兵庫県立淡路医療センター

兵庫県洲本市にある病院
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兵庫県立淡路医療センター(ひょうごけんりつあわじいりょうセンター)は、兵庫県洲本市にある県立病院。 淡路島内唯一の県立病院であり、島内では「県病(けんびょう)」と呼ばれている。

兵庫県立淡路医療センター
情報
英語名称 Hyogo Prefectural Awaji Medical Center
前身 兵庫県立淡路病院
標榜診療科 内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、脳神経内科、糖尿病内分泌内科、外科、消化器外科、心臓血管外科、呼吸器外科、脳神経外科、整形外科、形成外科、精神科、小児科、皮膚科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、歯科、歯科口腔外科、泌尿器科、病理診断科、救急科
許可病床数 441床
一般病床:377床
精神病床:45床
感染症病床:4床
結核病床:15床
開設者 兵庫県
管理者 鈴木康之(院長)
地方公営企業法 全部適用
開設年月日 2013年5月1日
所在地
656-0021
兵庫県洲本市塩屋1丁目1-137
位置 北緯34度20分49.2秒 東経134度53分45.1秒 / 北緯34.347000度 東経134.895861度 / 34.347000; 134.895861
二次医療圏 淡路
PJ 医療機関
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医療機関の指定

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沿革

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診療科

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  • 内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、神経内科、糖尿病内分泌内科、外科、消化器外科、心臓血管外科、呼吸器外科、脳神経外科、整形外科、形成外科、精神科、小児科、皮膚科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、歯科、歯科口腔外科、泌尿器科、病理診断科、救急科

交通アクセス

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阪神・淡路大震災における対応

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阪神・淡路大震災発生時は、震源に近かったものの、建物などに被害が特になく、非常用電源により病院機能やライフラインがある程度確保されていた[1][6]

しかし、テレビでは神戸市での被害の報道が多く、また電話回線の混雑や無線等の設備がなかったことから地元消防などに被害状況の確認ができなかった。そのため、院内では淡路島内の被害状況が全く把握できていない中、発災直後は徒歩などで散発的に来院した軽症患者の対応に当たっていた[1][6]

しかし、発災から約2時間後の午前7時前後から、島内でも被害が大きかった北部を中心に損壊した建物等から救出された重症患者が次々と淡路病院に搬送されるようになった[1][2]。そのため、ベッドが足らなくなり、一次救命処置などの救命措置をストレッチャーに載せた状態で行う事態に陥った。そこで陣頭指揮を取っていた当時の外科部長(日本救急医学会認定医)が、救出時の状況や院内で長時間一次救命処置などを行ったものの心肺蘇生の見込みがないと判断した重症患者の処置の中止の指示を出した。 また、軽症患者は救急センターではなく、外科外来に誘導するなど、当時の外科部長の指示でトリアージを行った[2][6]。しかし、当時はトリアージの概念が救命救急医など一部の医師内でしか浸透しておらず、知らない医師がほとんどだったため、事前に当時の外科部長から簡単なトリアージの説明を受けたという[1]。そのことから、当時の外科部長の指示に戸惑いや呆然とする医師や看護師なども多かった。また、島内の被害状況は負傷者を搬送してきた救急隊員などから直接医師が聞きとり、そこから得た情報を救急センターなどの現場に伝えていった[7]。17日は最終的に10代を含む6人に蘇生中止の末、死亡診断が下された[2]。院内でのトリアージをした理由として、当時の外科部長は「助けられない人に手を取られると、助けられる人も助けられなくなる。そういうことで患者を選ぶ」という判断があったことを後にテレビの取材にそう振り返っている[2]

当日の院内の混乱やトリアージの様子などは、当時の外科部長の指示で部下の医師が撮影していた[6]。そのため、“阪神・淡路大震災の発災当日に唯一撮影された医療現場の映像”[1][2]とされており、またトリアージを理解するための貴重な資料、映像とされている。また発災当時に情報収集を担当していた医師が全国各地で救命救急士などを目指す学生などに講演する際に活用されている[1][2]

指揮を取っていた当時の外科部長は、震災後に連名で“医療機関(外来)におけるトリアージ”という論文を発表[1]。また精力的に講演や教養講座等で震災当時のことを語っていたが、震災から8年後に死去[1]。2023年現在は撮影した医師が動画のオリジナルに当たるビデオを保管しており[2]、デジタル化した動画の一部を撮影した医師がYouTubeに投稿している[6]。また、撮影者から提供された動画が報道機関の特別編成番組で利用され、その動画がYouTubeなどで見ることが可能になっている[1][2]

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j (日本語) 【ドキュメンタリー】命を諦めるということ トリアージを決断した医師の117【阪神淡路大震災から28年】, https://www.youtube.com/watch?v=ontIQaU9n6g 2023年1月21日閲覧。 
  2. ^ a b c d e f g h i 唯一とされる『震災当日の医療現場の映像』指揮した外科部長が命じた蘇生中止「やることやって、あかんかったら、次の人を助けなあかん」阪神・淡路大震災トリアージの瞬間”. MBS. 2023年1月20日閲覧。
  3. ^ 淡路病院、カネボウ跡地に移転へ 広さ、交通の便評価 神戸新聞 2008年6月13日
  4. ^ 県立淡路病院建替整備基本計画」の策定について
  5. ^ 兵庫県立淡路病院移転業務委託に係るプロポーザルの実施” (PDF). 兵庫県立淡路病院 (2012年10月30日). 2012年11月27日閲覧。
  6. ^ a b c d e (日本語) 阪神淡路大震災淡路島救急の記録, https://www.youtube.com/watch?v=xFgZ4G99DZg 2023年1月21日閲覧。 
  7. ^ 【2ー2】午前5時46分 眼前で人が火にのまれた”. 神戸新聞. 2023年1月20日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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