八仙嶺山火事遭難事故
八仙嶺山火事遭難事故(はっせんれいやまかじそうなんじこ)は香港・新界北東部にある「八仙嶺」で、1996年2月10日に発生し、生徒が3人、教師が2人が焼死した事故である。
概要
編集香港の4大トレイルのひとつであるウィルソントレイルにて、登山中の香港中国婦女会馮堯敬紀念中学の中学生49名と、教師5名らが折からの山火事に巻き込まれ、5名が焼死13名が負傷した事故である。
焼死した教師周志齊と王秀媚は生徒らが逃亡を助けるため、逃げ遅れて焼死したという。
香港山岳事故史上最大の被害となった。当時被害者らが歩いたのは一般に知られていないルートであり、コース選択が果たして正しかったかどうか、という意見も見られた。亡くなった教師と生徒を追悼するため、この山の登山口には、「春風亭」といわれる小さな建物が設置されている。
また、この事故は日本でも報道され、課外活動としてハイキングや登山を導入している日本の学校、教育界において生徒の安全について再認識させるものとなった。
事故の原因
編集外部リンク
編集- 張文光 (2003年5月26日). “潤物細無聲:青山有幸 春風有情” (中国語). 《教協報》第454期. オリジナルの2013年5月3日時点におけるアーカイブ。
- 羅范椒芬 (2002年). “「敬師日慶典暨表揚狀頒發典禮─向老師致敬二〇〇二」教育統籌局局長李國章教授致辭全文” (中国語). オリジナルの2004年4月22日時点におけるアーカイブ。
- “學弟學妹 今春風亭悼亡師” (中国語). 成報. (2006年2月9日)
- “47師生八仙嶺悼亡師” (中国語). 成報. (2006年2月10日)
- “八仙嶺憶噩夢 春風亭悼良師” (中国語). 太陽報. (2006年2月10日)