加藤宣之
日本のウイルス学者
加藤 宣之(かとう のぶゆき、Nobuyuki Kato)は、日本のウイルス学者。岡山大学 名誉教授。学位は薬学博士(北海道大学・1983年)。専門は 腫瘍ウイルス学(C型肝炎ウイルス)など。
生誕 |
1953年(70 - 71歳) 北海道 |
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研究分野 |
薬学 ウイルス学 分子生物学 |
研究機関 | 岡山大学 |
出身校 |
北海道大学薬学部 北海道大学大学院 |
指導教員 | 原田文夫 |
主な業績 |
『抗HCV薬リバビリンの効き目を決める分子機構を解明』 『リバビリンが脂質生合成を抑制』など |
主な受賞歴 | 1993年『田宮記念賞 』など |
プロジェクト:人物伝 |
現在は、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 医歯薬学専攻 医学系講座 病原ウイルス学・特命教授(客員研究員)[1]として後進の指導などもおこなっている。
経歴・人物
編集当時、学区の北海道札幌南高等学校が学生運動で荒れていたため北海道札幌旭丘高等学校を受験、越境通学して卒業した。1972年4月 北海道大学へ入学。教養課程の後、薬学部製薬化学科へ進み卒業した。1977年4月 北海道大学大学院薬学研究院 修士課程へ進学。1979年3月 同大修士課程を修了[2]。
1979年4月 国立がんセンター研究所ウイルス部 厚生労働技官として着任。1983年4月 論文薬学博士を取得。1985年3月 米国NCI-Frederickへ博士研究員として留学、内在性レトロウイルスの研究をおこなう。1987年5月 国立がんセンター研究所ウイルス部へ復職した[3]。
1999年8月 岡山大学医学部附属分子細胞医学研究施設 病態分子生物学部門の第3代教授として着任した。大学院化や法人化による組織改編などを経て、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 腫瘍ウイルス学分野と改称。
岡山大学を退官までに数多くの功績を残した。『C型肝炎治療に使われる抗ウイルス薬「リバビリン」が特殊な酵素の働きを抑制』[4]、『抗HCV薬リバビリンの効き目を決める分子機構を解明』[5]、『リバビリンが脂質生合成を抑制』[6]など。
所属学会
編集関連項目
編集脚注
編集- ^ “病原ウイルス学メンバー”. 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 (2021年2月20日). 2021年2月20日閲覧。
- ^ “人生振り返れば、同期に感謝 岡山大学名誉教授 加藤宣之(20期1977年卒)”. 北海道大学薬学部同窓会 (2024年3月1日). 2024年3月1日閲覧。
- ^ “研究者の魂源 岡山大学名誉教授 加藤宣之(20期1977年卒)”. 北海道大学薬学部同窓会 (2022年10月21日). 2022年10月21日閲覧。
- ^ “岡山大教授らC型肝炎治療薬、機能解明「リバビリン」特殊酵素の働き抑制”. 岡山の医療健康ガイド MEDICA (2009年12月7日). 2009年12月7日閲覧。
- ^ “抗HCV薬リバビリンの効き目を決める分子機構を解明”. 岡山大学 (2013年5月17日). 2013年5月17日閲覧。
- ^ “脂肪肝および肝がんの予防薬として期待 - リバビリンが脂質生合成を抑制”. TECH+(テックプラス) (2017年7月31日). 2017年7月31日閲覧。
外部リンク
編集- 加藤宣之 - researchmap
- 加藤宣之 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
- 岡山大学学術研究院 医歯薬学域 腫瘍微小環境学分野 公式
- 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 医歯薬学専攻医学系講座 病原ウイルス学 公式