冥王星族
太陽系外縁天体 | |
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エッジワース ・カイパー ベルト (海王星との 軌道共鳴) |
(3:4) |
冥王星族 (2:3) | |
(3:5) | |
キュビワノ族 ( - ) | |
(1:2) | |
散乱円盤天体 | |
オールトの雲 | |
類似天体 | ケンタウルス族 |
海王星のトロヤ群 | |
彗星(遷移天体) | |
関連項目 | 準惑星(冥王星型天体) |
太陽系小天体 | |
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冥王星族(めいおうせいぞく、Plutino)またはプルーティノ族(プルーティノぞく)とは、冥王星と似たような軌道を持つ天体である。この族に属する天体は海王星と3:2の共鳴関係にあり、公転周期が海王星の約2分の3倍(243 - 253年)となる。冥王星族はエッジワース・カイパーベルトの内周部分を構成し、知られているカイパーベルト天体の約5分の1を占め、確実に92個の天体が存在し、他に104個の天体が存在する可能性がある。[1]
冥王星とカロンを除くと、最初の冥王星族 (1993 RO) は1993年7月16日に発見された。
冥王星族に冥王星自身を含むことは(冥王星も軌道の性質が同じ為)便利だが、英語表記では plutino に「小さな冥王星」の意味があるために、含むべきではないという主張もある。
主要な冥王星族の天体
編集小惑星番号 | 名前 (仮符号) |
推定直径 (km) |
公転周期 (年) |
衛星数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
134340 | 冥王星 | 2,320 | 249 | 5 | 準惑星 |
Pluto I | カロン | 1,280 | 249 | - | 冥王星最大の衛星 準惑星候補 |
15810 | アラウン (1994 JR1) |
127 | 245 | 未確認 | 冥王星の準衛星(異説あり) |
15875 | 1996 TP66 | 80 | 未確認 | 未確認 | |
28978 | イクシオン (2001 KX76) |
800 | 249 | 未確認 | 準惑星候補 |
38083 | ラダマントゥス (1999 HX11) |
160 | 246 | 未確認 | |
38628 | フヤ (2000 EB173) |
540 | 250 | 未確認 | 準惑星候補 |
47171 | レンポ (1999 TC36) |
286 - 331 | 250 | 2 | 三重小惑星 |
47932 | 2000 GN171 | 321 | 未確認 | 未確認 | |
84922 | 2003 VS2 | 523 | 250 | 未確認 | 準惑星候補 |
90482 | オルクス (2004 DW) |
840 - 1,880 | 246 | 1 | 準惑星候補 |
139775 | 2001 QG298 | (260 ×205 ×185) もしくは (164 ×130 ×116) |
未確認 | 1 | |
144897 | 2004 UX10 | 529 | 未確認 | - | 準惑星候補 |
175113 | 2004 PF115 | 505 | 未確認 | - | 準惑星候補 |
208996 | 2003 AZ84 | 590 - 785 | 未確認 | 1 | 準惑星候補 |
未登録 | 1998 WV24 | 110 | 未確認 | 1 | |
未登録 | 2001 QF298 | 420 - 490 | 未確認 | - | 準惑星候補 |
未登録 | 2002 XV93 | 430 – 457 | 未確認 | - | 準惑星候補 |
未登録 | 2003 UZ413 | 591 | 未確認 | - | 準惑星候補 |
未登録 | 2006 EX52 | - | 未確認 | - | 逆行小惑星 |
未登録 | 2007 TY430 | 142 | 未確認 | 1 | |
未登録 | 2007 JH43 | 522 | 未確認 | - | 準惑星候補 |
軌道
編集既知の冥王星族の軌道を第一図に示す。横軸が軌道長半径、縦軸が軌道傾斜角、円の大きさは直径(小天体等、不明な物は絶対等級やアルベドより数値化)である。
冥王星、オルクス、イクシオンの三天体は表記するには大き過ぎる為に白円で記す。冥王星最大の衛星、カロン(直径は概ねオルクスと等しい)も省いてある。
大多数の軌道は冥王星と同様に 10 - 25゜の軌道傾斜角に 0.2 - 0.25 の離心率を持ち、近日点は海王星軌道と交叉するか接する辺りから、遠日点はカイパーベルトの外縁にある。
以下に冥王星族の軌道の範囲の例として、極端な軌道を持つ3天体(図中黄色)を挙げる。
- 2005 EK298 2012年現在、最大の軌道傾斜角(i=40゜)を持つ。
- 2003 QV91 2012年現在、最も扁平な軌道(e=0.35)を持つ。近日点は天王星と海王星の中間辺りで、遠日点は散乱円盤天体領域にある。
- (119951) 2002 KX14 ほぼ円軌道(e=0.046)で黄道面上を運行(i=0.4゜)する。
全冥王星族(2008年10月現在)の軌道要素図を第二図に示す。図中に軌道傾斜角i(5゜刻み)と離心率e(0.05刻み)の度数分布図を添付する。
脚注
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