俺は天才ギタリスト
ジョニー・ウィンターのアルバム
『俺は天才ギタリスト』(原題:John Dawson Winter III)は、アメリカ合衆国のブルース・ミュージシャン、ジョニー・ウィンターが1974年に発表したスタジオ・アルバム。CBS傘下のレーベル、ブルー・スカイ・レコードへ移籍してリリースされた[4]。原題はウィンターの本名に基づいている[4]。
『俺は天才ギタリスト』 | ||||
---|---|---|---|---|
ジョニー・ウィンター の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | ニューヨーク レコード・プラント・イースト[1] | |||
ジャンル | ブルース、ロックンロール | |||
時間 | ||||
レーベル | ブルー・スカイ・レコード | |||
プロデュース | シェリー・ヤクス | |||
チャート最高順位 | ||||
ジョニー・ウィンター アルバム 年表 | ||||
|
背景
編集「ロックンロール・ピープル」はジョン・レノンの未発表曲で、本作のプロデューサーのシェリー・ヤクス(レノンの録音でレコーディング・エンジニアを務めたことがある)の薦めによって取り上げられた[5]。なお、作者のレノンが1973年に残した録音は、没後の1986年に発売されたコンピレーション・アルバム『メンローヴ・アヴェニュー』で発表された。
「マインド・オーヴァー・マター」は、アラン・トゥーサンがキング・ビスケット・ボーイに提供した曲のカヴァー[6]。「ロール・ウィズ・ミー」は、ウィンターのバンドの元メンバーであるリック・デリンジャーが提供した曲で、デリンジャーは1975年のアルバム『Spring Fever』にセルフ・カヴァーを収録している[7]。
反響
編集母国アメリカでは前2作ほどの成功を収められず、Billboard 200では78位に終わった[3]。一方、1975年2月に日本盤が発売されると、『ライヴ』(1971年)以来4年振りにオリコンLPチャートでトップ100入りを果たした[2]。
収録曲
編集特記なき楽曲はジョニー・ウィンター作。
- ロックンロール・ピープル - "Rock & Roll People" (John Lennon) - 2:45
- ロックンロール黄金時代 - "Golden Olden Days of Rock & Roll" (Vic Thomas) - 3:02
- 自滅的ブルース - "Self-Destructive Blues" - 3:28
- レイズド・オン・ロック - "Raised on Rock" (Mark James) - 4:41
- ハロー・ストレンジャー - "Stranger" - 3:55
- マインド・オーヴァー・マター - "Mind over Matter" (Allen Toussaint) - 4:14
- ロール・ウィズ・ミー - "Roll with Me" (Rick Derringer) - 3:05
- いかすぜジョニー(ジョニー・ウィンター讃歌) - "Love Song to Me" - 2:06
- 俺の彼女は悪魔の申し子 - "Pick Up on My Mojo" - 3:23
- 君の悲しみを僕の胸に - "Lay Down Your Sorrows" (Barry Mann, Cynthia Weil) - 4:10
- スウィート・パパ・ジョン - "Sweet Papa John" - 3:09
参加ミュージシャン
編集- ジョニー・ウィンター - ボーカル、ギター、スライドギター
- ランディ・ジョー・ホブス - ベース、パーカッション、アディショナル・ギター
- リチャード・ヒューズ - ドラムス、パーカッション
- エドガー・ウィンター - ホーン・アレンジ(#2, #10)、ハープシコード(#4)、ピアノ(#5, #10)、シンセサイザー(#5, #10)、ハモンドオルガン(#10)
- ケニー・アッシャー - ピアノ(#2)
- ランディ・ブレッカー - トランペット(#2, #10)
- ボブ・ミリカン - トランペット(#2)
- ルー・ソロフ - トランペット(#10)
- マイケル・ブレッカー - テナー・サックス(#2, #10)
- ルー・デル・ガット - バリトン・サックス(#2, #10)
- デイヴ・テイラー - トロンボーン(#2, #10)
- ポール・プレストピーノ - スティール・ギター(#4)、パーカッション(#7)、バンジョー(#8)、ドブロ・ギター(#8)
- リック・デリンジャー - パーカッション(#7)、バッキング・ボーカル(#7)、スティール・ギター(#8)
- ターシャ・トーマス - バッキング・ボーカル(#2, #10)
- カール・ホール - バッキング・ボーカル(#2, #10)
- モニカ・バラス - バッキング・ボーカル(#2, #10)
- デニス・フェランテ - バッキング・ボーカル(#5, #8)
- Jackdaw - バッキング・ボーカル(#5, #8)
脚注
編集- ^ オリジナルLP及び日本盤紙ジャケットCD (SICP-3104)のインナー・スリーヴに準拠
- ^ a b 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.171
- ^ a b Johnny Winter | Awards | AllMusic
- ^ a b Johnny Winter Biography - johnnywinter.com
- ^ Blaney, John (2005). John Lennon: Listen to This Book. Paper Jukebox. p. 245. ISBN 9780954452810 - Google Books参照
- ^ Cover version of Mind Over Matter written by Allen Toussant | SecondHandSongs
- ^ Spring Fever - Rick Derringer | AllMusic
外部リンク
編集- John Dawson Winter III - Discogs (発売一覧)