保守連合
保守連合(ほしゅれんごう、英語: Coalition、直訳は「連合」または「提携」)は、オーストラリアの政党政治における中道右派の政党連合である。オーストラリア自由党とオーストラリア国民党、および地方自由党などにより形成される。連邦および州のレベルで、保守連合はオーストラリア労働党と対峙して事実上の二大政党制を実現してきた。野党の時も継続するが、州および時期によっては連合が解消される場合がある。
保守連合 Coalition | |
---|---|
党首 | ピーター・ダットン |
副党首 | デービッド・ケリー・リトルプラウド |
成立年月日 | 1923年 |
本部所在地 | キャンベラ |
代議院議席数 |
58 / 151 (38%) |
元老院議席数 |
32 / 76 (42%) |
政治的思想・立場 |
中道右派[1][2] - 右派 保守主義 自由保守主義 経済的自由主義 重農主義 |
連邦レベルでは2007年11月の連邦議会選挙の結果自由党・国民党が野党になった。
2013年9月7日のオーストラリア総選挙は、保守連合が過半数を獲得して労働党を下し、6年ぶりの政権交代が実現した。保守連合の勝因は、労働党への国民の失望とされる[3]。その後も労働党に対して勝利を重ねたが、2022年の総選挙ではスコット・モリソン政権の気候変動対策への消極的な姿勢や燃料高・住宅価格高騰といった問題に国民の不満が高まり、9年ぶりの政権交代を許した[4]。
州レベルではニューサウスウェールズ州・ビクトリア州・クイーンズランド州で自由党・国民党の2党連合が野党である。
連邦政治での沿革
編集- 1922年:地方党とオーストラリア・ナショナリスト党による連邦政権スタンレー・ブルース首相。
- 1987年:4月に連邦保守連合が解消。8月に連合規約を改定して再発足。
脚注
編集- ^ Ian Marsh (2006). “Australia's political cartel? Major parties and the party system in the era of globalisation”. In Ian Marsh. Political Parties in Transition?. Federation Press. p. 17. ISBN 978-1-86287-593-7
- ^ Irial Glynn (2016). Asylum Policy, Boat People and Political Discourse: Boats, Votes and Asylum in Australia and Italy. Palgrave Macmillan UK. p. 2. ISBN 978-1-137-51733-3
- ^ “労働党の主導権争いに失望…豪総選挙、野党勝利”. 読売新聞. (2013年9月7日). オリジナルの2013年9月7日時点におけるアーカイブ。 2013年6月27日閲覧。
- ^ オーストラリアで政権交代:勝敗を分けたのは何か? しんきんアセットマネジメント投信株式会社、2022年5月23日。2023年3月29日閲覧。