入野賞
入野義朗を記念して創設された日本の作曲賞
入野賞(いりのしょう、The IRINO PRIZE)は、入野義朗を記念して1981年に創設された日本の作曲賞。新進作曲家の作品のうち、「新たな方向性を指し示すもの、革新的創造性を持ったもの」を対象に贈られる。
入野賞 | |
---|---|
受賞対象 | 現代音楽の新進作曲家 |
国 | 日本 |
主催 | 入野賞基金 |
初回 | 1981年 |
最新回 | 2022年 |
概要
編集入野の妻で作曲家の入野禮子、および石井眞木、湯浅譲二、松平頼暁を発起人として創設された。
応募者の国籍は不問で、現在は室内楽作品と室内オーケストラ作品を公募している。室内楽作品と室内オーケストラ作品で条件が異なり、年齢制限はそれぞれ35歳、40歳、賞金額はそれぞれ20万円、50万円となっている[1]。
受賞作品一覧
編集- 第1回 (1981年)
- 藤田正典『"Aurora IV " for piano and orchestra』
- 第2回 (1981年)
- 莱孝之『"Isolation" for bass clarinet & tape』
- 第3回 (1982年)
- 細川俊夫『"Negation"for Orchestra』
- 第4回 (1983年)
- 小藤隆志『"Like Flickering Light" for violin & piano)』
- たかの舞俐『"Duende" for vn. cl. fl. tubuler-bells & vib.』
- 第5回 (1984年)
- 藤枝守『"Rhetoric of Orchestra~Planetary FolkloreIV"』
- 第6回 (1985年)
- 該当者なし
- 第7回 (1986年)
- 松下功『"Threads of Time U" for piano and orchestra』
- 第8回 (1987年)
- Mia SCHMIDT『Mondwein für streichquartet』
- Cort LIPPE『Music for Sho and Harp』
- 第9回 (1988年)
- 田中聰『"IRIS FIELD " for Orchestra』
- 第10回 (1989年)
- 三輪眞弘『"赤ずきんちゃん伴奏器" メゾソプラノとコンピューター制作による自動ピアノのための』
- 第11回 (1990年)
- Claudio COJANIZ『"Spheres"-Leopardi e Artaud entrano a Chatila』
- 第12回 (1991年)
- Jia Daqun『String Quartet』
- 第13回 (1992年)
- カスパール・ヨハネス・ワルター『Nr.1 und 2 aus"4 Stücke gegen den Stillstand" für kleines Orchester』
- 第14回 (1993年)
- クロード・レンナース[2]『"ZENIT" for fl. ob. & s-sax.』
- 第15回 (1994年)
- 大村久美子『RETICULATION』
- 第16回 (1995年)
- 第17回 (1996年)
- Ignacio BACA-LOBERA『Tierra Incognita』
- 第18回 (1997年)
- 飛田泰三『"Le Bleu du Ciel " for flute, violin & piano』
- 第19回 (1998年)
- Ana MIHAJLOVIC-Leyden『"MUNDUS SENSIBILIS" for piano and orchestra』
- 第20回 (1999年)
- 山口淳『String Quartet No.1』
- 第21回 (2000年)
- Gyu-Bong YI『Axiom』
- 第22回 (2001年)
- エマヌエーレ・カサーレ『"STUDIO No.2a" Bass Recorder and Tape』
- 第23回 (2002年)
- シラセート・パントゥラアンポーン『"CHROMOSPHERE" for Orcheatra of 65 Musicians』
- 第24回 (2003年)
- Boris Filanovski『"POLYPHONION" concerto after Pavel Filonov's "Formulas" for extended violin, occordion & 6 instruments』
- 第25回 (2004年)
- ディアナ・ロタル『"SHAKTI " for saxophone(s) and chamber orchestra』
- 第26回 (2005年)
- ペーター・ガーン『"ink,colours and gold on paper" for 2violins, flute,violoncello, percussion, clarinet, piano』
- 第27回 (2006年)
- 該当者なし
- 第28回 (2007年)
- エーヴィス・サムーティス『"Echopraxia" for string sextet』
- ヤスナ・ヴェリチコヴィチ『STRELKA』
- トミ・ライサネン『STHENO』
- 第29回 (2008年)
- 成本理香『"Trace:Komachi Shosho Michiyuki for Chamber orchestra』
- 第30回 (2009年)
- Giovanni Enrico Lo Curto『"Etheric drama" Flute in G, for clarinet, bassoon, percussion, violin, viola and viloncello』
- 第31回 (2010年)
- Yair Klartag『Bipolar Disorder for Chamber orchestra』
- 第32回 (2011年)
- Rafael Nassif『“silfuetas de uma dança imaginária” for Guitar Quartet』
- Alberto Rampani 『“Cursus Nature” for Flute, Violin, Viola, Cello and Percussion』
- 第33回 (2012年)
- Nicolas Tzortzis『Voiceless, for 12 musicians[4]』
- 第34回 (2013年)
- Richard Perrin『“I’Extension des dimensions”』
- Keitaro Takahashi 『“Pentimento”』
- 第35回 (2014年)
- Ying Wang『FOCUS AXIS – sound with Hockney[5] for Chamber orchestra』
- 第36回 (2015年)
- Naoki Sakata『“Fossiles de Lumière”』
- Rafael Nassif 『“musica d’incanto”』
- 第37回 (2016年)
- Takahiro Kuroda『“There are for 12 instruments”』
- 第38回 (2017年)
- Tak Cheung HUI『“Ring…Tree Rings”』
- Jouni HIRVELĀ『“Atmenwerk”』
- 第39回 (2018年)
- Marisol Jiménez『“XLIII MEMORIAM VIVERE”[6]』
- 第40回 (2019年)
- ジェシ・ブロークマン『Und』
- ウトク・アシュロール『Bipolar Disorder』
- 第41回 (2020年)
- Jaime Belmont『eternal morning』
- 第42回 (2020年)
- Marco Longo『LIGHT-LAPSE II for Chamber orchestra』
- 第43回 (2021年)
- Demian Rudel Rey『Durant léternite de Timee』
- Zhuosheng Jin『Voyage』
脚注
編集- ^ “若い作曲家のための国際作曲コンクール”. www.irinoprize.jp. www.irinoprize.jp (2019年10月25日). 2021年1月14日閲覧。
- ^ “文化交流”. tokyo.mae.lu. tokyo.mae.lu. 2021年1月21日閲覧。
- ^ “現在のつづりはVICTOR KISSINEだが、これは本人による改名であり、本来のロシア語からの転写ではVictor KISSINが正しい。”. www.ecmrecords.com. www.ecmrecords.com. 2021年1月21日閲覧。
- ^ “Result of the 33rd IRINO PRIZE for chamber-ORCHESTRA, 2012”. www.irinoprize.jp. www.irinoprize.jp. 2021年1月21日閲覧。
- ^ “The result of the 35th IRINO PRIZE for Chamber-Orchestral work, 2014”. www.irinoprize.jp. www.irinoprize.jp. 2021年1月21日閲覧。
- ^ “The IRINO PRIZE Winners (2011~)”. www.irinoprize.jp. www.irinoprize.jp. 2021年1月21日閲覧。