勝南郡
日本の岡山県(美作国)にあった郡
郡域
編集歴史
編集中世に勝田郡が勝南郡・勝北郡に分割されて成立。西部(河辺地区周辺)に美作国の国分寺・国分尼寺があった。郡衙の位置は勝田郷(勝田郡勝央町中心部)と推定されている。寛文元年(1661年)から元禄11年(1698年)までは勝田南郡を称した。
近世以降の沿革
編集知行 | 村数 | 村名 | |
---|---|---|---|
幕府領 | 龍野藩預地 | 31村 | 王子村、高下村、金屎村、位田村、安蘇村、城田村、中河内村、下山村、鳥淵村、青野村、宮山村、馬伏村、堂尾村、安井村、倉見村[1]、上間村、長内村、行信村、松尾村、藤田下村、藤田上村、惣田村、休石村、柵原村、下谷村、連石村、書副村、羽仁村、和田村、吉村、上相村 |
藩領 | 美作津山藩 | 45村 | 中山村、入田村、明見村、周佐村、百々村、吉留村、重藤分[2]、塩気村、岩見田村、稲穂村、殿所村、則平村、青木村、下大谷村、奥大谷村、北坂村、湯郷村、吉ヶ原村、飯岡村、河辺村、井口分[3]、日上村、国分寺村、瓜生原村上分、瓜生原村下分、西吉田村、新田村、福力村、里金井村、金井村、中原分[4]、中原分[5]、池ヶ原村東分、池ヶ原村西分、福吉村、黒坂村、為本村、畑屋村、勝間田村、岡村、東吉田村、黒土村、小矢田村、中尾村、下香山村 |
上野沼田藩 | 3村 | 原村、北山村西分、北山村東分 |
- 慶應4年(1868年)5月 - 龍野藩預地が鶴田藩領となる。
- 明治4年
- 明治5年(1872年)(69村)
- 瓜生原村上分・瓜生原村下分が合併して瓜生原村となる。
- 池ヶ原村東分・池ヶ原村西分が合併して池ヶ原村となる。
- 北山村西分・北山村東分が合併して北山村となる。
- 馬伏村が宮山村に、倉見村が安井村に、重藤分が吉留村に、井口分が河辺村に、里金井村・中原分・中原分が金井村にそれぞれ合併。
- 原村が改称して豊国原村となる。
- 明治9年(1876年)4月18日 - 第2次府県統合により岡山県の管轄となる。
- 明治11年(1878年)9月29日 - 郡区町村編制法の岡山県での施行により、行政区画としての勝南郡が発足。郡役所が勝間田村に設置。
- 明治14年(1881年) - 金井村の一部が分立して中原村となる。(70村)
- 明治16年(1883年) - 吉留村の一部が分立して重藤村となる。(71村)
- 明治22年(1889年)6月1日 - 町村制の施行により、以下の各村が発足。(10村)
- 勝田村 ← 勝間田村、畑屋村、東吉田村、岡村、黒土村、小矢田村(現・勝田郡勝央町)
- 豊国村 ← 北山村、豊国原村、上相村、中尾村、下香山村、和田村、吉村、明見村(現・美作市)
- 湯郷村 ← 湯郷村、中山村、入田村、位田村、則平村、稲穂村、金屎村、北坂村、殿所村、青木村、奥大谷村、下大谷村、長内村(現・美作市)
- 公文村 ← 安蘇村、下山村、鳥淵村、中河内村、城田村、青野村、岩見田村(現・美作市)
- 飯岡村 ← 飯岡村、高下村、王子村、吉ヶ原村(現・久米郡美咲町)
- 南和気村 ← 藤田上村、藤田下村、松尾村、惣田村、休石村、塩気村、吉留村、重藤村、柵原村、下谷村、連石村、上間村(現・久米郡美咲町)
- 北和気村 ← 行信村、書副村、周佐村、羽仁村、百々村、安井村、宮山村(現・久米郡美咲町)
- 高取村 ← 池ヶ原村、堂尾村(現・津山市)、福吉村、黒坂村、為本村(現・勝田郡勝央町)
- 大崎村 ← 金井村、中原村、福力村、新田村、西吉田村(現・津山市)
- 河辺村 ← 国分寺村、日上村、瓜生原村、河辺村(現・津山市)
- 明治24年(1891年)2月27日 - 勝田村が改称して勝間田村となる。
- 明治27年(1894年)4月1日 - 勝南郡と勝北郡の2郡役所が合併。勝北勝南郡役所を勝間田に設置。
- 明治33年(1900年)4月1日 - 郡制の施行により、勝北郡・勝南郡の区域をもって勝田郡が発足。同日勝南郡廃止。
行政
編集- 歴代郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 明治11年(1878年)9月29日 | |||
明治27年(1894年)3月31日 | 廃官 |
- 勝北・勝南郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 明治27年(1894年)4月1日 | |||
明治33年(1900年)3月31日 | 勝北郡との合併により勝南郡廃止 |
脚注
編集参考文献
編集- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 33 岡山県、角川書店、1989年6月1日。ISBN 4040013301。
- 旧高旧領取調帳データベース
関連項目
編集先代 勝田郡 |
行政区の変遷 ? - 1900年 |
次代 勝田郡 |