告示は「龍ケ崎」が使われている。
- ^ 幅員、曲線半径、こう配その他道路の状況により最大積載4トンの普通貨物自動車が通行できない区間。
- ^ 現在の公式表記は「龍ケ崎市」であるが、本節では告示に記載されている原文表記が「竜ケ崎市」である場合は原文ママとした。
出典
編集- ^ a b c d e 『茨城県道路現況調書』令和2年3月31日現在、p. 4
- ^ 道路法にもとづく県道路線の認定(昭和二十九年九月一日 茨城県告示第八百六十二号) (PDF) ,茨城県報 三千六百四十八号(1954年(昭和29年)9月1日)より
- ^ “道路の供用の開始(昭和35年12月14日 茨城県告示第969号の2) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第4622号: pp. pp. 4–6, (1960年12月14日)
- ^ “道路の区域変更・道路の供用開始(昭和46年10月21日 茨城県告示第1088・1089号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第5958号: pp. pp. 4–5, (1971年10月21日)
- ^ “道路の区域変更・供用開始(昭和47年8月28日 茨城県告示第842・843号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第6045号: pp. pp. 2–3, (1972年8月28日)
- ^ “道路区域の変更・道路の供用開始(昭和49年9月2日 茨城県告示第780・781号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第6252号: p. pp. 2–3, (1974年9月2日)
- ^ “道路区域の変更・道路の供用開始(昭和52年4月25日 茨城県告示第501・502号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第6522号: p. pp. 5–6, (1977年4月25日)
- ^ “道路の供用の開始(昭和56年1月16日 茨城県告示第51号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第6902号: p. p. 8, (1981年1月16日)
- ^ a b “道路の区域変更(昭和57年10月21日 茨城県告示第1414号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第7085号: p. p. 4, (1982年10月21日)
- ^ “道路の供用開始(昭和60年3月14日 茨城県告示415号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第7329号: p. p. 13, (1985年3月14日)
- ^ “道路の供用の開始(平成3年7月22日 茨城県告示第836号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第261号: p. p. 2, (1991年7月22日)
- ^ s:道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道 - 平成五年五月十一日建設省告示第千二百七十号、建設省
- ^ “県道の路線名および整理番号の変更(平成7年3月30日 茨城県告示第436号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第637号: pp. pp. 8–12, (1995年3月30日)
- ^ “車両制限令の規定に基づく道路の指定(平成12年3月2日 茨城県告示第237号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1139号: pp. pp. 6–11, (2000年3月2日)
- ^ “道路の占用を制限する区域の指定(平成30年3月19日 茨城県告示第299号) (PDF)”, 茨城県報 第2980号: pp. pp. 18–28, (2018年3月19日)
- ^ 国土交通省"平成22年度道路交通センサス 一般交通量調査 箇所別基本表"(2012年11月24日閲覧。)
- ^ 竜ケ崎工事事務所. “主要地方道 美浦栄線バイパス整備事業”. 茨城県ホームページ. 茨城県. 2016年1月7日閲覧。
参考文献
編集- 茨城県土木部『茨城県道路現況調書 令和2年3月1日現在』(レポート)茨城県 。
関連項目
編集外部リンク
編集- 千葉市建設局(花見川・稲毛土木事務所が国道126号重複区間の道路の管理事務所)
- 関東地方整備局
- 千葉国道事務所(国道16号重複区間の道路の管理事務所)
- 千葉県県土整備部
- 千葉県千葉土木事務所(八千代市区間(国道16号重複区間を除く)の道路の管理事務所)
- 千葉県印旛土木事務所(印西市区間の道路の管理事務所)
- 千葉県柏土木事務所(我孫子市区間の道路の管理事務所)
- 茨城県土木部
- 茨城県竜ケ崎工事事務所(利根町、龍ケ崎市区間の道路の管理事務所)