使徒教父
使徒教父(しときょうふ、ギリシア語: Αποστολικοί Πατέρες, ラテン語: Patres Apostolici, 英語: Apostolic Fathers)は、1世紀末から2世紀前半にかけての、新約聖書に収められた文書以外の、主要な文書を執筆した者達の総称[1]。
そのまま語義をとれば「使徒時代の教父」となるが、実際にはその執筆された文書群は使徒後時代に位置づけられる[1]。「使徒教父」の術語の起源は近世(17世紀後半)にあり、コテリエ(J.B.Cotelier)が1672年に使徒教父の著作集を出版したのが嚆矢となっている[2]。
使徒教父文書として以下が挙げられる[1]。
- ローマのクレメンス
- アンティオキアのイグナティオスによる七つの手紙
- ポリュカルポスの手紙
- ポリュカルポス殉教記
- ディダケー
- バルナバの手紙
- ヘルマスの牧者
- ディオグネトスへの手紙(成立時期は3世紀であるとも考えられている)
- ヒエラポリスのパピアス
文書群の原文はほとんどがギリシャ語で書かれた。
脚注
編集外部リンク
編集- APOSTOLIC FATHERS (1911 Encyclopedia Britannica)
- The Apostolic Fathers (THE CATHOLIC ENCYCLOPEDIA )
- Apostolic Fathers (Christian Cyclopedia: The Lutheran Church - Missouri Synod)
- Apostolic Fathers (OrthodoxWiki)