加藤麻衣
加藤 麻衣(かとう まい、1994年8月7日[1] - )は、日本の政治家、人権活動家[2][3]。性的少数者(LGBTなど)の団体「いわてレインボーマーチ」代表。2019年、盛岡市議会議員選挙にレズビアンを公表して立候補し、25歳で初当選した。
加藤 麻衣 かとう まい | |
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生年月日 | 1994年8月7日(30歳) |
出生地 | 岩手県盛岡市 |
出身校 | 岩手大学教育学部芸術文化課程美術・デザインコース |
所属政党 | 無所属 |
公式サイト | かとうまいのページ |
盛岡市議会議員 | |
当選回数 | 1回 |
在任期間 | 2019年8月28日 - 2023年8月27日 |
来歴
編集岩手県盛岡市出身。盛岡市立桜城小学校、盛岡市立城西中学校、岩手県立不来方高等学校芸術学系美術・工芸コース卒業[4]。岩手大学教育学部芸術文化課程美術・デザインコース在学中に性的少数者(LGBTなど)の居場所づくりを目的とした団体を設立[5]。2017年(平成29年)3月、同大学卒業。同年4月、グラフィックデザイナーとして建設会社に就職[6]。
2018年(平成30年)5月、岩手県男女共同参画センターで働き始める[6]。同年、LGBTの権利擁護を訴えるパレードを企画。主催者として同年2月から本格的に活動を始め、映画鑑賞会や勉強会などの小規模イベントを開催しながら、パレードの告知や協力の呼び掛けを行った[7]。同年9月1日、岩手県初のプライド・パレードである「いわてレインボーマーチ」が盛岡市内で開催され、もりおか歴史文化館から終点の盛岡城跡公園までを160人の参加者が歩いた[8][9]。
2019年(令和元年)、盛岡市内のブランディング会社に転職[10][11]。同年3月18日、専門学校盛岡カレッジオブビジネスとの共催で、性的少数者のカップルによる写真だけの模擬結婚式を開催。自らも参加した[3]。
同年6月3日、立憲民主党、日本共産党、社民党の3党は、同性婚を認める民法改正案を衆議院に共同提出[12]。これを受けて河北新報は加藤に取材。「異性愛者にも同性愛者にも平等な婚姻制度が望ましい」と加藤は答えた[13]。
盛岡市議会議員
編集2019年(令和元年)7月24日に記者会見をし、任期満了に伴う盛岡市議会議員選挙に立候補する意向を表明した[14]。この時点で加藤は24歳で被選挙権を有していなかったが、公示日(8月18日)直前の8月7日に誕生日を迎え、晴れて25歳となった。
同年8月25日に行われた市議選で、初出馬、最年少ながら、定数38に対し得票数2位で初当選を果たした[2][15]。8月28日に就任[16]。
2020年(令和2年)8月、「パートナーシップ宣誓制度」導入に向けて、弘前市議会議員の成田大介、山形市議会の松井愛、陸前高田市議会議員の木村聡、仙台市議会議員の樋口典子らと「東北アライ議員ネットワーク」を結成した[17][18]。
2022年(令和4年)9月8日、東北地方では導入が進んでいない「パートナーシップ宣誓制度」について、市議会定例会で質問。谷藤裕明市長ならびに市民部長は「遅くても2023年5月には市としては導入したいという意向をもっている」と回答した[19]。
2023年(令和5年)8月の盛岡市議選には不出馬。8月27日の任期満了をもって盛岡市議を退任した。
脚注
編集- ^ 令和元年8月25日執行 盛岡市議会議員選挙選挙公報
- ^ a b “いわてレインボーマーチ主催の加藤麻衣さんが盛岡市議に初当選”. OUT JAPAN. (2019年8月26日) 2019年8月28日閲覧。
- ^ a b 渡辺朔 (2019年3月31日). “全てのカップルに晴れの日を LGBT模擬結婚式を開催”. 朝日新聞 2019年8月30日閲覧。
- ^ “わたしのこと”. かとうまいのページ. 2022年9月13日閲覧。
- ^ “違い認め合う社会に 北上で多様性考えるフォーラム”. 岩手日報. (2019年8月8日) 2019年8月28日閲覧。
- ^ a b スタッフ | 19のデザイン戦略で会社の軸をつくります
- ^ “岩手初のプライドパレード開催へ 「生きることをENJOY」テーマに掲げ”. 盛岡経済新聞. (2019年8月7日) 2019年8月28日閲覧。
- ^ 御船紗子、渡辺朔 (2018年8月21日). “岩手)いわてレインボーマーチ代表に聞く”. 朝日新聞 2019年8月28日閲覧。
- ^ レポート:いわてレインボーマーチ | ゲイのための総合情報サイト g-lad xx(グラァド)
- ^ “LGBT公表の加藤さん・盛岡市議に 2位で初当選 パートナー制導入目指す”. 河北新報. (2019年8月27日) 2019年8月28日閲覧。
- ^ 盛岡市議会議員選挙(2019年8月25日投票)結果|政治山
- ^ “同性婚認める法案提出=立憲など”. 時事通信. (2019年6月3日) 2019年8月31日閲覧。
- ^ 中島剛 (2019年7月15日). “<参院選東北 営みの中で>婚姻のカタチ/寛容な社会築く一歩に”. 河北新報 2019年8月31日閲覧。
- ^ “盛岡市議選 LGBT当事者が出馬表明 /岩手”. 毎日新聞. (2019年7月25日) 2019年8月28日閲覧。
- ^ “LGBTの理解 「生きやすさ」地方から”. 岩手日報. (2019年9月6日) 2019年9月6日閲覧。
- ^ 選挙の種類と任期|盛岡市公式ホームページ
- ^ 樋口典子. “LGBT等、多様性が活きる人権尊重のまちの実現―仙台市でのパートナーシップ宣誓制度実現に向けて”. 全日本自治団体労働組合. 2023年6月8日閲覧。
- ^ “松井愛 Twitter 2020年9月15日 午前0:16”. 2023年6月8日閲覧。
- ^ “同性のパートナーシップ制度 盛岡市が来年5月までに導入”. NHK (2022年9月9日). 2022年9月13日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- かとうまいのページ
- 加藤麻衣 (katomaimrok) - Facebook
- かとうまい (@katomaimrok) - X(旧Twitter)
- いわてレインボーマーチ (@2018irm) - X(旧Twitter)