劇場版マクロスΔ
『劇場版マクロスΔ』(げきじょうばんマクロスデルタ)は、サテライト制作による日本のアニメーション映画。2016年放送のテレビアニメ『マクロスΔ』の劇場版作品である。
劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ(第1作) 劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!(第2作) | |
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監督 |
河森正治 ヤマトナオミチ(第2作副監督) |
脚本 |
根元歳三 河森正治(第1作) |
原作 |
河森正治 スタジオぬえ |
出演者 |
内田雄馬 鈴木みのり 瀬戸麻沙美 小清水亜美 JUNNA(歌) 安野希世乃 東山奈央 西田望見 |
音楽 |
鈴木さえ子 TOMISIRO 窪田ミナ |
制作会社 | サテライト |
製作会社 |
ビックウエスト 劇場版マクロスデルタ製作委員会 |
配給 | ビックウエスト |
公開 |
2018年2月9日(第1作) 2021年10月8日(第2作) |
上映時間 |
120分(第1作) 110分(第2作)[1] |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | $1,553,444(第2作)[2] |
前作 | マクロスFB7 銀河流魂 オレノウタヲキケ! |
『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』(げきじょうばんマクロスデルタ げきじょうのワルキューレ)は、2018年2月9日よりTOHOシネマズ系映画館ほかで公開された[3]。
『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』(げきじょうばんマクロスデルタ ぜったいライブ)は、2021年10月8日より公開[4]。同時上映は『劇場短編マクロスF 〜時の迷宮〜』[5]。
概要
編集激情のワルキューレ
編集2016年10月のテレビアニメ『マクロスΔ』放送終了から約1年半の期間を経て公開された、劇場版作品である。キャッチコピーは「いつか この声が果てる その日まで[6]」。タイトルの「ワルキューレ」とは作中に登場する女性5人組の「戦術音楽ユニット」であり、その歌と声を担当する5人の声優・歌手が現実においても音楽活動を行っている。
「マクロスシリーズ」の前作『マクロスF』では最終話のテレビ放送直後に『劇場版 マクロスF』の製作が発表されたが、『マクロスΔ』の場合は放送終了後に映画化が検討されるものの、なかなか決まらずにいた[7]。音楽担当の福田正夫プロデューサーらは、2017年1月のワルキューレ2ndライブ(横浜アリーナ2DAYS[8])が最後のステージになると思い、様々なゲスト出演者を呼んでオールスター的な構成にした[9]。ワルキューレのメンバーは今後のことを知らないまま、ライブ最終日の本番前の楽屋でスタッフの「続きはやらないみたいですよ」という声を耳にしたが[10]、悔いの残らないようやり尽くすという気持ちでステージに臨んだ[11][12]。河森正治総監督は5人のパフォーマンスと観客の盛り上がりに感激し、打ち上げの挨拶で「ここまでがんばったワルキューレをここで終わらせてはいけない。許されるならデルタを続けたい」と述べ、ワルキューレのメンバーは号泣した[9]。番組プロデューサー陣も河森と同じ思いを抱き、「絶対に劇場版をやる」という方向に進むことになった[7]。なお、このライブ終演後に「マクロスシリーズ テレビアニメ最新作 2018年放送」が発表されたが[13]、『劇場版マクロスΔ』前後編が完結した2021年時点でも実現していない。
2017年8月5日にワルキューレが野外音楽フェスティバル「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」に出演した当日に映画製作がサプライズ発表され[14]、同年10月9日にラゾーナ川崎で行われた発表イベントで河森総監督から正式タイトルと公開日が発表された[15]。
来場者特典として、公開第1週目は実田千聖(CAPCOM)によるワルキューレメンバーの描き下ろしイラストミニ色紙全5種類[16]、第2週目はワルキューレを演じるアーティストの写真を用いた「アーティスト Photo ポストカード」全6種類[17]、第3週目から第5週目はフィルムコマ[18][19][20]がそれぞれランダムで配布された。
映画の内容はテレビ版のシナリオを再構築し、ストーリーの一部変更や新作シーン・再撮影を追加したものである[15](河森は再構成ならぬ「改・構成」と表現する[7])。これまでのシリーズと同様、テレビ版から劇場版になる際に変わる部分が多い[21]。「改・構成」は総カット数2,100 - 2,200のうちバンク(テレビ版からの流用)が約1,000、新作カットが約500、バンクに手を加えた「バンク+α」が約700となる[22]。まず河森がバンクの流用編集メモと大まかなあらすじを作ってからシナリオの打ち合わせに入り、前半のバンクメインパートはシナリオなしで河森が直接絵コンテを作成し、後半の新作メインパート[注 1]は脚本の根元歳三が参加してシナリオを作成した[22]。絵コンテは新作カットの多いシーンから先にあがり、バンクに手を加える部分は絵コンテによる指示から制作管理表が作成され、アニメーターや背景スタッフが入って細部の変更から、ときにはほぼ新作に近いような作業まで実施した[22]。
劇場版のポイントとして、ワルキューレの新曲や戦闘シーンの補強が挙げられる[15]。新曲「チェンジ!!!!!」が流れるワルキューレの新規ライブシーンは、シリーズの本編映像で初めてキャラクターを含めてすべてコンピュータグラフィックス(CG)で描くという試みがなされている[23]。河森は過去のシリーズ作品でも未来的なステージ演出を試みてきたが、本作の制作時点における現実世界ではすでにプロジェクションマッピングなどの技術が普及しており、それを超えるインパクトを表現する必要から重力の制約を外し、ロシアでの取材時に見かけた時計台の幾何学的なオブジェクトを参考にしたライブステージを構成した[23]。キャラクターのCGはリズムゲーム『歌マクロス スマホDeカルチャー』のモデルをベースとして大画面用に再監修したものが制作され、手描きでは難しい実田によるキービジュアルの衣装が用いられている[24]。また河森によるとテレビ版の後半では戦闘シーンが「諸事情」によって少なくなり、三段変形を特徴とする主役メカの可変戦闘機もバトロイド(人型ロボット)形態をあまり出せなかったことから、「そのストレス解消的な」戦闘シーンの追加やバトロイドの出番の補強などを行なっているという[25]。
ワルキューレの2ndライブで受けた印象から、「情熱やテンションの高さ」を劇場版のモチーフにしている[7]。河森は上映時間の関係もあって、本作はこれまでシリーズ作品の伝統的要素だった「三角関係」よりもワルキューレを中心に据えた物語の構成となっており、またタイトルの「激情」は「劇場版」とかけつつ、初見の観客でも楽しめるよう謎解きより感情を重視していることを表明したものだと語っている[26]。
「Filmarks」が発表した2月第2週(10日・11日・12日)の初日満足度ランキングでは第6位[27]。「ニュータイプアニメアワード2017-2018」では、「メカデザイン・プロップデザイン賞」で第7位となった[28]。
2018年5月11日からは、TOHOシネマズの各劇場で河森監督監修によるMX4D版が上映された[29]。
絶対LIVE!!!!!!
編集『激情のワルキューレ』からおよそ3年8か月を経て公開された完全新作劇場版。キャッチコピーは「歌うことは 生きること[30]」、「逝かせてあげる 堕天使の歌で[31]」、「銀河争奪歌合戦[4]」。
2018年9月23日、『激情のワルキューレ』の映像ソフト購入者限定イベント「ワルキューレ『扇情のプレミアムライブイベント』at 豊洲PIT」で完全新作劇場版の製作が発表された[32]。2019年6月1日・2日開催のイベント「SANKYO presents MACROSS CROSSOVER LIVE 2019 at 幕張メッセ」で『絶対LIVE!!!!!!』のタイトルが発表され[33]、2020年10月3日には2021年公開予定とされた[30]。2021年2月6日にライブ配信された「#エアマクロス F(フロンティア)ライブ2021」で、『劇場短編マクロスF 〜時の迷宮〜』との同時上映となることが発表された[34]。2021年7月4日には公開時期が「2021年秋」とされ[5]、2021年9月18日、公開日が2021年10月8日に決定したことと、新音楽ユニット「Yami_Q_ray(ヤミキューレ)」を描いたキービジュアルと本予告が発表された[4]。本予告では、第1作『超時空要塞マクロス』をはじめとするシリーズ作品における天才パイロットで、『Δ』のキャラクターのひとりミラージュ・ファリーナ・ジーナスの祖父であるマクシミリアン・ジーナス(マックス)が登場することも明かされた[4][35]。
公開前日の10月7日22時からは、YouTubeとSHOWROOMで『マクロスがとまらない』の特別番組『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!! 10.8全国ロードショー 劇場版マクロスΔ冒頭5分29秒を一緒に観よう!!!!!! 〜マクロスは絶対とまらない〜』がライブ配信され、『絶対LIVE!!!!!!』の冒頭5分29秒が流された[36]。また2021年10月10日まで、東京メトロ新宿駅のメトロプロムナードに大型ポスターが掲出された[37]。
公開日からの入場者特典として、2022年4月9日・10日に幕張メッセで開催される「ワルキューレ LIVE 2022 〜Walküre Reborn!〜」のチケット先行申し込み用シリアルコードが記された原画アートカードが配布された[38]。絵柄は5週目まで1週間ごとに異なる3種類からランダムで配布され、6週目と7週目はシリアルコードのつかない原画カードが各週2種類配布された[39]。
前作に引き続き監督を務める河森は、『激情のワルキューレ』の続編制作を期待する話を以前からしていたところ、「『マクロスF』と同時上映という形式ならいけるんじゃないかという声が出てきた」という経緯があって実現したことを語っている[40]。本作と『時の迷宮』は、ほぼ並行制作であったという[41]。
『激情のワルキューレ』がワルキューレを中心に据えた物語であったことから、『絶対LIVE!!!!!!』では物語の本来の主人公であるハヤテ・インメルマンとその相手役となるワルキューレメンバーのフレイア・ヴィオン、そしてハヤテが所属するΔ小隊の活躍と成長を描くことが決まっていた[42]。ハヤテとフレイアの関係を中心に描くにあたり、河森は「三角関係」を本作では「やらない」と明言したといい、その意思表示も兼ねて序盤でハヤテがフレイアに告白するシーンを入れている[42]。そのぶん、『Δ』においてハヤテをめぐる三角関係の一角を担った[43]ミラージュも、別のかたちでの活躍が描かれている[42]。本作でフレイアが迎えることになる結末については、議論のすえに全員が覚悟を決める瞬間があり、脚本を手掛けた根元も「自分達が、それを避けているから、そこを避けている限りまとまらない、という事に気づいた」と語った[42]。
制作にあたっては6つから7つのパートに分け、各パートごとに演出と作画監督を起用する方法がとられた[42]。メカアクションのシーンは河森がみずから絵コンテを切っており、上がってきたCGのカットもすべてチェックして仕上げている[42]。冒頭、フレイアの故郷ウィンダミア王国で開催される停戦記念ライブのシーンは新曲「唇の凍傷」が用いられ、前作と同じくフルCGで表現されているが、差別化のために会場を街全体に展開し、雪に覆われたウィンダミアのイメージからスケートや雪の結晶などをモチーフとしてワルキューレが空中でスケートを行なうライブとなった[44]。
アフレコが行なわれたのは公開の1年前であった[45]。この際スタッフの配慮により、フレイア役を演じる鈴木みのりのために河森と話す機会が作られたといい、鈴木は「この様な結末にいくまでの経緯。フレイアを通し、作品を通し、何を伝えたいか?という話を、河森監督から聞いた。頑張ろうと思った。」と明かしている[45]。本作はエンドロール後にラストシーンが入るが、これは出演者にも知らされておらず、アフレコ終了後、ハヤテ役の内田雄馬とフレイア役の鈴木だけが居残りとなり、サプライズとして河森がふたりにラストシーンを書いた紙を渡した[46][注 2]。
タイトルの「LIVE」は歌の「LIVE」と生きることの「LIVE」をかけている[48]。感嘆符を6つ並べた「!!!!!!」はワルキューレの5人と、上述のラストシーンに登場するキャラクターを表している[49]。
興行通信社が発表した10月9日・10日の全国映画動員ランキングでは初登場第6位[50][51]、翌週の10月16・17日は第8位[52]、第3週の10月23日・24日は第11位[53]。「Box Office Mojo」の調べによると興行収入は1,553,444米ドル[2]。
「Filmarks」が発表した初日満足度ランキングでは第2位を記録した[54]。「アニメイトタイムズ」が発表した「アニメ映画ソング神曲ランキング2021」では、挿入歌の「唇の凍傷」が第3位、「ワルキューレはあきらめない」 が第11位、「ALIVE〜祈りの唄〜」が第18位にランクインした[55]。「ニュータイプアニメアワード2021-2022」では、「プロップ・メカデザイン賞」で第3位、「作品賞(映画)」で第9位となった[56]。
2022年9月16日からはMX4D版が上映され、同月17日には監督の河森とフレイア役の鈴木が舞台挨拶を行なった[57][41]。
ストーリー
編集『激情のワルキューレ』のストーリー
編集21世紀、異星人ゼントラーディと戦争を経て和平を結び「新統合政府」を樹立した地球人類は、種の存続を目的に、「フォールド」と呼ばれる超時空航行・通信技術を用いて宇宙移民を開始し、半世紀あまりのあいだにさまざまな異星の人類種と出会いながら、その版図を銀河系全域へと拡大しつつあった。しかしあるとき、突如自我を失い暴徒と化す病「ヴァールシンドローム」が人類種のあいだで蔓延しはじめる。星間複合企業体「ケイオス」はこれに対抗すべく、ヴァールを沈静化する「生体フォールド波」を発する歌声をもつ戦術音楽ユニット「ワルキューレ」を結成し、可変戦闘機VF-31 ジークフリードを駆る「Δ(デルタ)小隊」がその護衛を務める。
西暦2067年、銀河系辺境域の「ブリージンガル球状星団」。ワルキューレとΔ小隊は惑星イオニデスで発生したヴァールの鎮圧中、所属不明の可変戦闘機部隊(アンノウン)と遭遇する。戦いのなか、ワルキューレ以外の生体フォールド波を探知したΔ小隊の新人パイロット、ハヤテ・インメルマンは、同僚のミラージュ・ファリーナ・ジーナスの制止も聞かず、発信源の貨物船へと潜入する。ハヤテはそこで、自分の歌によってヴァールを沈静化する少女、フレイア・ヴィオンと出会う。
ワルキューレに入るために故郷を飛び出してきたフレイアはその素質を認められ、本拠地の惑星ラグナで訓練に励むものの、本来の実力を発揮できずにいた。ハヤテは元気づけるためにフレイアを自分の機体に乗せて飛び、ワルキューレメンバーもフレイアのために歓迎会を開いて、ワルキューレ結成以来の苦労を語る。
そして、ワルキューレは惑星アル・シャハルでフレイアのデビューライブを開催する。しかしその途中、例のアンノウンが襲来し、さらに謎の歌声が響くとともにヴァール化した新統合軍と駐留ゼントラーディの部隊が市街地で暴れはじめる。命がけの状況下でフレイアの歌の力がついに覚醒し、ワルキューレとΔ小隊の活躍によりヴァールは沈静化するが、アンノウンはその正体がフレイアの故郷「ウィンダミア王国」の精鋭部隊「空中騎士団」であることを明かし、王国の実権を握る宰相ロイド・ブレームが新統合政府に対して宣戦を布告する。自分たちウィンダミア人こそが、かつて銀河を支配し人類種を創造した星間文明種族「プロトカルチャー」の正統な後継者だと信じるロイドは、新統合政府による搾取からの解放を大義に掲げつつ、国王ハインツ・ネーリッヒ・ウィンダミアが歌う「風の歌」によってヴァールを操り、球状星団内の各惑星に眠るプロトカルチャー遺跡を復活させてフォールド波増幅発信フィールドを完成させようとしていた。
故郷が戦争をはじめたことで動揺を隠せずにいるフレイアを励ますため、ワルキューレらケイオスの面々は誕生日を祝うサプライズパーティーを開く。短命種族であるウィンダミア人にとって人生の折り返しとなる日をこのようなかたちで迎えられたことにフレイアは感涙し、さらにハヤテから故郷を思い起こさせる人工雪をプレゼントされ、大きく思いを深める。そのかたわらで、Δ小隊のエース、メッサー・イーレフェルトは、ワルキューレのリーダー、カナメ・バッカニアに、かつて自身がヴァール化しかけた際、その歌声によって救われていたことを明かし、小隊から去ることを告げる。メッサーは以前よりヴァール化とそこからの回復を繰り返しており、その肉体はすでに限界を迎えていた。
ウィンダミアの狙いを探るため、ケイオスはウイルスを仕込んだワルキューレの映像を銀河ネットワークに配信して通信障害を引き起こし、その隙にワルキューレとΔ小隊が前回の戦闘で強力な生体フォールド波が観測されたアル・シャハルの遺跡へと突入する。ワルキューレが歌で遺跡に干渉しようとしていることを察知したロイドがハインツに「風の歌」を歌わせると、両者の歌が激しく干渉しあい、各惑星の遺跡上にプロトカルチャーの巨大システムが出現する。その干渉の影響で、ハインツはウィンダミア人の老化現象である皮膚の結晶化が急激に進行し、フレイアの手にも結晶化が生じる。歌が止んだことでワルキューレとΔ小隊は空中騎士団の猛攻を受け、絶体絶命の危機におちいる。そこへメッサーが駆けつけ、カナメの歌声とともに、これまでの戦いで自身と互角に渡りあった空中騎士団のエース、キース・エアロ・ウィンダミアと激闘を交わす。その果てに勝利するものの肉体の限界を超えたメッサーは、カナメの腕に抱かれながら最期を迎える。ウィンダミア側のさらなる攻撃によりハヤテとミラージュは撃墜されて行方不明となり、ワルキューレは捕虜にされる。
ロイドはワルキューレのエース、美雲・ギンヌメールの正体が、新統合軍によって盗み出されたウィンダミアにおける伝説の存在「星の歌い手」の細胞から造られたクローンであることをワルキューレメンバーに告げ、さらにみずからが流したプロパガンダ映像を信じてワルキューレを非難する人々の姿を見せ、ウィンダミアへの協力を促す。これに対しフレイアたちは、自分たちの歌を必要とする者がいる限り、命をかけて歌いつづけると言い切る。
ケイオスはワルキューレを奪還すべく、ウィンダミア主力艦隊への奇襲作戦「オペレーション・ラグナロク」を始動する。一方、敵艦に潜入していたハヤテとミラージュも、それぞれ鹵獲(ろかく)されていたメッサーの機体と、待機中の機体に搭乗して出撃するが、ウィンダミア艦隊はラグナに出現した、異常なフォールド波を発する巨大神殿のもとへ向けてフォールドを行う。ロイドに操られた美雲の「星の歌」によってプロトカルチャーシステムが起動し、全銀河の人類種の意識をひとつに統合させ、銀河そのものともいうべき巨大なネットワークを形成する。自我が薄れゆくなか、ハヤテを思うフレイアの「命の歌」をきっかけに、ハヤテたちやワルキューレメンバーは意識を取り戻し、美雲も仲間たちの歌声に応じて呪縛を打ち破る。しかし、逆上するロイドの感情に呼応して、プロトカルチャーシステムが暴走をはじめる。フレイアたちは空へと飛び出して意識を奪われかけたハヤテたちに歌を届け、ワルキューレとΔ小隊の命をかけた姿に心を動かされたキースは、空中騎士団を率いてその援護に回る。ハヤテとミラージュは巨大神殿内部に突入し、美雲の救出と中枢部の破壊に成功する。そしてキースは盟友であったロイドを討ち、最期の瞬間に心を通わせながら、ともに爆炎のなかに姿を消す。ウィンダミアは新統合政府に和平交渉の申し出を行い、戦争終結への道筋が立てられる。
その後、ケイオスの面々は「クラゲ送り」と呼ばれるラグナの風習に従ってメッサーの魂を海へと還し、ワルキューレは夜明け空に浮かび上がってゆくクラゲの群れのもとで「命の歌」を捧げる。
『絶対LIVE!!!!!!』のストーリー
編集2068年[58]、ウィンダミアと新統合政府の和平交渉が進められるなか、ワルキューレはウィンダミアの王都ダーウェントで停戦記念ライブを開催する。そしてフレイアはワルキューレメンバーやΔ小隊、空中騎士団とともに故郷レイブングラス村に帰り、村人たちに暖かく迎え入れられ楽しいひとときを過ごす。しかしそこへ、異星人の排斥を叫ぶ村人の一団が現れて場を荒らしだす。空中騎士団のボーグ・コンファールトは彼らと同じく地球人に対するわだかまりを抱えながらも、ハインツの意思に従ってワルキューレの護衛に回り、神官のヨハン・ウインリーが仲裁に入ることで、ひとまず争いは避けられる。その夜、フレイアは祖母や両親たちから受け継がれてきた大切なリンゴ畑をハヤテに案内し、ハヤテもパイロットだった亡き父ライトとの思い出を語る。ウィンダミアに伝わる伝説の歌を歌うフレイアに、ハヤテは自分の思いを告白し、フレイアは自分を10日しか咲かないリンゴの花にたとえて躊躇しつつも、ハヤテの思いに応えようとする。
そのとき、謎の歌声とともに改造マクロス級「バトル・アストレア」が出現し、同艦に搭載された無人可変戦闘機(ゴースト)部隊が襲撃を開始する。爆撃により村とリンゴ畑が火の海と化すなか、ワルキューレは歌で敵の生体フォールド波に対抗し、Δ小隊と空中騎士団、旗艦を発進させたハインツが迎撃にあたるが、美雲に似た「闇の歌い手」の歌で強化された敵の猛攻に追いつめられてゆく。そこへ、ミラージュの祖父マクシミリアン・ジーナス(マックス)が艦長を務めるケイオス・リスタニア支部所属「マクロス・ギガシオン」が駆けつけ、ワルキューレとΔ小隊、ボーグたちを収容してウィンダミアから撤退する。
ギガシオンの医務室でハヤテたちは、村人を守るために遺跡のバリアを起動し、感覚器官「ルン」を激しく輝かせて全身が結晶化したヨハンの最期に立ち会う。ヨハンは、特務諜報員だったライトが「星の歌い手」の細胞をウィンダミアのために奪還しようと尽力したことをハヤテに語り、ルンを輝かせて歌うことの代償にみずからの命を削っていたフレイアには「なんのために生き、なんのために歌うのか」を考えるように告げる。
ウィンダミアとラグナを制圧した組織「ヘイムダル」の指導者イアン・クロムウェルは、新統合政府に多大な影響を及ぼしケイオスに指示を与える存在「レディM」がプロトカルチャーの進んだテクノロジーを制限・独占することで人類を裏から支配してきたと主張し、これを排除して人類を解放すると宣言する。もうひとりの「星の歌い手」の細胞を組み込んだ量子AIシステム「セイレーンデルタシステム」から生まれたヴァーチャロイド「闇の歌い手」を利用し、球状星団の遺跡すべての制圧をもくろむヘイムダルに対抗すべく、マックスはレディMからのオーダーを皆に伝える。
ギガシオンは反攻拠点である元ゼントラーディの工場衛星にたどりつく。Δ小隊は新たにボーグを隊員に加え、ワルキューレの歌に共鳴して性能を向上させるフォールドクォーツを増設した機体、VF-31AX カイロスプラスの訓練に入るが、天才パイロットであるマックスとの模擬戦で惨敗を喫する。ハヤテとボーグのいがみ合いを制止しつつも自身の才能に劣等感を抱くミラージュに対し、マックスは「エースの才能はない」と断じる。ハヤテは、燃える畑で拾っていたリンゴの実をフレイアに届け、種から畑をよみがえらせようと励ますが、寿命の異なる種族としての違いに直面することになり、ミラージュやワルキューレのメンバーは、悩むふたりを後押しする。
ギガシオンのブリッジに戻ったマックスとΔ小隊の隊長アラド・メルダースは、潜入していたヘイムダルのロボット兵器に襲われる。なんとかこれを破壊するもののアラドは重傷を負い、ギガシオンの居場所と亜空間に存在するレディMこと「レディ・メガロード-01」の座標を敵に把握される。ほどなくして敵ゴーストの編隊が襲来し、セイレーンデルタシステムがワルキューレを学習することで、「闇の歌い手」は5人のヴァーチャロイド・ユニット「Yami_Q_ray(ヤミキューレ)」となる。その歌により球状星団の各惑星にプロトカルチャーシステムが出現し、全銀河につながるスーパーフォールドゲートが形成される。侵入した敵を迎撃するハヤテの危機に際して、極限まで高まったフレイアの生体フォールド波が共鳴し、ハヤテは感覚拡張を起こして意識を暴走させながらも善戦する。しかし、そのために激しくルンを輝かせたフレイアは結晶化が全身に広がり、立つこともままならなくなるほどに衰弱する。
爆発する工場衛星から離脱し、他の艦隊と合流したギガシオンは、惑星アルヴヘイムの遺跡に開かれるゲートを利用してウィンダミアへと攻め込む作戦に臨む。作戦開始直前、フレイアは治療室を抜け出しワルキューレとして歌おうとしながらも、ハヤテに死への恐怖を吐露して葛藤に苦しむ。それを聞いたハヤテは、自分と一緒に生きてほしいと願ってフレイアを抱きしめる。
銀河各地にゲートが開き戦乱が勃発するなか、「オペレーション・ヨルムンガンド」を始動したギガシオン率いる艦隊はゲートを突破し、ウィンダミアへとたどり着く。亜空間へつながるゲートを開いてメガロード-01を出現させ、主砲ハイパーマクロスキャノンでこれを消し去ろうとするアストレアに対して、アラドの任命によりミラージュが隊長を務めるΔ小隊がフォールドジャミングで歌の効果を封じ、ギガシオン率いる艦隊がマクロスキャノンを一斉に発射するが、ジャミングに対応したセイレーンデルタシステムに強化された次元バリアに防がれる。ウィンダミアの地表もろともメガロード-01を葬ろうとする主砲の発射を阻止するには、ワルキューレの歌でカイロスプラスの出力を上げて次元バリアを突破し、アストレア内部のシステムを破壊するしかない。いつかあらゆる戦いを終わらせて皆で一緒に生きるというハヤテの言葉に呼応して、フレイアはリンゴの種を入れたペンダントを身につけ、ワルキューレメンバーと合流する。自分にとって生きるとはワルキューレとして歌うことだというフレイアは、皆と一緒に「絶対生きたい」と叫ぶ。ワルキューレの5人は思いをひとつにして熱唱し、ハヤテも歌に支えられながらワルキューレを守って飛ぶ。激戦のなか、ミラージュはリーダーとしての才能を開花させ、それを見たマックスはブリッジで指揮を執るアラドに艦長の座を譲り、パイロットとして出撃する。そしてハヤテはマックスとΔ小隊に背後を任せ、アストレアへと突撃する。次元バリアに阻まれたハヤテに向けて、フレイアたちはウィンダミアに伝わる伝説の歌を歌う。その歌を感じ取ったウィンダミア人たちも合わせて歌い、それぞれのルンがまるで花のように輝きだす。セイレーンデルタシステムの内部でも大きな変化が生じてYami_Q_rayの闇フレイアも同じ歌を歌いだし、ハヤテはついにバリアを突破してアストレアのブリッジに突入する。艦にひとり残ったクロムウェルの手により主砲が放たれる寸前、ギガシオン率いる艦隊の砲撃が命中して照準は外れ、発射時の誘爆によりアストレアは爆沈する。ハヤテは、「星の歌い手」の細胞から生まれた新たな命を宿したセイレーンデルタシステムの中枢部を保護して生還する。
ウィンダミアの大地に降りてゆくギガシオンのステージで目を覚ましたフレイアに、ハヤテはセイレーンデルタシステムから取り上げた、頭にルンをもつ赤子の姿を見せる。そしてハヤテに抱きかかえられたフレイアの眼前には、歌いつづけるウィンダミア人たちの「ルンの花」がリンゴの花のように美しく輝く光景が広がる。それからしばらく語りあったのち、フレイアはハヤテと口づけを交わし、安らかな眠りにつく。
時は流れ、白い花を咲かせたリンゴ畑で、ハヤテとルンをもつ子供が仲睦まじく過ごしているところで物語は終わる。
登場人物
編集当記事では各人物の基本設定、およびテレビ版『マクロスΔ』との相違点について記す。
『激情のワルキューレ』からの登場人物
編集- ハヤテ・インメルマン
- 声 - 内田雄馬
- Δ小隊5番機に搭乗する新人パイロット。
- 『激情のワルキューレ』では物語冒頭からΔ小隊に所属しており、フレイアとは貨物船で出会うことになる。最終決戦ではメッサーの乗機であったVF-31Fのリル・ドラケン装備型に搭乗する。その際、コクピットでメッサーの写真を見つけ、メッサーの分まで飛び続けると覚悟を決める。最終決戦ではキースら空中騎士団の援護を受け、巨大神殿中枢部を破壊する。
- 『絶対LIVE!!!!!!』では、テレビ版における要素のうち前作で描かれなかった父ライトのエピソードや胸のペンダント(フォールドクォーツ)の正体、フレイアとの共鳴による感覚拡張などに触れられる。フレイアに愛を告白して一緒に生きてほしいと望むものの、生きる時間が異なるという現実に直面して苦悩する。それでもフレイアとともに生きることを望んで戦いに身を投じ、覚悟を決めたフレイアたちの歌に支えられて敵艦内部に突入し「星の歌い手」の細胞から生まれた新しい命を救い出す。そして、全力で歌いきり全身が結晶化したフレイアと語り合い、最初で最後の口づけを交わす。エンディング後のエピローグでは、成長した「星の歌い手」の子供とともに過ごしている姿が描かれる。
- フレイア・ヴィオン
- 声 - 鈴木みのり
- 惑星ウィンダミアのレイブングラス村から飛び出してきた少女で、ワルキューレの新メンバーとなる。
- 『激情のワルキューレ』では、貨物船でヴァールに襲われていたところでハヤテと出会う。テレビ版ではオーディションを受ける会場(惑星)を間違えるが、『激情のワルキューレ』では故郷の村が旧暦だったためオーディションの日付を間違える。アル・シャハルの遺跡で美雲、ハインツの歌と干渉した際に右手に結晶化が生じ、最終決戦ではプロトカルチャーシステムが暴走するなかでハヤテのために命がけで歌い、結晶化が顔にまで広がるが、システムの停止後は右手のみにまで回復する。
- 『絶対LIVE!!!!!!』では、ハヤテと互いの思いをより深めるが、激しくルンを輝かせて歌うことにより結晶化が進行し、寿命が縮んでゆくことでハヤテたちとの違いを意識することになる。ヘイムダルとの戦いでハヤテの危機に生体フォールド波を極限まで高めて歌ったために結晶化は全身にまで広がり、ワルキューレでありたいと願いながらも死への恐怖で歌えなくなる。最後の戦いではワルキューレとして全力で生きることを決断して熱唱し、自分たちの歌声とハヤテが守った「星の歌い手」の赤子と「ルンの花」を咲かせて歌う人々の姿を見届け、ハヤテの腕に抱かれつつその生涯を終える。
- ミラージュ・ファリーナ・ジーナス
- 声 - 瀬戸麻沙美
- Δ小隊4番機のパイロット。エースパイロットの名門といわれるジーナス家の出身。
- 『激情のワルキューレ』では物語冒頭からハヤテとペアを組み「爆弾コンビ」と呼ばれている。テレビ版にあったフレイアとの三角関係描写は控えめとなっているが、ハヤテを意識しているようなシーンはある。愛機であるVF-31Cを途中で失うが、最終決戦では敵から奪い、パーソナルカラーの赤紫に変更したドラケンIIIに搭乗する。天才パイロットとうたわれた祖父母の名声による重圧を乗り越え戦う覚悟を決め、ハヤテとともに巨大神殿に突入し美雲を救い出す。
- 『絶対LIVE!!!!!!』では、再会した祖父のマックスにより、優しすぎる性格ゆえに必勝の意思がなく「エースの才能はない」と指摘される。ハヤテに対する思いはその自由さへのあこがれであったことを自覚し、悩むフレイアを応援する。のちに負傷したアラドによってΔ小隊の隊長に任命され、最終決戦ではハヤテたちに後れをとるが、それをきっかけに隊員の位置を把握して先を読んだ的確な指示を出し、リーダーとしての才能に目覚める。
- 美雲・ギンヌメール
- 声 - 小清水亜美 / 歌 - JUNNA
- ワルキューレのエースボーカル。その正体はウィンダミアの神殿から新統合軍に奪われレディMの手に渡ったプロトカルチャーの遺産「星の歌い手」の細胞から生み出されたクローン。
- 『激情のワルキューレ』においては、捕虜となった際にウィンダミア側の分析を受け、そこで初めて正体が明らかにされる。みずからの出生の秘密が明かされても「歌は兵器でも道具でもない」と言い切る。
- 『激情のワルキューレ』映像ソフトの特典ピクチャードラマ「パジャマの女神達」では、好物がホットミルクで炭酸飲料も飲んだことがなく「味覚が子供」と言われる[注 3]。
- 『絶対LIVE!!!!!!』では、レイブングラス村の子供たちにリンゴミルクしか飲まないことを馬鹿にされ、リンゴスパークリングを一気飲みしてみせる。フレイアの結晶化が進行して歌えなくなった際は、大粒の涙を流して泣く。最終決戦ではフレイアの覚悟を受けて熱唱し、その最期を見届けて「5人でひとつのワルキューレ」としてメンバーたちとともに歌いつづけることを誓う。
- カナメ・バッカニア
- 声 - 安野希世乃
- ワルキューレのリーダー。
- 『激情のワルキューレ』ではメッサーとの関係に絞った描写がなされ、アラドを意識しているような描写は完全になくなっている[59]。美雲の歌を初めて聞いた際に負けを認めていたテレビ版とは違い、はじめから美雲に対しても「負けたくない」という思いを抱いている。最終決戦ではハヤテとミラージュの戦いぶりにメッサーの飛ぶ姿を重ねる。
- 『絶対LIVE!!!!!!』では、レイブングラス村の人々にトップアイドルのランカ・リーとソロアイドル時代に共演したことがあると語るが、レイナとマキナによって実際は銀河カバのロデオに挑戦するところをスタジオのランカが見ていただけであることを画像つきで暴露される。フレイアとの関係に悩むハヤテに対しては、話せなくなってからでは遅いと助言を送り、最終決戦では、メッサーの遺品のブレスレットを身につけて作戦に臨む。
- レイナ・プラウラー
- 声 - 東山奈央
- ワルキューレの電子戦担当。
- 『激情のワルキューレ』ではカナメ、マキナとともにフレイアの新人歓迎会を開催する。最終決戦では美雲に対し仲間だと叫び、ロイドの呪縛を解き放つ大きな一因となる。
- 『絶対LIVE!!!!!!』では、セイレーンデルタシステムの正体を解析し、マキナとともにカイロスプラスの完成に携わる。最終決戦ではメンバーと合流して熱唱するフレイアが倒れそうになったとき、真っ先に駆け寄って支える。
- マキナ・中島
- 声 - 西田望見
- ワルキューレのメカニック担当。
- 『激情のワルキューレ』では、曽祖父が『マクロス ゼロ』に登場する中島雷造であることが明確にされている[注 4]。メッサーの死後、敵の攻撃からレイナをかばって負傷し、ウィンダミア側の医務室で治療を受け、のちに独房から脱出したメンバーと合流する。
- 負傷後、ハヤテたちと合流してVF-31にリル・ドラケンを装着する場面が描かれる予定もあったが、尺が10分足りず実現しなかった[63]。
- 『絶対LIVE!!!!!!』では、マクロス・ギガシオンでジークフリードとカイロスからカイロスプラスを組み上げる[注 5]。フレイアの結晶化が広がり歌えなくなった際には、ハヤテが拾ったリンゴの種を入れたペンダントを作って贈る。
- レイブングラス村のシーンでマキナが村人たちに贈るキスマークは、河森の案でマキナ役の西田のものをスキャンで取り込んで用いている[66]。
- アラド・メルダース
- 声 - 森川智之
- Δ小隊の隊長で、1番機のパイロット。
- 『激情のワルキューレ』では最終決戦にVF-31Sにアーマードパックを装備して参加する。戦争を終わらせてΔ小隊のメンバーを自由に飛ばせると誓い、ワルキューレの盾となって最後まで戦う。
- 『絶対LIVE!!!!!!』では、マクロス・ギガシオンでヘイムダルに送り込まれたロボットと戦って重傷を負い、最終決戦ではミラージュを隊長に任命してブリッジから各隊に指示を出す。マックスも気づかなかったミラージュがもつ本来の才能を見抜いており、パイロットとして出撃するマックスに艦長の座を託される。
- メッサー・イーレフェルト
- 声 - 内山昂輝
- Δ小隊2番機のパイロットで、「死神」の異名をもつエース。
- 『激情のワルキューレ』では、キースとの1対1のドッグファイトで、テレビ版で致命傷となった直撃弾をかわしてキース機を撃墜する。しかし、ヴァール化と回復を繰り返したことで内臓を損傷しており、空中戦のあとカナメの腕のなかで息絶える。その後、ハヤテとミラージュはコクピットにΔ小隊とワルキューレ、新統合軍時代の仲間と撮影した写真を忍ばせていたことを知る。
- 『絶対LIVE!!!!!!』では、メッサーが新統合軍時代に駐留していた惑星アルヴヘイムから始まる作戦に臨むカナメが、メッサーとの対話を回想する。
- チャック・マスタング
- 声 - 川田紳司
- Δ小隊3番機のパイロット。Δ小隊では唯一のラグナ人。
- 『激情のワルキューレ』では、兄弟のうち妹のマリアンヌが登場しない。最終決戦ではアラドと同じくVF-31Eにアーマードパックを装備して参加し、家族や仲間、故郷を守るために最後まで戦う。
- 『絶対LIVE!!!!!!』でも縁の下の力持ち[67]としてΔ小隊を支え、最後まで戦いぬく。
- アーネスト・ジョンソン
- 声 - 石塚運昇
- マクロス・エリシオン艦長。
- 『激情のワルキューレ』の最終決戦では操られた僚艦マクロス・グラシオンに対しクロスカウンターを決め、その動きを止める。クラゲ送りの場においては、敵味方を問わず犠牲者を出した戦いはすべて「負け戦」だという信念を語る。
- 『絶対LIVE!!!!!!』では、脚本の根元によると「アーネスト艦長は登場できなくなってしまいましたので……[68]」、監督の河森によると「前作でマクロス・エリシオンが動けない状態になってしまったので[69]」[注 6]ということで物語には絡まず、序盤のシーンでうしろ姿が描かれているのみである。
- キース・エアロ・ウィンダミア
- 声 - 木村良平
- 「白騎士」の称号をもつ空中騎士団のエース。
- 『激情のワルキューレ』ではメッサーとの空中戦で右目を失う。ワルキューレを捕虜とした際、カナメに対し、その歌声を感じ取ったと語り、メッサーにふさわしい「気高い風」であったと称える。最終決戦ではワルキューレの歌声とΔ小隊の姿をまえになすべきことをみずから悟り、ワルキューレの援護を空中騎士団に呼びかける。ロイドとの決着時には、「永遠」を追い求めたロイドに対し、自身はかつて同じ空を飛んだときにすでに「永遠」を感じていたと告げる。
- ロイド・ブレーム
- 声 - 石川界人
- ウィンダミア王国の宰相。
- 『激情のワルキューレ』では1年前にグラミア国王が亡くなっているため、はじめからウィンダミアの全権を握っている。のちにプロトカルチャーシステム出現と同時に動き出したウィンダミア側の神殿の干渉を受けて「星の歌い手」の存在を認識する。ワルキューレを捕虜とした際に美雲の正体を解明し、ほかのワルキューレメンバーもウィンダミア側に引き入れようとする。最終決戦では真の目的である全銀河の意識の一体化を目前にしながらも果たせず、自身を討ったキースに、ウィンダミア人を短い命の限界から解き放ち、永遠の平和をもたらそうとしていたという真意を明かす。
- ボーグ・コンファールト
- 声 - KENN
- 空中騎士団では最年少のパイロット。7年前の戦争で家族を失っており、地球人を激しく憎悪している。
- 『激情のワルキューレ』でもワルキューレの命を執拗に狙うが、心の奥底では少なからず魅了されており、最終決戦ではミラージュとの対決中にプロトカルチャーシステムの暴走で意識を失いかけたところをレイナとマキナの歌声に救われ、ウィンダミア旗艦シグル=バレンスの砲撃から身を挺してふたりを守る。
- 『絶対LIVE!!!!!!』では「赤騎士」の称号をもつエースとなっている[70]。ハインツに従いワルキューレの護衛を務めるが、地球人に対する憎しみは消えておらず、ウィンダミア人と地球人が結ばれることなどできないと主張する。ヘイムダル襲来時はマクロス・ギガシオンに救助され、Δ小隊6番機のパイロットとなって故郷を取り戻すために戦う。最初こそハヤテといがみ合うが、ミラージュの忠告には素直に従う。最終決戦では「ルンの花」を咲かせてフレイアたちとともに歌い、ヨハンの希望であった「風は一つに」というライトの言葉を口にする。
- ヘルマン・クロース
- 声 - 遠藤大智
- 空中騎士団の最年長パイロット。
- 『激情のワルキューレ』では高齢のため結晶化が大きく進行しながらも、銀河を解放するまで戦い続ける覚悟を示す。
- 『絶対LIVE!!!!!!』では、ヘイムダル襲来時に撃墜されながらも生還し、フレイアたちとともに伝説の歌を口ずさむ。
- カシム・エーベルハルト
- 声 - 拝真之介
- 空中騎士団のパイロット。
- 『激情のワルキューレ』では32歳で、すでに息子は成人していると語る。物語の途中で死亡するテレビ版とは異なり、最後まで生き残る。
- 『絶対LIVE!!!!!!』ではヘイムダル襲来時にヘルマンとともに出撃して撃墜されるが、同じく生還して伝説の歌を歌う。
- テオ・ユッシラ / ザオ・ユッシラ
- 声 - 峰岸佳
- 空中騎士団に属する双子のパイロット。
- 『激情のワルキューレ』では、明確な背景描写などはない。
- 『絶対LIVE!!!!!!』ではワルキューレの護衛としてボーグとともにレイブングラス村に同行する。ヘイムダル襲来時、テオは真っ先に撃墜され、ザオも奮戦むなしく撃墜される。のちにザオは負傷した姿でレイブングラス村の人々とともに伝説の歌を歌う[注 7]。
- ハインツ・ネーリッヒ・ウィンダミア
- 声 - 寺崎裕香 / 歌 - メロディー・チューバック
- ウィンダミアの幼き国王にして「風の歌」の歌い手。キースの異母弟。
- 『激情のワルキューレ』では1年前に名君といわれた先王が死去し、12歳で即位したとされる[注 8]。アル・シャハルの遺跡を通じて美雲、フレイアの歌と干渉したことによって大きく結晶化が進み、前線から退く。決戦後はウィンダミアにいながらもキースとロイドの最期を感じ取り、ウィンダミアを治めていく覚悟を決める。その際フレイアと同じく、体の結晶化があるていど回復する。
- 『絶対LIVE!!!!!!』では王都ダーウェントでワルキューレの停戦記念ライブを主催する。ヘイムダル襲来時には軍を指揮し、みずからの命を削って「風の歌」で対抗するが、力及ばず降伏に追い込まれる。その後は牢に幽閉され、最終決戦ではフレイアたちとともに伝説の歌を歌い、「ルンの花」を咲かせる。
- ベス・マスカット、ミズキ・ユーリ、ニナ・オブライエン
- 声 - 沢井美優(ベス)、金魚わかな(ミズキ)、辻美優(ニナ)
- マクロス・エリシオンのブリッジオペレーター。
- クレア・パドル
- 声 - 日笠陽子
- ワルキューレの元メンバー。ワルキューレの激しい任務に耐えきれず途中で脱退した過去が語られる。同期のリディ・ル・グローンもテレビ版と同様に登場するが、こちらはクレジットに役名が表記されていない。
『絶対LIVE!!!!!!』からの登場人物
編集- マクシミリアン・ジーナス(マックス)
- 声 - 速水奨
- ミラージュの祖父で、第一次星間大戦のころから数々の武勲を打ち立ててきた天才エース・パイロット。マクロス7船団のバトル7艦長を務めたのち新統合軍を退役し、ケイオス・リスタニア支部に所属するマクロス・ギガシオンの艦長を務めている[70]。73歳[45][注 9]という高齢でありながら、最高水準のVFであるYF-29 デュランダルを乗りこなす。
- エキセドル・フォルモ
- 声 - 大林隆介[73]
- マクロス・ギガシオンの参謀[70]。第一次星間大戦ではゼントラーディ軍の記録参謀として地球側と戦い、終戦後は新統合政府の要人として地球人とゼントラーディ人の共存共栄に尽力した。マクロス7船団時代のマックスに参謀として同行し、二人一緒にスカウトを受けてケイオスに移籍する。
- →詳細は「エキセドル・フォルモ § 『マクロスΔ』時代」を参照
- イアン・クロムウェル(Ian Cromwell[74])
- 声 - 斉藤次郎[73]
- プロトカルチャーのテクノロジーを制限しているレディMを打倒すべく決起した組織「ヘイムダル」の指導者。元・新統合軍人で、「鋼鉄のクロムウェル」の異名で呼ばれていた[75]。新統合軍第7艦隊「マクロス・アストレア」の艦長を務めていたが、8年前に自艦とともに消息を絶っていた。年齢は56歳、種族は「Quarter Zentradi」で、身長330cm、体重558kg[76]。
- 新統合軍時代はザルグガンツ戦役において、はぐれゼントラーディ艦隊を1隻で鎮圧した英雄であった。戦場での犠牲者を減らすために幾度もテクノロジーの解放を進言し、ワーゲニン戦役では時空振動弾[注 10]の使用を提言しながらも却下され、故郷の星と艦隊を滅ぼされた過去をもつ。
- 最終決戦ではセイレーンデルタシステムの異変によりアストレアの主砲ハイパーマクロスキャノンの出力が低下すると、部下たちに退艦を命じて革命の意志を託し、誘爆覚悟で艦の全エネルギーを集中させた主砲を放つ。胸には新統合軍時代の部下たちの写真と寄せ書きを忍ばせている。
- シドニー・ハント(Sidney Hunt[74])
- 声 - 櫻井孝宏[73]
- クロムウェルを支援するイプシロン財団の実力者[75]。以前はロイドに資金を提供していた。かつては諜報員で、ウィンダミアから「星の歌い手」の細胞を盗み出し、これをイプシロンに売り込むことで地位を得たとみられる。その体はすべてインプラント化されており[77]、最終決戦では想定外の学習によりセイレーンデルタシステムに異変が生じた際、何者かとの通信で指示を受け「闇の歌い手」を回収して離脱しようとしたところを、クロムウェルの部下によって破壊される。
- Yami_Q_ray(ヤミキューレ)
- 声 - 小清水亜美(闇雲) / JUNNA(闇雲・歌)、鈴木みのり(闇フレイア)、安野希世乃(闇カナメ)、東山奈央(闇レイナ)、西田望見(闇マキナ)
- シャロン・アップル型を発展させたものと推測される非合法の量子AIシステム「セイレーンデルタシステム」に、ウィンダミアの神殿から奪取された「星の歌い手」の細胞を組み込むことで生まれた、「闇の歌い手」と呼ばれるヴァーチャロイド。最初は美雲に似た「闇雲」のみだが、のちにワルキューレの歌からのディープラーニングにより「闇フレイア」「闇カナメ」「闇レイナ」「闇マキナ」を生み出し、ヴァーチャロイドユニット「Yami_Q_ray」となる[75]。
- キャッチフレーズは「超・ダークエンジェル」。決め台詞は闇雲が「歌は闇」、闇フレイアが「歌は狂気」、闇カナメが「歌は歓喜」、闇レイナが「歌は欲望」、闇マキナが「歌は絶望」。
- →詳細は「ワルキューレ (マクロスΔ) § Yami_Q_ray」を参照
- ヨハン・ウインリー(Johann Winly[74])
- 声 - 小野大輔[73]
- 風の神に仕えるウィンダミアの神官のひとり。レイブングラス村において村長以上の影響力を持っており、フレイアを子供のころから知る[70]。ヘイムダル襲来時には遺跡のバリアを起動して村人たちを守りぬき、全身を結晶化させて寿命を迎える。ウィンダミアに赴任していたハヤテの父ライトとは面識があり、ハヤテのもつペンダントはヨハンがハヤテの母に贈ったものである。
- 村長
- 声 - 宝亀克寿[73]
- フレイアの故郷レイブングラス村の長[70]。かつてフレイアに結婚相手を紹介して逃げられていたが、里帰りした際には無事を喜び、暖かく迎える。
- ライト・インメルマン
- ハヤテの亡き父。アラドの先輩のパイロットで、赴任先からはよく簡素な言葉でしたためた手紙をハヤテに送っていた。
- 正体は特務諜報員であり、ウィンダミアの神殿と遺跡の調査を任務としていた。別の諜報員に盗まれた「星の歌い手」たちの細胞を奪い返すための協力をヨハンに依頼し、ひとつを取り戻すものの、ウィンダミアと新統合政府の関係が悪化したために返すことができずレディMに渡り、自身は残る細胞を追い命を落とした。
登場メカ
編集劇場版の変更点を中心に記す。
『激情のワルキューレ』の登場メカ
編集- VF-31 ジークフリード
- Δ小隊に配備されている最新鋭可変戦闘機(ヴァリアブル・ファイター、VF)。それ以外の部隊に配備されている機体(A型)は「カイロス」と呼ばれ、こちらはより実戦重視の仕様となっている。
- VF-31F ジークフリード リル・ドラケン装備型
- メッサーのVF-31Fを鹵獲したウィンダミア軍が、性能評価のためSv-262用の増加ブースター兼無人小型支援機「リル・ドラケン」2機を両翼に装着した仕様。双方の機体は同じ銀河標準規格で作られているため、ハード・ソフト両面とも問題なくマッチングする。両翼部のリル・ドラケンを回転させ推力方向を変えることで、立体的な空戦機動が可能になる。ウィンダミア艦で整備中のところを、艦内に忍び込んだハヤテが奪い、最終決戦の乗機とする。
- VF-31S アーマードジークフリード
- 攻撃力・防御力を増加させるオプションパックを装着した仕様。機体各部の装甲、大型ミサイルコンテナ、両腕のガトリング砲、背部の2連レーザー砲などを装備しつつも、VF-25S アーマードメサイアと同じく、全装備状態でも3段変形が可能である。最終決戦ではΔ小隊のアラド隊長機(31S)やチャック機(31E)だけでなく、A型の部隊にもアーマード装備が投入されている。
- Sv-262 ドラケンIII
- ウィンダミア王国軍の主力VF。VF-31に比肩する高性能機で、本来は双発エンジンだが、変形機構の都合からファイター形態では単発機のように見える。一般用のBa型と指揮官用のHs型の2機種が存在する。
- Sv-262Ba ドラケンIII ミラージュ機
- ハヤテに同行していたミラージュがウィンダミア艦から強奪した機体。もともと機体色を欺瞞する光学ステルス性能を有しているが、ミラージュが識別コードを入力したことで、彼女のパーソナル・カラーである赤紫色に変化する。
- マクロス・エリシオン
- ケイオス・ラグナ支部の母艦。『激情のワルキューレ』では最終決戦に参加するため、ケイオス所属の同型艦2隻が登場する。
- マクロス・グラシオン
- 船体色はグリーン系。乗員がマインド・コントロールされ、僚艦であるエリシオンを攻撃する。
- マクロス・メガシオン
- 船体色はブラウン系。ウィンダミアの旗艦シグル=バレンスからビーム攻撃を受けて轟沈する。
- シグル=バレンス
- ウィンダミア艦隊の旗艦。
- 『激情のワルキューレ』では、プロトカルチャー時代の戦艦という説明は劇中でなされず、ワルキューレが捕虜となる場面で初めて全体が登場する。テレビ版にあったラグナのプロトカルチャーシステムに艦体下部を接合したのち分離するプロセスはなく、巨大神殿(テレビ版における「星の神殿」)出現後に変形してその上部に接合するが、その際にワルキューレが囚われている独房や医務室が存在する部分が分離して艦前方で滞空状態になる。
- 『絶対LIVE!!!!!!』では、ヘイムダル襲来時にハインツの命令で発進して迎撃にあたるが、反応弾によって沈められる。
『絶対LIVE!!!!!!』の登場メカ
編集- VF-31AX カイロスプラス
- 破壊されたジークフリードに代わりΔ小隊に配備された機体。一般機カイロスにジークフリードのパーツを組み込んだ(劇中の台詞では逆)[注 5]改修機で、フォールドクォーツの大型化や武装の強化によって性能が向上している。自身のSv-262Hsを失い、Δ小隊入りしたボーグも緑色の本機に搭乗する[78]。
- Sv-262Hs ドラケンIII ボーグ機
- 赤騎士を拝命したボーグが搭乗する赤い指揮官機[78]。突如ウィンダミア王国に侵攻してきた敵部隊になすすべもなく、救援に現れたマクロス・ギガシオンに着艦する。
- YF-29 デュランダル マックス機
- マクロス・ギガシオンに配備されているマックスの専用機。『劇場版 マクロスF』完結編終盤で主人公が乗る機体の同型機で、「最強のバルキリー」とも称される高性能機。マックスの機体は歴代の搭乗機と同じ青基調に塗られている[78]。
- ゴースト / スーパーゴースト
- マクロス・ギガシオン内に配備されている、ケイオスで運用される無人戦闘機。単装ビーム砲・ミサイルポッドのほか、スーパーパックも装備可能。
- 劇中ではΔ小隊のカイロスプラスの習熟訓練に用いられるほか、最終決戦時にハヤテ機の出力不足を補うため、ミラージュ機の誘導により合体し敵艦のバリアを突破する[79]。
- マクロス・ギガシオン
- マックスが艦長を務めるケイオス・リスタニア支部所属艦で、エリシオンの同型艦。性能的にはほかの同型艦と大差はないが、装甲板や要塞型の両舷に可変翼が追加され、さらに滑走路部分が三段空母のように大型化しているため、より大型の艦載機を運用できる。前作で受けた損傷の修復が終わっていないエリシオンに代わり、Δ小隊の母艦となる[78]。
- バトル・アストレア
- ヘイムダルの旗艦であるバトル級可変大型空母の改造艦。『マクロス ゼロ』に登場する「鳥の人」をモチーフとした巨大な翼と後光のような背部リングパーツが特徴で、艦橋(頭部)にはYami_Q_rayのステージを兼ねた「セイレーンデルタシステム」を内蔵している[78]。
- 見た目は通常のバトル級からかけ離れており、そのシステムを用いることで次元断層を越えた先の惑星ウィンダミアⅣへのフォールドも行える[80]。
- Sv-303 ヴィヴァスヴァット
- バトル・アストレアに搭載されているVF。コックピットが存在しないAI制御の無人機(いわゆるゴースト)で、「セイレーンデルタシステム」を介したYami_Q_rayの歌声で遠隔操作される[81]。漆黒の機体色に描かれた電子回路のような発光ラインが特徴。ファイター形態はVF-14 バンパイア、バトロイド形態はSV-51にそれぞれ似ており、頭部は一つ目の眼球のような不気味な形状となっている。変形機構も複雑かつ独特で、一見しただけではパターンが判別できない[78]。ファイター形態時に4基のエンジンを展開する超機動モードが存在する[82]。機体自体もゴーストだが、さらに6機の小型ゴーストを装備している[83]。
- 工場衛星
- もとはゼントラーディ軍の生産施設。ヘイムダルに対する反攻拠点として用いられる。のちにSv-303部隊の襲撃を受け自爆する。
- メガロード-01
- 2012年に地球を出発し、2016年に消息を絶った第1次移民船団の旗艦。ケイオスに指示を与える謎の存在「レディM」の正式名称は「レディ・メガロード-01」で、かつて亜空間からメガロード-01と同一の周波数帯で「星の歌」やプロトカルチャー遺跡を解明するプロトコルコードを含んだフォールド通信を送ったとされる。亜空間内で次元断層に挟まれ動けない状態にあり、その座標を解明したヘイムダルによってスーパーフォールドゲートが開かれて一時的に艦の姿が現れる。艦内にはふたつの人影のようなものが描かれている。
スタッフ
編集『激情のワルキューレ』のスタッフ
編集- 原作 - 河森正治、スタジオぬえ
- 監督・絵コンテ・バルキリーデザイン - 河森正治
- 脚本 - 根元歳三、河森正治
- キャラクター原案 - 実田千聖(CAPCOM)
- キャラクターデザイン - まじろ、進藤優
- 作画監督 - 伊藤郁子、大橋幸子、長田好弘、皆川一徳、伊藤亜矢子、吉川美貴
- 演出 - ヤマトナオミチ
- 世界観デザイン - ロマン・トマ
- メカニックデザイン - ブリュネ・スタニスラス
- 美術設定 - ニエム・ヴィンセント
- デザインワークス - 大橋幸子、吉川美貴
- 色彩設定 - 林可奈子
- 美術監修 - 松本浩樹(アトリエPlatz)
- 美術監督 - 渡辺幸浩(アトリエPlatz)
- 撮影監督 - 岩崎敦(T2studio)
- CGディレクター - 森野浩典
- CGライブディレクター - 辻成一(ジェットスタジオ)
- 編集 - 坪根健太郎(REAL-T)、松本秀治
- 音響監督 - 三間雅文
- 音響効果 - 倉橋静男
- 音楽 - 鈴木さえ子、TOMISIRO、窪田ミナ
- 音楽制作 - フライングドッグ
- 音響制作 - テクノサウンド
- アニメーション制作 - サテライト
- 製作 - ビックウエスト 劇場版マクロスデルタ製作委員会
『絶対LIVE!!!!!!』のスタッフ
編集- 原作 - 河森正治、スタジオぬえ
- 監督 - 河森正治
- 副監督 - ヤマトナオミチ
- 脚本 - 根元歳三
- キャラクター原案 - 実田千聖(CAPCOM)
- マックス エキセドル オリジナルキャラクター - 美樹本晴彦
- キャラクターデザイン - まじろ、進藤優、丸藤広貴、安彦英二、長田好弘
- サブキャラクターデザイン - 堀内修、皆川一徳
- バルキリーデザイン - 河森正治
- メカニックデザイン - 稲田航、天神英貴
- 美術設定 - 稲田航、倉川英揚、ニエム・ヴィンセント、ロイック・ロキャテリ
- デザインワークス - 高橋瑞紀、吉川美貴、稲田航
- 色彩設計 - 林可奈子
- 絵コンテ - 河森正治、ヤマトナオミチ、倉川英揚、佐藤英一、森野浩典
- 演出 - ヤマトナオミチ、倉川英揚、筑紫大介、いわたかずや、小森秀人、糸曽賢志
- 総作画監督 - まじろ
- 作画監督 - 長田好弘、堀内修、丸藤広貴、伊藤亜矢子、吉川美貴、金甫旻、皆川一徳、小森秀人、田中穣、山崎淳、長沼智也、山本真理子、進藤優、安彦英二、篠原健二
- 撮影監督 - 岩崎敦(T2studio)
- 編集 - 坪根健太郎(REAL-T)、松本秀治
- CGディレクター - 森野浩典
- マクロスビジュアルアーティスト - 天神英貴
- 音響監督 - 三間雅文
- 音響効果 - 山谷尚人(サウンドボックス)、倉橋静男(サウンドボックス)
- 音楽 - 鈴木さえ子、TOMISIRO、窪田ミナ
- 音楽制作 - フライングドッグ
- 音響制作 - テクノサウンド、竹節章史
- アニメーション制作 - サテライト
- 製作 - ビックウエスト 劇場版マクロスデルタ製作委員会
使用曲
編集曲名に※がついているものは本作のための新曲。
『激情のワルキューレ』の使用曲
編集『激情のワルキューレ』のエンディングテーマ
編集『激情のワルキューレ』の挿入歌
編集エンディングクレジットの表示順に記す。
- ザルド・ヴァーサ! 〜決意の風〜
- 作詞・作曲・編曲 - 窪田ミナ
- 歌 - ハインツ(メロディー チューバック)
- ワルキューレがとまらない
- 作詞 - 唐沢美帆、加藤裕介 / 作曲・編曲 - 加藤裕介
- 歌 - ワルキューレ
- 僕らの戦場
- 作詞 - 唐沢美帆、加藤裕介 / 作曲・編曲 - 加藤裕介
- 歌 - ワルキューレ
- ルンがピカッと光ったら
- 作詞 - 西直紀 / 作曲・編曲 - コモリタミノル
- 歌 - フレイアΔ鈴木みのり
- 涙目爆発音
- 作詞・作曲 - 堂島孝平 / 編曲 - 北川勝利
- 歌 - ワルキューレ
- チェンジ!!!!! ※
- 作詞 - 岩里祐穂 / 作曲・編曲 - Rasmus Faber / ストリングス編曲 - Martin Landström & Rasmus Faber
- 歌 - ワルキューレ
- いけないボーダーライン
- 作詞 - 西直紀 / 作曲・編曲 - コモリタミノル
- 歌 - ワルキューレ
- ワルキューレのバースデイソング
- 作詞・作曲 - Happy Field / 編曲 - 窪田ミナ
- 歌 - ワルキューレ
- God Bless You
- 作詞・作曲・編曲 - 北川勝利
- 歌 - ワルキューレ
- 恋! ハレイション THE WAR
- 作詞 - 深川琴美、姉田ウ夢ヤ / 作曲・編曲 - 姉田ウ夢ヤ / ストリングス編曲 - 倉内達矢
- 歌 - ワルキューレ
- Hear The Universe
- 作詞 - 岩里祐穂 / 作曲・編曲 - Rasmus Faber
- 歌 - ワルキューレ
- 破滅の純情
- 作詞 - 西直紀 / 作曲・編曲 - コモリタミノル
- 歌 - ワルキューレ
- AXIA 〜ダイスキでダイキライ〜
- 作詞 - 六ツ見純代 / 作曲 - 松本良喜 / 編曲 - 鈴木Daichi秀行
- 歌 - ワルキューレ
- ルーチェット・アルカーン 〜星の歌〜
- 作詞・作曲・編曲 - 窪田ミナ
- 歌 - 美雲ΔJUNNA、美雲Δ小清水亜美
- includes elements from 「愛・おぼえていますか」
- 作詞 - 安井かずみ / 作曲 - 加藤和彦
- 一度だけの恋なら
- 作詞 - 唐沢美帆、加藤裕介 / 作曲・編曲 - 加藤裕介
- 歌 - ワルキューレ
- Absolute 5
- 作詞 - 喜介 / 作曲・編曲 - 渡辺拓也
- 歌 - ワルキューレ
- ワルキューレは裏切らない ※
- 作詞 - 喜介 / 作曲・編曲 - 渡辺拓也 / ストリングス編曲 - 倉内達矢
- 歌 - ワルキューレ
- GIRAFFE BLUES
- 作詞 - 菜穂 / 作曲・編曲 - h-wonder / ストリングス編曲 - 加藤裕介
- 歌 - ワルキューレ
『絶対LIVE!!!!!!』の使用曲
編集『絶対LIVE!!!!!!』のエンディングテーマ
編集『絶対LIVE!!!!!!』の挿入歌
編集エンディングクレジットの表示順に記す。
- Glow in the dark ※
- 作詞 - 渡辺未来、西田恵美 / 作曲・編曲 - 渡辺未来
- 歌 - Yami_Q_ray
- 唇の凍傷 ※
- 作詞・作曲・編曲 - 椿山日南子
- 歌 - ワルキューレ
- りんごのうた ※
- 作詞 - 唐沢美帆、加藤裕介 / 作曲・編曲 - 加藤裕介
- 歌 - フレイアΔ鈴木みのり
- つらみ現在進行形 ※
- 作詞 - 堂島孝平 / 作曲 - 柳沢ヒカル / 編曲 - 白戸佑輔
- 歌 - ワルキューレ
- Heinz vs. Yami_Q_ray ※
- Remixed by TOMISIRO
- “ザルド・ヴァーサ!〜決意の風〜”
- 作詞・作曲・編曲 - 窪田ミナ
- 歌 - ハインツ(メロディー・チューバック)
- “Glow in the dark”
- 作詞 - 渡辺未来、西田恵美 / 作曲・編曲 - 渡辺未来
- 歌 - Yami_Q_ray
- 未来はオンナのためにある-movie edition- ※
- 作詞 - 岩里祐穂 / 作曲 - 斎藤大 / 編曲 - 白戸佑輔
- 歌 - ワルキューレ
- 絶対零度θノヴァティック
- 作詞 - 図司純子〈Eidy〉、河嶋晃一〈Eidy〉/ 作曲 - 図司純子〈Eidy〉、河嶋晃一〈Eidy〉、Mitsunori Ikeda / 編曲 - Mitsunori Ikeda / ストリングス編曲 - 倉内達矢
- 歌 - ワルキューレ
- Diva in Abyss ※
- 作詞 - UiNA / 作曲 - 小高幸太郎、UiNA / 編曲 - 小高幸太郎 / ストリングス編曲 - 藤井亮太
- 歌 - Yami_Q_ray
- 風は予告なく吹く
- 作詞 - 坂本真綾 / 作曲・編曲 - 北川勝利
- 歌 - ワルキューレ
- GIRAFFE BLUES
- 作詞 - 菜穂 / 作曲・編曲 -h-wonder / ストリングス編曲 - 加藤裕介
- 歌 - ワルキューレ
- 綺麗な花には毒がある ※
- 作詞 - 西直紀 / 作曲・編曲 - コモリタミノル
- 歌 - Yami_Q_ray
- ワルキューレはあきらめない ※
- 作詞 - 唐沢美帆 / 作曲・編曲 - 加藤裕介
- 歌 - ワルキューレ
- 絶対LIVE!!!!!!メドレー ※
-
- “僕らの戦場”
- 作詞 - 唐沢美帆、加藤裕介 / 作曲・編曲 - 加藤裕介
- “いけないボーダーライン”
- 作詞 - 西直紀 / 作曲・編曲 - コモリタミノル
- “絶対零度θノヴァティック”
- 作詞 - 図司純子〈Eidy〉、河嶋晃一〈Eidy〉/ 作曲 - 図司純子〈Eidy〉、河嶋晃一〈Eidy〉、Mitsunori Ikeda / 編曲 - Mitsunori Ikeda
- “God Bless You”
- 作詞・作曲・編曲 - 北川勝利
- “ワルキューレはあきらめない”
- 作詞 - 唐沢美帆 / 作曲・編曲 - 加藤裕介
- 歌 - ワルキューレ
- ALIVE 〜祈りの唄〜 ※
- 作詞 - 唐沢美帆 / 作曲・編曲 - 加藤裕介
- 歌 - ワルキューレ
- 宇宙(そら)のかけら[注 11] ※
- 作詞 - 菜穂 / 作曲・編曲 - h-wonder / ストリングス編曲 - 加藤裕介
- 歌 - ワルキューレ
関連商品
編集CD
編集発売日 | タイトル | 規格品番 | 備考 |
---|---|---|---|
2018年2月14日 | ワルキューレは裏切らない | VTCL-35269 | ワルキューレ3rdシングル 『激情のワルキューレ』新曲 |
2020年5月27日 | 未来はオンナのためにある | VTCL-35315 | ワルキューレ4thシングル 『絶対LIVE!!!!!!』イメージソング |
2021年10月13日 | Walküre Reborn! | VTCL-60549 | ワルキューレ3rdアルバム 『絶対LIVE!!!!!!』の楽曲を収録 |
2021年10月20日 | 劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!! オリジナルサウンドトラック | VTCL-60550 | 『絶対LIVE!!!!!!』サウンドトラック |
映像ソフト
編集- 劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ
- 2018年8月28日、バンダイナムコアーツよりBlu-ray Disc版(BCXA-1376)、DVD版(BCBA-4911)が発売された。収録時間150分(本編120分+特典映像30分)。
- 特装限定版には2018年9月23日公演のライブイベント「ワルキューレ『扇情のプレミアムライブイベント』 at 豊洲PIT」のチケット優先先行抽選申込券が封入された。
- オリコンチャートではBD版が最高第2位[84]、DVD版が最高第5位[85]。
- 音声特典としてオーディオコメンタリーを収録。出演者は以下のとおり。
- 第1部 - 三間雅文、鈴木みのり、瀬戸麻沙美
- 第2部 - 河森正治、森川智之、内山昂輝、安野希世乃
- 第3部 - 河森正治、小清水亜美、東山奈央、西田望見
- また、映像特典として以下の新作映像作品を収録。ほか、鈴木みのりが案内役を務める「Making of Macross⊿ vol.08」、2018年2月10日にTOHOシネマズ新宿で行われた舞台挨拶の映像、JOYSOUND音源提供のカラオケ映像、特報、PV、劇場CM、パッケージCMを収録している。
- パジャマの女神達
- 静止画と音声で構成されるピクチャードラマ。『激情のワルキューレ』本編における温泉でのフレイア歓迎会の直後、ワルキューレにミラージュを加えた6人でパジャマパーティーを開き、恋の話やΔ小隊の面々の話などに興じるという内容。ハヤテとミラージュの通称「爆弾コンビ」の由来もここで語られる。
- このドラマへの言及ではないが、オーディオコメンタリー第3部において河森は、フレイア歓迎会のシーンを温泉パーティーにするかパジャマパーティーにするかで迷い、屋内でワルキューレの過去を回想するテレビ版とは異なる印象を与えるために温泉を選んだと語っている。
- 脚本 - 根元歳三
- 絵コンテ - 安田賢司
- 演出 - 成田巧
- 作画監督 - 長田好弘
- 監修 - 河森正治
- 音楽 - 鈴木さえ子、TOMISIRO、窪田ミナ
- 音響監督 - 三間雅文
- 美術監督 - 菊池明子(アトリエPlatz)
- 撮影監督 - 岩崎敦(T2studio)
- 撮影 - T2studio
- 編集 - 松本秀治
- アニメーション制作 - サテライト
- 製作 - ビックウエスト、劇場版マクロスデルタ製作委員会
- げきじょうばん でるた小劇場
- ショートアニメ。「みらーじゅ日記 続・ミラージュさんの恋」「行け!空中騎士団 極秘情報入手」「ケイオスな日々 ○○禁止」の3本構成。
- 監督・演出・脚本 - 芦名みのる
- ぷちキャラクターデザイン・作画監督・作画 - たけはらみのる
- タイトルロゴデザイン・キャラクターイラスト・作画 - みやひこ
- 音楽 - 鈴木さえ子、TOMISIRO、窪田ミナ
- 音響監督 - 三間雅文
- 作画 - ぽんで、みやひこ、戸塚ちさと
- アニメーション制作 - スタジオぷYUKAI
- 製作協力 - メディクリエ
- 製作 - ビックウエスト、劇場版マクロスデルタ製作委員会
- 劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!! / 劇場短編マクロスF 〜時の迷宮〜
- 2022年9月28日、バンダイナムコフィルムワークスよりBlu-ray Disc版(BCXA-1756)とDVD版(BCBA-5124)が発売された。両A面仕様で、本編DISCと特典DISCの2枚組。
- 特装限定版には2023年5月20日・21日に東京有明アリーナ、同月27日・28日に丸善インテックアリーナ大阪で開催される「ワルキューレ FINAL LIVE TOUR 2023 〜Last Mission〜」のチケット先行申込シリアルコードが封入された。
- オリコンチャートではBD版が最高第3位[86]、DVD版も最高第3位となった[87]。
- 本編DISCには以下の出演者によるオーディオコメンタリーを収録。
- 特典DISCの収録内容は以下のとおり。
- #エアワルキューレ プレミアム LIVE 2020 〜ワルキューレはあきらめない〜
- 『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』公開記念舞台挨拶(2021年10月10日)
- 『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』大ヒット御礼舞台挨拶(2021年10月23日)
- 『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』絶対ネタバレ舞台挨拶(2021年11月13日)
- げきじょうばんでるた小劇場
- 「みらーじゅ日記 マックスおじいさま」
- 「行け!空中騎士団 ルンの花まんじゅう」
- 「ふろんてぃあな日々」
- 特報
- PV(『時の迷宮』『絶対LIVE!!!!!!』)
- パッケージCM(『時の迷宮』『絶対LIVE!!!!!!』)
ゲーム
編集- スーパーロボット大戦X-Ω
- 『激情のワルキューレ』が2020年6月9日から6月15日までの期間限定で登場[88]。
コラボレーション
編集- 映像居酒屋 ロボ基地
- 2018年2月1日から同月28日にかけて養老乃瀧が「映像居酒屋 ロボ基地」で『激情のワルキューレ』とのコラボレーションフェアを開催した[89]。
- GIF公式チャンネル
- GIFMAGAZINEが『激情のワルキューレ』のGIF公式チャンネルを開設し、各シーンのGIF動画を公開した[90]。
- 2018 SUMMER 秋葉原電気街まつり
- 2018年6月22日から7月31日にかけて開催された秋葉原電気街振興会のキャンペーン「2018 SUMMER 秋葉原電気街まつり」において、『激情のワルキューレ』とのコラボレーションが実施された[91]。
- マクロスΔ × Chugai Grace Cafe
- 『絶対LIVE!!!!!!』公開を記念し、2021年8月17日から9月1日にかけて東京都渋谷区の「Chugai Grace Cafe」で『マクロスΔ』のコラボレーションカフェが開催され、コンセプトメニューの提供と「カフェ店員風衣装」を着たワルキューレのイラストを用いた限定グッズの販売が行なわれた[92]。
- ワルキ湯〜レ 極楽LIVE!!!!!!
- 『絶対LIVE!!!!!!』公開を記念したコラボレーションキャンペーン。2021年10月12日から27日にかけて極楽湯・RAKU SPAグループ7店舗で開催された[93]。
- Yami_Q_ray in ヴィレヴァン
- 2022年9月28日よりヴィレッジヴァンガードのオンラインサイトと一部店舗でYami_Q_rayとのコラボレーショングッズが受注販売され、10月8日から23日にかけて渋谷本店でスタンディパネルが展示された[94]。
- 『マクロスΔ』『マクロスF』×JOYSOUND直営店・ROUND1
- JOYSOUND直営店とROUND1において、2022年10月12日から2023年1月9日にかけて『マクロスΔ』『マクロスF』とのコラボレーションキャンペーンを実施[95]。
- 劇場版マクロスΔ X'mas描き下ろしストア in 池袋/大阪
- 2022年12月10日から同月25日にかけてA3がGraffArt Shop 池袋/大阪・なんばで『絶対LIVE!!!!!!』のポップアップストアを開催し、クリスマスをテーマにした描き下ろしグラフアートイラストを用いたグッズを販売した[96]。
- 『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』POP UP SHOP in 東京キャラクターストリート
- 2023年6月23日から7月6日にかけて、A3が東京キャラクターストリートで『絶対LIVE!!!!!!』のジューンブライドをテーマとしたグラフアートイラストを用いたグッズを販売[97][98][99]。
- MACROSSΔ HALLOWEEN!!!!!! POP UP STORE
- 2024年10月16日から10月31日にかけて、A3が東京都のJR池袋駅南改札前イベントスペースでワルキューレとYami_Q_rayのイラストを用いたグッズを販売[100]。
脚注
編集注釈
編集- ^ メッサー・イーレフェルトの死亡からラストまで。
- ^ 『劇場版 マクロスF 恋離飛翼 〜サヨナラノツバサ〜 』でもラストの台詞は伏せられ、アフレコ当日にメインキャストの3人にだけ伝えられたということがあり[47]、鈴木もインタビューでそのことに言及している[46]。
- ^ このドラマは時系列上、フレイア歓迎会の直後という設定で、美雲の正体や実年齢は誰も認識していない。
- ^ 劇中ではフレイア歓迎会の場面で「ひいおじいちゃん」がVF-0を開発したことをマキナが語り、パンフレットや映像ソフトのブックレットで雷造の名が明記された[60][61]。テレビ版では雷造との血縁について明確にされておらず、『激情のワルキューレ』ではテレビ版で触れられていなかった情報を盛り込むようにしており、そのひとつとして劇中でこれを明言させている[62]。
- ^ a b 劇中では「カイロスちゃんのスペアパーツを使って」というマキナの台詞があるが、パンフレットでは「ジークフリードのスペアパーツ[64]」、映像ソフトのブックレットでも「ジークフリードのパーツ[65]」と書かれている。
- ^ アーネスト役を演じた石塚は『激情のワルキューレ』公開後に死去しているが、これらのインタビューやコメントではそのことに言及されていない。
- ^ BD/DVD映像特典「げきしょうばんでるた小劇場」の「行け!空中騎士団 ルンの花まんじゅう」では本編の戦後という設定で、テオとザオが揃って登場する。
- ^ パンフレットや映像ソフトのブックレットではテレビ版と同じく9歳とされている[71][72]。
- ^ BD/DVD映像特典「げきしょうばんでるた小劇場」の「みらーじゅ日記 マックスおじいさま」においてはミラージュが「72歳ですか」と言う場面がある。
- ^ BD/DVD版の英語字幕では「MDE warheads」と表示される。
- ^ 「宇宙」の読みは「そら」だが、JASRACの作品データベース検索サービス「J-WID」では「うちゅう」と登録されている。
- ^ 進行役としてビックウエストの畠中雄一も出演している。
出典
編集- ^ “劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!”. 映画.com. 2022年1月2日閲覧。
- ^ a b “Gekijouban Macross Delta: Zettai Live!!!!!!”. Box Office Mojo. IMDb. 2023年1月14日閲覧。
- ^ “劇場情報”. マクロスポータルサイト. 2021年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月6日閲覧。
- ^ a b c d “『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』(同時上映『劇場短編マクロスF 〜時の迷宮〜』)2021年10月8日(金)公開決定! 本予告も解禁”. アニメイトタイムズ (2021年9月18日). 2021年9月18日閲覧。
- ^ a b “完全新作『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』『劇場短編マクロスF 〜時の迷宮〜』2021年 秋 公開決定!!!!!!! 新キービジュアル&新曲予告解禁&映画前売券7月9日発売開始!”. V-STORAGE (2021年7月4日). 2021年8月3日閲覧。
- ^ “「劇場版マクロスΔ」キービジュアルにワルキューレが集結 前売券は12月16日発売”. アニメ!アニメ!. (2017年12月3日) 2018年2月6日閲覧。
- ^ a b c d 「河森正治インタビュー」『ダ・ヴィンチ2018年3月号』、KADOKAWA、2018年2月、65頁。
- ^ “ワルキューレ、超時空ヴィーナスの集大成を見せた横浜アリーナ2DAYS”. BARKS (JAPAN MUSIC NETWORK). (2017年1月31日) 2018年2月7日閲覧。
- ^ a b “【インタビュー】ワルキューレ3rdライブは、いかにして作られたか? 福田正夫プロデューサーに聞く!”. アキバ総研. (2018年10月26日) 2018年11月3日閲覧。
- ^ 「スペシャルインタビュー 鈴木みのりが語るワルキューレの軌跡」『マクロスΔワルキューレ歌姫伝説ぴあ』、ぴあMOOK、2021年、92頁。
- ^ “声優・鈴木みのりのルーツ――アニメ好き、声優を目指したキッカケとは/インタビュー前編”. アニメイトタイムズ (アニメイトLAB). (2018年1月25日) 2018年2月6日閲覧。
- ^ “「劇場版でもヤックデカルチャー!」内田雄馬さん、東山奈央さんらが登壇した『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』の舞台挨拶をレポート”. アニメイトタイムズ (アニメイトLAB). (2018年2月11日) 2018年2月13日閲覧。
- ^ “マクロス:テレビアニメ最新作が2018年放送”. MANTAN WEB (2017年1月30日). 2021年10月16日閲覧。
- ^ “「マクロスΔ」劇場版製作が決定!”. アニメ!アニメ!. (2017年8月6日) 2018年2月6日閲覧。
- ^ a b c “『劇場版マクロスΔ』発表イベント、河森総監督が気になる映画の内容についてコメント! ワルキューレのライブの模様も公式レポートで大紹介”. アニメ!アニメ!. (2017年10月10日) 2018年2月6日閲覧。
- ^ “『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』第1週目の来場者特典がイラストミニ色紙に決定!キャラデザイン原案・実田千聖さん(CAPCOM)による描き下ろし!”. 電撃ホビーウェブ. KADOKAWA (2018年2月5日). 2023年2月16日閲覧。
- ^ “『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』第2週目劇場来場者特典公開!”. 超!アニメディア. イード (2018年2月16日). 2023年2月16日閲覧。
- ^ “『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』第3週目劇場来場者特典公開!”. 超!アニメディア. イード (2018年2月20日). 2023年2月16日閲覧。
- ^ “『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』第4週目劇場来場者特典公開!”. 超!アニメディア. イード (2018年2月28日). 2023年2月16日閲覧。
- ^ “『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』第5週目劇場来場者特典公開!”. 超!アニメディア. イード (2018年3月6日). 2023年2月16日閲覧。
- ^ “ワルキューレ&河森正治総監督、ラゾーナ川崎に降臨! 「瞬間完全燃焼!『劇場版マクロスΔ』発表イベント!」レポート”. アキバ総研 (価格.com). (2017年10月13日) 2018年2月6日閲覧。
- ^ a b c 「改・構成はこうして誕生した」BD/DVD『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ 特装限定版』ブックレット、バンダイナムコアーツ、2018年、26-31頁。
- ^ a b 「河森正治監督に聞く新作ライブシーン誕生秘話」『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』パンフレット、バンダイビジュアル、2018年、19-20頁。
- ^ BD/DVD『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ 特装限定版』ブックレット、バンダイナムコアーツ、2018年、44-45頁。
- ^ 「TVシリーズよりはるかに上昇する感情の温度 監督 河森正治」『月刊ニュータイプ』2018年3月号、KADOKAWA、2018年2月、83頁。
- ^ 「TVシリーズよりはるかに上昇する感情の温度 監督 河森正治」『月刊ニュータイプ』2018年3月号、KADOKAWA、2018年2月、82頁。
- ^ “映画『犬猿』初日満足度ランキング1位獲得《2018年2月第2週》”. FILMAGA(フィルマガ). つみき (2022年10月28日). 2023年1月22日閲覧。
- ^ “「ニュータイプアニメアワード2017-2018」結果発表、作品賞は「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」&「アイドルマスター SideM」”. GIGAZINE. OSA (2018年10月7日). 2022年12月18日閲覧。
- ^ “『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』MX4D上映記念! マキナの香りは河森監督監修済み!? MX4D専門家にインタビュー”. アニメイトタイムズ (2018年5月14日). 2018年6月23日閲覧。
- ^ a b “「歌うことは 生きること」。完全新作「劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!」、2021年公開決定”. GAME Watch. インプレス (2020年10月3日). 2021年9月19日閲覧。
- ^ 「マクロス」公式アカウント [@macrossD] (2021年7月4日). "『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』 2021年 秋 公開決定!". X(旧Twitter)より2021年9月19日閲覧。
- ^ “「劇場版マクロスΔ」新作が制作決定!来年6月に幕張メッセで2DAYSのライブ開催”. コミックナタリー. ナターシャ (2018年9月23日). 2021年9月19日閲覧。
- ^ “『劇場版マクロスΔ』完全新作の正式タイトルが『劇場版マクロスΔ 絶対 LIVE!!!!!!』に決定”. 電撃オンライン. KADOKAWA (2019年6月2日). 2021年9月19日閲覧。
- ^ “完全新作『劇場短編マクロスF 〜時の迷宮〜』が制作決定、2021年『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』と同時上映! 『マクロスF』全25話が無料配信”. アニメイトタイムズ. アニメイト (2021年2月6日). 2021年9月19日閲覧。
- ^ “「マクロス」が人生を変えた―マックス役・速水奨&フレイア役・鈴木みのりに訊く、2人にとっての「マクロス」とは【『劇場版マクロスΔ』インタビュー】”. アニメ!アニメ!. イード (2021年10月5日). 2021年10月14日閲覧。
- ^ “10月7日「劇場版マクロスΔ冒頭5分29秒を一緒に観よう!!!!!! 〜マクロスは絶対とまらない〜」ライブ配信決定!”. MACROSS PORTAL SITE (2021年9月18日). 2021年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月14日閲覧。
- ^ 加藤誠也 (2021年12月13日). “マクロス、新宿駅で新作公開記念のPR広告を掲載”. 広告ラボ. ビズパ. 2023年2月15日閲覧。
- ^ “「ワルキューレ」ライブ、幕張メッセで来春開催 「劇場版マクロスΔ」入場者特典にシリアルコード付属”. アニメハック. エイガ・ドット・コム (2021年10月7日). 2021年10月14日閲覧。
- ^ “劇場入場者特典『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』同時上映『劇場短編マクロスF』【劇場入場者特典】”. MACROSS PORTAL (2021年11月11日). 2023年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月15日閲覧。
- ^ “『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!! / 劇場短編マクロスF 〜時の迷宮〜』Blu-ray&DVD発売記念 河森正治(監督)×鈴木みのり(フレイア・ヴィオン役) スペシャルインタビュー”. V-STORAGE. バンダイナムコフィルムワークス (2022年10月6日). 2023年4月29日閲覧。
- ^ a b “河森正治監督『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』Yami_Q_rayの誕生秘話を告白! 鈴木みのりはMX4D(R)初体験に感動”. アニメ!アニメ!. イード (2022年9月24日). 2023年4月29日閲覧。
- ^ a b c d e f “『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!! (同時上映)劇場短編マクロスF 〜時の迷宮〜 絶対ネタバレ舞台挨拶』11月13日(土)舞台挨拶レポート”. MACROSS PORTAL SITE (2021年11月21日). 2022年1月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月2日閲覧。
- ^ 『マクロスFebri』一迅社、2016年、104頁。
- ^ 「「唇の凍傷」ライブシーンメイキング座談会」『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!! / 劇場短編マクロスF 〜時の迷宮〜 特装限定版』ブックレット、バンダイナムコフィルムワークス、2022年、4頁。
- ^ a b c “大ヒット御礼『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!/同時上映 劇場短編マクロスF 〜時の迷宮〜』10月23日(土)舞台挨拶レポート”. MACROSS PORTAL SITE (2021年10月26日). 2022年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月2日閲覧。
- ^ a b 『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』『劇場短編マクロスF 〜時の迷宮〜 』パンフレット、ビックウエスト、2021年、7頁。
- ^ 『劇場版 マクロスF 恋離飛翼 〜サヨナラノツバサ〜 』パンフレット、ビックウエスト、2011年、13頁。
- ^ 「対談 河森正治×福田正夫」『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!! / 劇場短編マクロスF 〜時の迷宮〜 特装限定版』ブックレット、バンダイナムコフィルムワークス、2022年、13頁。
- ^ 「教えて! 河森さん」『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!! / 劇場短編マクロスF 〜時の迷宮〜 特装限定版』ブックレット、バンダイナムコフィルムワークス、2022年、11頁。
- ^ “『007』シリーズ最新作が動員ランキングV2!『劇場版マクロスΔ』新作もランクイン”. ぴあエンタメ情報. ぴあ (2021年10月11日). 2021年10月14日閲覧。
- ^ “【映画ランキング】『007』V2! ジェイソン・ステイサム『キャッシュトラック』は5位発進”. クランクイン!. ブロードメディア (2021年10月12日). 2021年10月14日閲覧。
- ^ “【週末アニメ映画ランキング】「宇宙の法」は3位、「劇場版マクロスΔ」8位、「劇場版 Free!」10位にダウン”. アニメハック. エイガ・ドット・コム (2021年10月19日). 2023年1月14日閲覧。
- ^ “【週末アニメ映画ランキング】「映画トロピカル〜ジュ!プリキュア」が初登場1位を獲得”. アニメハック. エイガ・ドット・コム (2021年10月26日). 2023年1月22日閲覧。
- ^ “【発表】映画『ONODA 一万夜を越えて』初日満足度ランキング1位獲得”. FILMAGA(フィルマガ). つみき (2021年10月11日). 2021年10月14日閲覧。
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- ^ “【マクロスΔ】A3「MACROSSΔ HALLOWEEN!!!!!! POP UP STORE」が開催決定!”. MACROSS OFFICIAL SITE (2024年9月5日). 2024年9月7日閲覧。
外部リンク
編集- 劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ - MACROSS OFFICIAL SITE
- 劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!! - MACROSS OFFICIAL SITE
- MACROSS PORTAL SITE マクロスポータルサイト
- 「マクロス」公式アカウント (@macrossD) - X(旧Twitter)
- 『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』の映画データベース
- 『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』の映画データベース