八戸市史
概要
編集これまで八戸市史は昭和40年(1965年)~昭和57年(1982年)、平成10年(1998年)~平成27年(2015年)にかけて2回編纂が行われている。
昭和40年代~昭和50年代に編纂された市史は『八戸市史』、平成に入って編纂される八戸市史は『新編八戸市史』と称する。
市史編纂室は八戸市立図書館内に置かれていた。
八戸市史(昭和)
編集昭和に編纂された八戸市史は昭和40年(1965年)、当時の八戸市長岩岡徳兵衛により、「八戸開市三百年記念事業」の一環として編纂された。
盛田稔を委員長とする八戸市史編さん委員会が組織され、当初計画では史料編12巻、記述編6巻の計18巻[1]であったが、実際に刊行されたのは史料編10巻、通史編1巻である。
市史の編纂は当時の八戸市立図書館館長だった西村嘉、地元の郷土史家の野田健次郎らがあたり、掲載する資料の提供にあたっては、野田健次郎が所蔵していた資料が提供されたほか、同じく郷土史家だった上杉修らの協力を得た。[2]
史料編は年代が八戸藩成立時期にあたる寛文年間~明治初期に限定され、主に八戸藩日記など抜粋した資料集である。通史編は考古~終戦(1945年)までの時代を取り扱っている。
史料編
編集- 『八戸市史 史料編 近世1』(1969年) - 寛文2年~元禄5年
- 『八戸市史 史料編 近世2』(1970年) - 元禄6年~宝永3年
- 『八戸市史 史料編 近世3』(1972年) - 宝永4年~正徳5年
- 『八戸市史 史料編 近世4』(1974年) - 享保元年~享保10年
- 『八戸市史 史料編 近世5』(1977年) - 享保11年~宝暦6年
- 『八戸市史 史料編 近世6』(1978年) - 宝暦7年~安永9年
- 『八戸市史 史料編 近世7』(1979年) - 天明元年~享和3年
- 『八戸市史 史料編 近世8』(1980年) - 文化元年~文政12年
- 『八戸市史 史料編 近世9』(1981年) - 天保元年~嘉永6年
- 『八戸市史 史料編 近世10』(1982年) - 安政元年~明治4年
通史編
編集- 『八戸市史 通史編』(1976年)
新編八戸市史
編集2回目となる八戸市の自治体史編纂は平成10年(1998年)に始まった。平成11年(1999年)に工藤欣一八戸大学教授(当時)を委員長とする市史編纂委員会が発足する。[3]
平成27年(2015年)をもって編纂は終了した。
編纂終了後、編纂のために収集した歴史資料の取扱いについては、公文書館の設置が提言されていた[4]が、現在のところ具体的な設置には至っていない。
資料編
編集考古
編集中世
編集- 『新編八戸市史 中世資料編』(2014年)
近世
編集近現代
編集- 『新編八戸市史 近現代資料編1』(2007年) - 廃藩置県から明治末期の資料集
- 『新編八戸市史 近現代資料編2』(2008年) - 明治末~昭和4年の資料集
- 『新編八戸市史 近現代資料編3』(2009年) - 昭和4年~昭和30年代までの資料集
- 『新編八戸市史 近現代資料編4』(2010年)
- 『新編八戸市史. 近現代資料編 戦争』(2010年)
- 『新編八戸市史. 近現代資料編 都市計画』(2010年)
その他
編集通史編
編集八戸市史関連の刊行物
編集八戸市史編纂室が発行する刊行物・書籍(市史は除く)は以下の通り。
- 『はちのへ市史研究』 - 市史編纂事業の活動状況や研究成果の報告誌。創刊号~第7号まで刊行。(平成21年現在)
- 『八戸の歴史双書』 - 読み物シリーズと資料編で構成される。