十重禁戒
十重禁戒(じゅうじゅうきんかい)とは出家・在家の菩薩が必ず守るべき十種の戒で、十波羅提木叉(じゅうはらだいもくしゃ)、十波羅夷(じゅうはらい)などともいう[1]。『梵網経』を典拠とするが『梵網経』にこの語は見出されず十重波羅提木叉として紹介される[1]。
十重禁戒は円頓戒の戒法である三聚浄戒(さんじゅじょうかい)の第一・摂律儀戒(しょうりつぎかい)を構成する戒であり、下記の十種からなる[1]。日本では、真言宗系で十善戒が重んじられるが、十重禁戒は、天台宗系で重んじられ、浄土宗[2]や曹洞宗[注 1]で守るべき戒とされている。
内容
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d 石田一裕「十重禁戒」 - 新纂浄土宗大辞典
- ^ 八木季生『人生をみがく よりよく生きるための授戒講和』(浄土宗出版、1999年)191頁以下、212頁
- ^ a b 石田一裕「婬戒」 - 新纂浄土宗大辞典
- ^ 石田一裕「酤酒戒」 - 新纂浄土宗大辞典
- ^ 石田一裕「説四衆過戒」 - 新纂浄土宗大辞典
- ^ 石田一裕「瞋心不受悔戒」 - 新纂浄土宗大辞典