北日本マルチメディア放送
北日本マルチメディア放送株式会社(きたにほんマルチメディアほうそう)は、かつて存在した移動受信用地上基幹放送の認定基幹放送事業者である。
カメイ仙台グリーンシティビル | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒980-0014 宮城県仙台市青葉区本町2-10-28 カメイ仙台グリーンシティビル内 北緯38度15分51.9秒 東経140度52分36.8秒 / 北緯38.264417度 東経140.876889度座標: 北緯38度15分51.9秒 東経140度52分36.8秒 / 北緯38.264417度 東経140.876889度 |
設立 | 2009年10月7日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 1370001018714 |
事業内容 | 移動受信用地上基幹放送の番組編成 |
代表者 | 代表清算人 平 一彦 |
資本金 | 1億5千2万円(資本準備金を含む) |
特記事項:上記は解散時の情報 |
概要
編集地上アナログテレビ放送停波後のVHF-Low帯(90-108MHz)を利用するマルチメディア放送「i-dio」の認定基幹放送事業者である。
i-dioは6広域圏と北海道の7放送対象地域でのマルチメディア放送を企図したもので、同社は東北広域圏と北海道の番組編成を担当した。主要株主は、i-dioの統括会社である株式会社ジャパンマルチメディア放送(旧・BIC)、ジャパンエフエムネットワーク、エフエム北海道、エフエム仙台。
2018年(平成30年)に宮城局・喜多方局が開局し宮城県と福島県の各一部で、2019年(平成31年)に札幌局が開局し北海道の一部で放送を開始した。なお、喜多方局は喜多方市が導入した災害情報伝達システムV-ALERT[1]対応局であった[2]。
しかし2019年(令和元年)、エフエム東京のTOKYO SMARTCASTに対する不正な株取引に端を発した粉飾決算によりi-dioの業績不振が表面化し、北日本マルチメディア放送も赤字が累積。エフエム東京はi-dioの事業継続を断念した。
→詳細は「エフエム東京 § 不正会計問題」を参照
2020年(令和2年)に放送を終了。以降は喜多方局のV-ALERT業務のみ継続していたが、2022年(令和4年)にこれも終了し解散した。
事業収支
編集決算公告から抜粋。
年度 | 総資産 | 資本金 | 資本剰余金 | 累積損失 | 当期純損失 | 出典 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
平成29年度 | 144,381 | 85,310 | 64,710 | 7,109 | 3,785 | 第9期決算公告[3] | |
平成30年度 | 268,502 | 85,310 | 64,710 | 44,094 | 36,985 | 第10期決算公告[4] | |
令和元年度 | 268,502 | 85,310 | 64,710 | 108,433 | 64,338 | 第11期決算公告[5] | |
令和2年度 | 54,771 | 85,310 | 64,710 | 117,157 | 8,724 | 第12期決算公告[6] | |
令和3年度 | 26,618 | 85,310 | 64,710 | 124,582 | 7,424 | 第13期決算公告[7] | |
単位は千円 |
沿革
編集脚注
編集- ^ V-ALERT(i-dio) - ウェイバックマシン(2017年3月30日アーカイブ分)
- ^ 福島県喜多方市(i-dio -V-ALERT導入事例) - ウェイバックマシン(2020年3月1日アーカイブ分)
- ^ 第9期決算公告(官報平成30年7月20日号外第159号42頁)
- ^ 第10期決算公告(官報令和元年7月16日号外第67号86頁)
- ^ 第11期決算公告(官報令和2年7月3日号外第139号116頁)
- ^ 第12期決算公告(官報令和3年6月30日号外第147号137頁)
- ^ 第13期決算公告(官報令和4年7月1日号外第144号66頁)
- ^ マルチメディア放送株式会社について(V-Lowマルチメディア放送) - ウェイバックマシン(2013年7月7日アーカイブ分)
- ^ V-Lowマルチメディア放送の業務認定証と無線局免許状を交付 − 東北地方で新たな放送サービスが提供可能に −(東北総合通信局 報道資料 平成30年4月27日〉(2018年5月3日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
- ^ 東北ブロック 本日開業 北海道・東北のFM7局のデジタルサイマル放送も開始(i-dio - NEWS 2018年5月1日) - ウェイバックマシン(2018年6月21日アーカイブ分)
- ^ 道内初 新しい放送サービスが開始 − 札幌市及びその周辺で4月1日放送開始 −(北海道総合通信局 報道資料 平成31年3月11日〉(2019年4月1日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
- ^ 北海道ブロック 本日(4/1)開業 全国主要都市をカバー(i-dio - NEWS 2019年4月1日) - ウェイバックマシン(2019年6月20日アーカイブ分)
- ^ i-dio 放送終了のお知らせ(i-dio - NEWS 2019年12月25日) - ウェイバックマシン(2019年12月25日アーカイブ分)
- ^ i-dio 放送チャンネル終了のお知らせ(i-dio - NEWS 2019年12月25日 ) - ウェイバックマシン(2020年1月5日アーカイブ分)
- ^ i-dio放送終了のお知らせ(i-dio 2020年3月31日) - ウェイバックマシン(2020年9月2日アーカイブ分)
- ^ a b 廃局についてはVIP#沿革参照
- ^ 解散公告(官報令和4年12月14日号外第267号20頁)
- ^ 北日本マルチメディア放送株式会社の情報(法人番号公表サイト)
外部リンク
編集- 北日本マルチメディア放送(i-dio - 企業情報) - ウェイバックマシン(2023年4月17日アーカイブ分)
- 北日本マルチメディア放送 (@mmn_idio) - Twitter - ウェイバックマシン(2020年3月31日アーカイブ分)
- 喜多方・会津地方V-Low実証実験協議会 - ウェイバックマシン(2022年10月1日アーカイブ分)