八坂川(やさかがわ)は、大分県杵築市を流れ、伊予灘守江湾に注ぐ二級水系の本流。

八坂川
杵築城跡から見た八坂川(上流方面)
水系 二級水系 八坂川
種別 二級河川
延長 29.78 km
平均流量 -- m3/s
流域面積 87.6 km2
水源 鳥屋岳(大分県杵築市)
水源の標高 -- m
河口・合流先 伊予灘(大分県杵築市)
流域 大分県
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八坂川が注ぐ守江湾

地理

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大分県北西部の国東半島南部に位置し、杵築市と速見郡日出町宇佐市の境界付近にある鹿鳴越(かなごえ)連山の鳥屋岳に源を発する。豊の国名水15選に選ばれ、名水として知られる杵築市の水の口湧水(水の口源流)も、その源流のひとつである。

中下流域には平地が開け、農地となっている。下流部には、河口近くにある杵築城を中心として、左岸(北岸)の丘陵に城下町が発達し、現在の杵築市街地となっている。近年では河口側の幹線沿いに商業施設が進出している。杵築市の中心地をすぎると、八坂川は伊予灘の守江湾に注ぐ。

八坂川の河口に広がる守江湾一帯は、干潮時には東西1.5km、南北2kmにわたる干潟となっており、河口から干潟にかけてカブトガニアオギスといった希少種が生息している。また、シギ・チドリ類などの渡り鳥も豊富である。このため、守江湾及び八坂川の河口部は「守江湾(八坂川河口)」として日本の重要湿地500に選定されている。

架橋

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錦江橋から見た八坂川河口と杵築城跡

江戸時代には八坂川渡河は船によって行われていた[1]

江戸末期から長昌寺13世住職の求道庵長誉によって架橋計画が進められていたが、藩の許可、資金調達、架橋技術などの問題があり、十数年がかりで橋は錦江橋として1877年に竣工した[1]

四万十川のもののように広く知られてはいないが、八坂川にはいくつかの沈み橋が存在する。永世橋は、1876年明治9年)に架けられた日本最古の沈み橋であったが、台風21号による増水のために2004年平成16年)9月29日に流失した。現在は、1912年(明治45年)に架けられた龍頭橋が日本最古の沈み橋とされている[2]


主な支流

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  • 立石川
  • 松尾川
  • 久木尾野川

並行する交通

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鉄道

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道路

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流域の観光地

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脚注

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外部リンク

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関連項目

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