共創スペース
共創スペース(きょうそうスペース)とは、オープンイノベーションを目的として、様々なバックグラウンドを持つ社内外の人材が交流、創造する場である。共創空間や共創施設ともいう。
概要
編集企業において、オープンイノベーションや新しい発想が求められることが多いが、最初の接点がうまく機能しないことが多かった。 そのため、「意図しない出会い」等を目的として作られた[1]。その接点を作ることが目的の一つである。 内外の人材が出入りできる場所であり、最新情報を手に入れられ 最後にオシャレな空間であるものを共創スペースという。オシャレな空間であっても内外の人が出入りできないものは共創スペースには含まれない[2]。
各企業による取り組み
編集2016年で富士通、7月にアクセンチュア、10月にSAPジャパンが設立した。NEC、日立製作所、日本IBM、パナソニック、ジェイテクト、JAL、AGC(旭硝子)、NTTコミュニケーションズといった企業も開設している[1][2][3][4][5][6]。 ハッカソン、アイデアソン、フューチャーセンターの会場として使われることも多い。ただし、施設を作ったものの、使われていないという課題がある場合もあり、企業組織をオープンイノベーションに適応させる取り組みの一歩として、IT勉強会やフューチャーセンターの会場として社外に提供することで社外の人材と社内の交流も方法の一つである[7]。
コミュニティ型イノベーション
編集個人が組織に属しながら組織の垣根を越えて自由に集まり、様々なバックグラウンドを持つ人をつなぎ合わせることでコミュニティを作り、イノベーションをつくることをコミュニティ型イノベーションという[8]。 多様だが、分散している人材をつなぎ合わせる人を交流型イノベータという[9]。
脚注
編集- ^ a b “合言葉は「ぎりぎりアウト」。競争から共創へ、パナソニックのオープンイノベーション”. SELECK. パナソニック (2017年11月30日). 2019年3月30日閲覧。
- ^ a b “オシャレ空間でアイデア続出!“共創スペース”ってどんな所?”. 日経ITイノベーターズ. 日経BP (2017年4月28日). 2019年3月30日閲覧。
- ^ “ジェイテクト、銀座にオープンイノベーションの拠点を開設 大学やベンチャー”. Response.. イード (2019年2月5日). 2019年3月31日閲覧。
- ^ 『オープンイノベーションの拠点としてJAL Innovation Labを開設』(プレスリリース)日本航空、2018年5月29日 。2019年3月31日閲覧。
- ^ “AGC(旭硝子)が推進するオープンイノベーション戦略とは?”. TechCrunch Japan (2018年12月16日). 2019年3月31日閲覧。
- ^ “Smart Worldの実現を加速する事業共創プログラム「OPEN HUB for Smart World」を開始”. www.ntt.com. 2023年3月1日閲覧。
- ^ “クラウドが普及した市場で、生き残るエンジニアと組織”. @IT自分戦略研究所. ITmedia (2012年7月20日). 2019年3月30日閲覧。
- ^ “コミュニティ型イノベーション”. JAIST知識科学研究科 イノベーションデザインイノベーションマネジメント講義. 北陸先端科学技術大学院大学. 2019年3月30日閲覧。
- ^ “第2章 交流型イノベーションを起こすためには” (PDF). イノベーティブ基盤としての産業人材に関する研究会 最終報告書. 内閣府経済社会総合研究所 (2015年3月). 2019年3月30日閲覧。