勝手に!カミタマン
日本のテレビドラマ
東映不思議コメディーシリーズ | ||
通番 | 題名 | 放映期間 |
第4作 | どきんちょ!ネムリン | 1984年9月 - 1985年3月 |
第5作 | 勝手に!カミタマン | 1985年4月 - 1986年3月 |
第6作 | もりもりぼっくん | 1986年4月 - 1986年12月 |
『勝手に!カミタマン』(かってにカミタマン)は、1985年4月7日から1986年3月30日までフジテレビ系で全51話が放送された特撮テレビ番組で、東映不思議コメディーシリーズ第5作目。
勝手に!カミタマン | |
---|---|
ジャンル | 特撮テレビドラマ |
原作 | 石森章太郎 |
企画 | |
脚本 | 寺田憲史 他 |
監督 | 田中秀夫 他 |
出演者 | |
声の出演 | |
音楽 | 本間勇輔 |
オープニング |
「カッテにカミタマン」 歌:田中真弓 |
エンディング |
「スーパーヒーローになりたいな」 歌:ザ・スーパーヒーローバンド |
言語 | 日本語 |
製作 | |
プロデューサー |
|
制作 | フジテレビ |
放送 | |
放送局 | フジテレビ系列 |
音声形式 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1985年4月7日 - 1986年3月30日 |
放送時間 | 日曜 9:00 - 9:30 |
放送枠 | 東映不思議コメディーシリーズ |
放送分 | 30分 |
回数 | 全51 |
特記事項: 「東映不思議コメディーシリーズ」第5作 |
あらすじ
スーパーヒーローにあこがれる根本伸介少年は偶然にも神様の「カミタマン」と出会う。彼の力で念願の「ザ・ネモトマン」というヒーローに変身する伸介だったが、今ひとつパッとしない本人の性格もあって毎回ご町内に大騒動が起こるのだった。
概要
『ペットントン』『どきんちょ!ネムリン』から続く動物・ペット路線だが[1]、本作品では主人公の少年がヒーローに変身するという要素が加わっており、数々のヒーロー番組を制作してきた東映・石ノ森章太郎による当時としては斬新なヒーロー番組のパロディ作品となっている[2][3][注釈 1]。
メインキャラクターのカミタマンは、前作のネムリンに引き続きマペットで表現されている[3]。歩行ギミックやラジコンによる表情の変化などより豊かな感情表現が可能となっている[4]。
前作の『どきんちょ!ネムリン』ではスポンサーの玩具メーカーがネムリンの人形を沢山作りたかったのに、工場が手配できず増産できなくなり、7ヶ月で終了し[5]、この番組が誕生したが、この番組は最初から玩具が出ない[6]という、この手のジャンルの番組としては異例の状況になった。この点について平山亨プロデューサーは「不思議だった。」と述べており[6]、どのような経緯でそうなったかは不明である。
登場キャラクター
この節の加筆が望まれています。 |
- カミタマン
- 伸介が拾ってきたドンブリ型の土器にお湯を注いだことで出現した南の島・カミタン島出身の神様の子ども[4]。木槌を手に持って「カモン・カカモン・カカモカ・カミタ!」と呪文を唱えると神通力を使えるほか[7]、頭部のモヒカン毛は「カミタンブーメラン」として飛ばすことができる[4][注釈 2]。
根本家
- 根本 伸介 / ザ・ネモトマン
- カミタマンを拾うことで居座られた小学生。ネモトマンに変身させられるが、コスチュームが変わり、飛行能力とハイテンションになること以外は特に超人能力はないため、弱い[7]。変身した時の決めセリフは「神に代わって悪を斬る、正義のスーパーヒーロー、爆発!ザ・ネモトマン!」[7]。第15話では多くの焼き魚を食べたことで「カルシウム入りネモトマン」に強化した[7]。
- 根本 マリ
- 伸介の妹。
- 根本 太郎
- 伸介・マリ兄妹のパパ。
- 根本 裕子
- 伸介・マリ兄妹のママ。
その他
キャスト
- 根本太郎 - 石井愃一
- 根本裕子 - 大橋恵里子
- 根本伸介 / ザ・ネモトマン - 岩瀬威司
- 根本マリ - 林美穂
- 横山 - 末松芳隆[8]
- とらばる聖子 - 小出綾女[9]
- 妖怪タタリ - 花房徹
- 佃煮博士 - 及川ヒロオ
声の出演
スーツアクター
スタッフ
チーフ助監督を務めていた近藤杉雄は、本作品で監督に昇格した[11]。
- 企画 - 前田和也(フジテレビ)、木村京太郎(読売広告社)、平山亨(東映)
- 原作 - 石森章太郎
- 連載 - テレビマガジン、テレビランド、たのしい幼稚園、おともだち
- 脚本 - 寺田憲史、浦沢義雄、佐伯孚治、加藤盟
- 音楽 - 本間勇輔
- プロデューサー - 遠藤龍之介(フジテレビ)、植田泰治・西村政行(東映)
- 撮影 - 大村日出男、大町進、池田健策、黒須健雄、米原良次、利根川曻、林迪雄、村上俊郎、大沢信吾
- 照明 - 上原福松、大須賀国男
- 美術 - 北郷久典、木村光之
- 助監督 - 大井利夫、近藤杉雄、辻野正人
- 録音 - 上出栄二郎、西田忠昭
- 編集 - 水間正勝、中野博
- 選曲 - 秋本彰
- 効果 - 原田千昭
- 記録 - 森美禮、井上かずえ、山下千鶴、佐々木禮子
- 装飾 - 装美社
- 衣裳 - 東京衣裳
- 美粧 - 佐藤泰子
- 装置 - 石塚仙三
- 人形操作 - スタジオ・ノーバ(田谷真理子、杉田智子、日向恵子、中村伸子)
- プロデューサー補 - 北崎広実(東映)
- 資料担当 - 青柳誠(石森プロ)
- 造型協力 - レインボー造型企画
- 現像 - 東映化学
- 協力 - ホームタウン、株式会社キムラタン、リステル浜名湖(ED収録)
- 進行 - 藤沢克則、井口喜一、富田幸弘
- 製作デスク - 田辺史子
- 製作担当 - 鈴木勝政、大櫛敬介
- 監督 - 田中秀夫、佐伯孚治、大井利夫、坂本太郎、冨田義治、近藤杉雄
- 制作 - フジテレビ、東映、読売広告社(ノンクレジット)
主題歌
- ED
-
- 「スーパーヒーローになりたいな」
- 作詞 - 冬杜花代子 / 作曲 - 本間勇輔 / 編曲 - 田中公平 / 歌 - ザ・スーパーヒーローバンド
挿入歌
放送日程
放送日 | 話数 | サブタイトル | ゲストキャラクター | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|
1985年 | 4月 7日1 | ギョ!お湯から神様 |
|
寺田憲史 | 田中秀夫 |
4月14日 | 2 | 突然!トロピカル神社 |
|
浦沢義雄 | |
4月21日 | 3 | ザ・対決 とらばる聖子 | 寺田憲史 | 佐伯孚治 | |
4月28日 | 4 | 突然!タタリの怪人 タタリ君 | 浦沢義雄 | ||
5月 5日 | 5 | 夢のカミタン島ツアー | 寺田憲史 | 大井利夫 | |
5月12日 | 6 | 必殺!スカートめくり | 浦沢義雄 | ||
5月19日 | 7 | ドキッ!パパの大変身 | 坂本太郎 | ||
5月26日 | 8 | 激愛!タタリの青春 | |||
6月 2日 | 9 | 三流神さま山田くん登場 | 佐伯孚治 | ||
6月 9日 | 10 | 涙の横山 純愛物語 | |||
6月16日 | 11 | 戦え!思いブラザーズ | 大井利夫 | ||
6月23日 | 12 | ノロイ君都会へ | |||
6月30日 | 13 | 爆発ゲートボール軍団 | 佐伯孚治 | ||
7月 7日 | 14 | 親孝行の三大原則 | |||
7月14日 | 15 | 怒りの冷しハンバーグ | |||
7月21日 | 16 | お化けより愛をこめて | 大井利夫 | ||
7月28日 | 17 | 爆笑!海賊おじさん | 佐伯孚治 | ||
8月 4日 | 18 | みんなの迷惑 夏バテ君 | 冨田義治 | ||
8月11日 | 19 | 長寿庵の中華三兄弟 | |||
8月18日 | 20 | 末は博士かダメパパか | |||
8月25日 | 21 | ネクラ怪獣モスガ登場 | |||
9月 1日 | 22 | 佃煮博士のモスガ退治 | 大井利夫 | ||
9月 8日 | 23 | 届け!モスガの愛の歌 | |||
9月15日 | 24 | かぐや姫の燃える初恋 | 坂本太郎 | ||
9月22日 | 25 | 扇風機はひとりぼっち | |||
9月29日 | 26 | 佃煮博士の秘密指令 | 佐伯孚治 | ||
10月 | 6日27 | はばたけ!演歌の星 | 寺田憲史 | ||
10月13日 | 28 | ネモトマン 涙の兄妹愛 | 浦沢義雄 | 大井利夫 | |
10月20日 | 29 | タタリの宇宙大戦争 | 大井利夫 | ||
10月27日 | 30 | タクアンの西海岸物語 | |||
11月 | 3日31 | ほえろ恐怖の佃煮爆弾 | 坂本太郎 | ||
11月10日 | 32 | 発覚!? ネモトマンの謎 | 冨田義治 | ||
11月17日 | 33 | ママのオシャレ大作戦 | |||
11月24日 | 34 | 恐怖の神様ハンター | 佐伯孚治 | ||
12月 | 1日35 | 突撃じいちゃん 涙の恋 | 佐伯孚治 加藤盟 | ||
12月 | 8日36 | ザンゲ!気まぐれ神様 | 浦沢義雄 | 坂本太郎 | |
12月15日 | 37 | 年に一度の片思い | |||
12月22日 | 38 | 取り戻せ!パパの権力 | |||
1986年 | 1月 5日39 | モスガの勉強大好き | 冨田義治 | ||
1月12日 | 40 | 横山の必殺遊び人物語 | 坂本太郎 | ||
1月19日 | 41 | 神様は太りすぎ? | |||
1月26日 | 42 | 新兵器!同情スプレー | 佐伯孚治 | ||
2月 2日 | 43 | ただいまモスガ冬眠中 | |||
2月 9日 | 44 | 伸介はできんボーイ | 近藤杉雄 | ||
2月16日 | 45 | 謎の地底大探検 | 冨田義治 | ||
2月23日 | 46 | のばなし怪人ハル一番 | |||
3月 2日 | 47 | 恋するフランス人形 | |||
3月 9日 | 48 | これが噂の佃煮マン! | 佐伯孚治 | ||
3月16日 | 49 | 若様のタイムスリップ | |||
3月23日 | 50 | ネモトマンは伸介 | 坂本太郎 | ||
3月30日 | 51 | さらば!カミタマン |
ネット局
この節の加筆が望まれています。 |
- フジテレビ:日曜 9:00 - 9:30
- 北海道文化放送:日曜 9:00 - 9:30[13]
- 仙台放送:金曜 16:30 - 17:00
- 山形テレビ:日曜 9:00 - 9:30
- 秋田テレビ:木曜 17:00 - 17:30[14]
- 福島テレビ:日曜 11:00 - 11:30[15](1987年頃に放送)
- 新潟総合テレビ:日曜 9:00 - 9:30[16]
- 長野放送:日曜 9:00 - 9:30[17]
- 富山テレビ:土曜 8:00 - 8:30(1985年10月5日より放送開始するも[18]1986年3月29日放送の第26話で打ち切り)[19]
- 石川テレビ:金曜 7:30 - 8:00[20]
- テレビ静岡:金曜 7:30 - 8:00[21]
- 東海テレビ:日曜 9:30 - 10:00(1985年9月29日まで)→ 金曜 16:30 - 17:00(1985年10月11日から)[22]
- 関西テレビ:土曜 7:30 - 8:00(1985年9月28日まで)→ 土曜 8:00 - 8:30(1985年10月5日から)[23]
- 山陰中央テレビ:土曜 7:30 - 8:00[14]
- テレビ新広島:木曜 16:00 - 16:30
- テレビ西日本:日曜 9:00 - 9:30[24]
視聴率
- 最高視聴率:17.8%(東映不思議コメディーシリーズ歴代8位)
ビデオリサーチ調べ、関東地区
映像ソフト化
2008年7月21日発売の「石ノ森章太郎 生誕70周年 DVD-BOX」に第1話が収録され、初のソフト化となった。
漫画
CS放送・ネット配信
- CS放送
- ネット配信
脚注
注釈
出典
- ^ 常識 2013, pp. 120、148.
- ^ a b 全怪獣怪人 下 1990, p. 401
- ^ a b 「ヒーローファイル 勝手に!カミタマン」『甦る!石ノ森ヒーローファイル』Gakken〈Gakken Mook〉、2013年9月10日、85頁。ISBN 978-4-05-610166-9。
- ^ a b c d e f g h 常識 2013, pp. 120–121, 「ヒーローの神様・カミタマンのふるさとは?」
- ^ 平山亨 (2012). 泣き虫プロデューサーの遺言状~TVヒーローと歩んだ50年~. Tōkyō: 講談社. p. 272. ISBN 978-4-06-364900-0. OCLC 820018305
- ^ a b 平山亨 (2012). 泣き虫プロデューサーの遺言状~TVヒーローと歩んだ50年~. Tōkyō: 講談社. p. 274. ISBN 978-4-06-364900-0. OCLC 820018305
- ^ a b c d e f 常識 2013, pp. 122–123, 「カミタマンの力で変身したザ・ネモトマンの強さは?」
- ^ “TV 勝手に! カミタマン (1985)について 映画データベース”. allcinema. スティングレイ. 2020年5月2日閲覧。
- ^ “TV 勝手に! カミタマン (1985)について 映画データベース”. allcinema. スティングレイ. 2020年5月2日閲覧。
- ^ 最終話では竹神昌央が代役。
- ^ 「スーパー戦隊制作の裏舞台 辻野正人」『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀 1998 星獣戦隊ギンガマン』講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2019年2月8日、33頁。ISBN 978-4-06-513647-8。
- ^ 常識 2013, p. 123.
- ^ 『北海道新聞』(縮刷版) 1985年(昭和60年)4月 - 1986年(昭和61年)3月、テレビ欄。
- ^ a b 「全国縦断放映リスト」『アニメージュ』1986年11月号、徳間書店、114 - 116頁。
- ^ 「全国縦断放映リスト」『アニメージュ』1987年3月号、徳間書店、127頁。
- ^ 『新潟日報』1985年10月各日テレビ欄
- ^ 『信濃毎日新聞』1985年10月各日テレビ欄
- ^ 『北國新聞』1985年10月5日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『北日本新聞』1986年3月29日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『北日本新聞』1985年11月8日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『山梨日日新聞』1985年10月各日テレビ欄
- ^ 『中日新聞』1985年9月29日付朝刊、1985年10月11日付朝刊それぞれテレビ欄
- ^ 『京都新聞』1985年9月28日付朝刊、1985年10月5日付朝刊それぞれテレビ欄
- ^ 『西日本新聞』 1985年(昭和60年)4月 - 1986年(昭和61年)3月、テレビ欄。
参考文献
- 『全怪獣怪人』 下巻、勁文社、1990年11月30日。ISBN 4-7669-1209-8。C0676。
- 『特撮ヒーローの常識 80年代篇』監修:東映、双葉社、2013年8月11日。ISBN 978-4-575-30558-6。
フジテレビ 日曜 9:00 - 9:30 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
どきんちょ!ネムリン
(1984年9月2日 - 1985年3月31日) |
勝手に!カミタマン
(1985年4月7日 - 1986年3月30日) |
もりもりぼっくん
(1986年4月6日 - 12月28日) |