倒木更新(とうぼくこうしん)は、寿命天災伐採などによって倒れた古木を礎にして、新たな世代のが育つこと。

倒木更新後の樹木。礎となった倒木は朽ちて無くなり、空洞ができる(屋久島黒味岳、2012年3月)

概要

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主に、エゾマツ[1]トドマツスギなどの針葉樹林に多くみられるが、ブナなどでもみられる。

既に周囲に多数の樹木が生育している森林地面上では、などの下草などにより針葉樹新芽太陽光を浴びられず、うまく生育ができないことが多い[1]。また、ファシディウム雪腐病菌などに侵されて死滅してしまうことも多い。 しかし、倒木の上にを出すことによって下草などによる日照不足を緩和でき、また倒木自身が養分の供給元となり、その表面に生えたコケ湿度を保つ[1]。そのため養分・水分の供給といった面でも有利に働く。

そして、養分としての役割を終えた古木は朽ちてなくなり、あとには「根上がり」という、その礎とした木の形に地面から浮き上がったが残る。

東京大学北海道演習林富良野市)で、倒れたエゾマツとその上に生えた幼木の撮影気温湿度照度などを測定する研究プロジェクトを進めている[1]

倒木更新を起こす代表的な樹木

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関連項目

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  • 幸田文(東大北海道演習林を訪れた経験から随筆『えぞ松の更新』を書いた)[1]

脚注・出典

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  1. ^ a b c d e 【五感紀行】倒木更新/幹の上命つなぐ エゾマツ『北海道新聞』日曜朝刊別刷り2021年11月28日1-2面

外部リンク

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