凶弾
日本の映画作品 (1982)
凶弾 | |
---|---|
監督 | 村川透 |
脚本 |
石森史郎 北村彰 押川国秋 |
原作 |
福田洋 『狙撃』 |
出演者 |
石原良純 古尾谷雅人 山田辰夫 高樹澪 |
音楽 | 羽田健太郎 |
主題歌 | 山本達彦「LAST GOOD-BYE」 |
撮影 | 坂本典隆 |
編集 | 池田禅 |
製作会社 |
松竹 富士映画 |
配給 | 富士映画 |
公開 | 1982年10月2日 |
上映時間 | 112分 |
製作国 | 日本 |
配給収入 | 1.2億円[1] |
石原裕次郎の甥である石原良純のデビュー作として宣伝され[2]、同年度の日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞した。奥山和由の初プロデュース作品でもある。
瀬戸内シージャック事件を題材にしているが、八ヶ岳山麓や伊豆半島、湘南海岸を舞台に、「若者たちの青春群像劇」という切り口でドラマが作られている。奥山によれば、桑田佳祐が主演する企画もあったという[3]。また、当時は無名俳優だった渡辺謙もこの映画のオーディションを受けていた。
客の不入りにより興行収入が振るわず、公開からわずか二週間で上映が打ち切られたことが当時マスコミで話題となった。
キャスト
編集<英夫の関係者>
<長野県警>
<警察上層部>
<狙撃班>
<熱海・イル.ド.バカンス号>
<その他>
スタッフ
編集- 原作 - 福田洋『狙撃』(後に『凶弾-瀬戸内シージャック事件』と改題)
- 製作 - 増田久雄、升本喜年
- 企画 - 奥山和由
- 脚本 - 石森史郎、北村彰、押川国秋
- 撮影 - 坂本典隆
- 照明 - 八亀実
- 美術 - 横山豊
- 録音 - 島田満
- 調音 - 小尾幸魚
- 効果 - 高橋正雄
- 編集 - 池田禅
- 音楽 - 羽田健太郎
- 音楽監督 - 鈴木清司
- 主題歌 - 山本達彦「LAST GOOD-BYE」「PACIFIC BLUE」
- 助監督 - 南部英夫
- 記録 - 宮下こずゑ
- 擬斗 - 國井正廣
- カースタント - スリーチェイス
- 現像 - 東京現像所
- 協力 - 美ヶ原高原美術館
- 製作協力 - プルミエ・インターナショナル
- 監督 - 村川透
- 製作 - 松竹映像、富士映画
- 配給 - 富士映画
備考
編集- プロデューサーの奥山和由によれば、当初は荒木英夫役には時任三郎、または隠し玉として桑田佳祐のラインで構想していたが、当時の上司から「第二の石原裕次郎がいる」と紹介されたのが石原良純だった。良純を見た奥山は「良家のボンボンの彼では犯罪者になれない。第一、眼に狂気が宿ってない」と猛反対したが、上司は「裕次郎といえば湘南。熱海でシージャックして湘南の江ノ島で銃撃される物語が良い」と主張。脚本を直したものの全く当たらず、初日に観客として来たのは石原慎太郎の後援会だけだった。[4]
- 『CLUB紳助』に奥山和由がゲスト出演した際、本作に言及している。島田紳助も当時、吉本興業が経営するうめだ花月の地下の映画館でよく映画観賞していたが、『凶弾』の際は劇場のドアを開けたところ、観客がいなかったと述べている。