円通寺 (京都市左京区)

京都市左京区にある寺院

圓通寺(えんつうじ)は、京都市左京区岩倉幡枝町にある臨済宗妙心寺派寺院山号は大悲山。本尊聖観音。圓通寺庭園(国の名勝)で知られる。

圓通寺
所在地 京都府京都市左京区岩倉幡枝町389
位置 北緯35度3分52.2秒 東経135度46分8.2秒 / 北緯35.064500度 東経135.768944度 / 35.064500; 135.768944座標: 北緯35度3分52.2秒 東経135度46分8.2秒 / 北緯35.064500度 東経135.768944度 / 35.064500; 135.768944
山号 大悲山
宗派 臨済宗妙心寺派
本尊 聖観音
創建年 延宝6年(1678年
開山 景川宗隆(勧請開山)
開基 圓光院文英尼
文化財 霊元天皇宸翰消息(重要文化財
庭園(国の名勝
法人番号 9130005001138 ウィキデータを編集
円通寺 (京都市左京区)の位置(京都市内)
円通寺 (京都市左京区)
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勅使門
山門「天寿洞」

歴史

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元は後水尾天皇寛永16年(1639年)に造営した山荘幡枝離宮(幡枝御殿、幡枝山荘)であり、後述する枯山水庭園もその頃に造営されたものである。修学院離宮の造営に伴い、幡枝離宮は近衛家に譲渡された。その後、延宝6年(1678年)に霊元天皇の乳母であった圓光院文英尼が開基となって臨済宗妙心寺派の禅寺に改め、妙心寺10世の景川宗隆を勧請開山とした。その際、後水尾上皇より「圓通」の勅額を賜っている。延宝8年(1680年)に皇室勅願所となっている。

庭園

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枯山水式の庭園で国の名勝に指定されている[1]。苔を主体に刈込みと石を配し、大小40余りの庭石は後水尾上皇が自ら配したといわれる。また、刈込みと立木の背後に望む比叡山借景としている[1]。客殿の奥から見る場合は額縁庭園ともなる。上皇は最も比叡山の眺望に優れた地を求めて、この幡枝に山荘を設けたといわれている。春には皐月、秋には紅葉が庭園を彩っている。

とりわけ、この円通寺庭園は借景の美しさで名高い。そのため高層マンション建築など急速に進む都市開発は、貴重な借景を壊してしまう懸念材料になると危惧されていた。そこで、京都市は円通寺庭園など借景を保護するための眺望条例(正式名称は京都市眺望景観創生条例)を制定することとした。円通寺は同条例の対象地となり、周辺区域では高さだけでなく屋根の形式なども制限されるようになった[2]

境内

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文化財

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重要文化財

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国指定名勝

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  • 円通寺庭園

所在地

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京都府京都市左京区岩倉幡枝町389

アクセス

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脚注

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  1. ^ a b 石井隆之. “「重なり志向」の日本文化”. 言語文化学会. 2019年11月3日閲覧。
  2. ^ http://www.asahi.com/special/isan/OSK200702140035.html

関連項目

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外部リンク

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